週刊柏﨑 第410回_インド出張【その2】

秋になった、なんて言った途端、この陽気であります。例の通勤途中に通る狐坂の温度計は午後2時の時点でなんと37度であります。
朝夕にしても先週の気温が嘘のようです。全くなりを潜めていたセミが一斉に鳴きだして、うるさい位です。今朝の犬の散歩は久しぶりに汗だくになりまして、帰ってからすぐにシャワーを浴びました。当然のように熱中症を訴える方が増えてきているようであります。
今の日本は確実に熱帯雨林地域と同じような陽気になっています。なんといっても、先日に行ってきたインドより暑いというのですから。
皆さまお元気でお過ごしでしょうか。
汗かきの私には、一度涼しくなってからの、この猛暑状態はかなりこたえます。放射能問題は、まだまだ色々なメディアで取り上げられていますが、東京電力の責任問題を追及する声がかなりトーンダウンしているような気がします。先日、新しい内閣の閣僚が、不用意な発言が原因で辞任しました。福島原発近辺の避難区域のことを、「死の町」と言ったそうです。さらに廻りにいた記者たちに「放射能をつけてやる。」などと発言したのですが、言語道断の話であって、辞任はやむなしとおもいます。しかしながら、この避難地域は誰も立ち入ることが出来ない「ゴーストタウン」であることは事実であるし、放射線量は健康に害があるレベルの危険性もあるでしょう。この地元の住民に負担を強いらせている原因は東京電力の福島原発の事故であります。本来であればメディアは東京電力の責任問題とか地元の人達に対する賠償問題について、しっかり報道すべきであると思います。そして、あれだけ全国民が被災地支援のためにした募金についても、どのように使われているか検証して欲しいです。私達は一閣僚の失言の揚げ足取りなど、メディアに望んではいません。浜岡を止め、福島が全く稼働しなくても、夏の電力供給はなんとかなったことで、「原発がなくても大丈夫じゃない」、という雰囲気がでています。さらに発電コストも実際は公表している数字の倍位であることも分かってきました。今回の賠償問題も加味すれば、原子力発電は恐ろしくコストが高いということです。
さて、インド出張パート2であります。コインバトールのメリディアンホテル、確かホンコンのチィムサッチョイイーストにメリディアンホテルがあったと記憶しています。真ん中が吹きぬけになった造りは全く同じでしたので、華僑資本なのかもしれません。朝食はお決まりのビュッフェスタイルであります。当然カレーは数種類ありますが、驚く位コンチネンタル風でありました。開業したてのこのホテルですが、数百人は収容可能と思われる巨大なホールに我々を含めても数組しかおらず、果たして採算がとれるものであるか少々心配になりました。
マリーゴールドの供給元からは、社長のクマーさん、副社長のサティシュさん、営業部長のアレックスさんという大幹部のアテンダーであります。インドの会社は社員数400人という中規模の会社ながら、我がエーエルジャパンからみれば比べ物にならない程の大会社です。
当然インド側からすれば、今回のアテンドはスパイス部門のマコーミックとともに最大のお得意様である、ケミン社のためのものであり、
エーエルなんぞは、付録か刺身のツマみたいなものです。
朝一番の飛行機でコインバトールからバンガロールに移動です。バンガロールはコインバトールの北部、飛行時間にして約50分のインド3番目の大都市であります。人口約640万人、インドのシリコンバレーと言われるぐらい、インドだけではなく世界のハイテク企業がこのバンガロールには集まっています。当然バンガロール空港はコインバトール空港とは比べ物にならない程、大きくて近代化されています。日本人や中国人といった東洋系から、西洋系の白人や黒人とあらゆる人種のスーツ姿のビジネスマンが見受けられました。車で目を引いたのが、例の20万円で買えるインド車、「TATA」であります。ゴルフで使うミニカートぐらいの大きさしかないのですが、マークがトヨタとほとんど一緒で笑ってしまいました。インドは圧倒的に小型車が多く、その中でもスズキはインドに他国に先んじて進出していたため、今やインドではNo.1ブランドであります。社長のクマーさんが乗ってきた車は、さすがインドでは珍しい大型のセダンであったのですが、見たことがない車種で、聞くところによるとチェコの車ということでしたが、BMWそっくりの車でありました。バンガロールでは全く都市部に立ち寄ることがなく、帰国してからガイドブックで確認するまでは大都市であると知る由もありませんでした。
空港から車を走らせること約2時間、完璧な農村部にマリーゴールドの畑はありました。畑ではいきなりインド綿のケープを巻かれ、おがくずのような木の皮で出来たレイを首からかけられ、歓迎会&写真撮影です。マリーゴールド畑はケニアの茶畑に比べると全然狭く、せいぜい2エーカー位の規模であります。なんでもマリーゴールドの畑はほとんどの畑が1~2エーカー位の広さで、このインドの会社AVTは総面積約18000エーカー、約10000もの農家と契約してマリーゴールドを栽培しています。ですから、一軒一軒は零細農家なのです。彼ら農家からみれば、自分達の畑にAVTの幹部が来るだけでなく、遠く日本から自分達が栽培したマリーゴールドを買い付けているお客が来ることは初めての出来事であったようです。記念写真のあとは、頭上にすずなりになっているヤシの実ジュースで乾杯という感じで、4ヵ所で同じような歓待を受け、お腹はパンパンになりました。肝心のマリーゴールドでありますが、まさに拳を2つ合わせたような大きさで、色も濃いオレンジ色です。背丈も低いもので、1m、高いものでは1m80cmくらいはあります。
その時は雨季で気温もそれほど高くは無かったのですが、7月中旬の夏季は気温も40度近くまで上がり、花はこれよりも一回りは大きかったそうです。意外であったのは、これらの畑以外のアフリカンタイプのマリーゴールドは、背丈が日本のホームセンターで売っているアフリカンタイプのマリーゴールドとほぼ同じ大きさでありました。インドのこの地方は確かに環境が厳しいのですが、それだけでこんなに大きく、背丈も高いマリーゴールドが育つわけではなかったのです。

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柏崎

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