週刊柏﨑 第409回_インド出張 【その1】
インドから帰国して早1週間が経とうとしています。このところの陽気は初秋そのものという感じで、多分年間を通じて一番過ごし易いのだと思います。私的には、新緑が眩しい春先が好きなのですが、それは私に全く花粉アレルギーがないからであって、やはり私の周りの人に聞いても秋が一番という人が多いようです。特に朝方はもはや寒いほどで、あれほど鳴いていたセミの声もほとんど聞かなくなってしまいました。帰国の少し前に日本をかつてないような大型の雨台風が直撃していて、近畿南部では、死者、行方不明者合わせて約100名という被害者がでていているようであります。土砂崩れや河川の氾濫のために今なお孤立している村落もある模様です。先日の大震災といい
被害に遭われた方々には、お気の毒と言うしかなく、心からお見舞い申し上げるとともに、尊い命を落とされた方にはご冥福をお祈りいたします。こういった災害を予見することは不可能であるし、不運という他ないのですけど、津波の被害同様何か対策方法があったのではないかという後悔が残るのです。
皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。民主党の代表が代わったことで、新しい総理大臣が誕生しました。かといって別に私達の生活が変わるわけではなく、悪戦苦闘の毎日を送っています。景気が悪いとか、円高とか、悩みの種は尽きないのですが、何か日本人全体がパンチドランカー状態で何も感じなくなっているような気がします。そんな時にこれから発展して行くであろう新興国に行くことは新鮮かつ刺激的な思いがします。今回のインド出張はまさにそういうものでありました。今年初めのケニアと比較すると大分楽であったのですが、それでも異国の地、それも観光スポットとは言えない場所でありますので、日本の常識では通用しないわけです。このインドの話を何回かに分けて紹介しようと思います。インドという国は世界第2位の人口12億人を有する南アジア一の巨大な国であります。1947年にイギリスから独立した、ケニア、ホンコン同様、英語がかなり通じる国で日本と同じ右側通行であります。西遊記で孫悟空と三蔵法師一行が目指したファイナルデストネーション天竺、それがインドです。インドにはカースト制度という江戸時代の士農工商みたいなややこしい身分制度が未だ存在しています。そして、我々からみれば同じ濃い顔にしか見えないものの、多くの種族が在住していて、宗教的にも言語的にも一つの国と言えないような複雑な国であると思います。
インドに行く目的というのは、クロワールアイネオに含まれるケミンのルテインの原料、アフリカンタイプのマリーゴールドの畑とその製造工程を視察するというものです。8月28日、東京成田からシンガポール経由、インドのコインバトールに向けて出発しました。同行者はケミン社の方で、日本支社の責任者橋本さん、マーケティング部の村上さん酒井さんの3人であります。橋本さんはまさに世界を飛び回るという感じで、ボストンからインドに来るそうで、行きは3人であります。かといって別に3人仲良くというのではなく、飛行機の搭乗時までこのお二人とは会うことがありませんでした。シンガポールまで約7時間半、長時間でありますが、なんせケニアの時の27時間とは比べものになりませんでしたから、機内で映画を3本観ているうちに到着となりました。シンガポール航空はサービスが良いという評判でありますが、それは
ビジネスクラス以上の話でケニア同様エコノミーの狭いシ-トでは、どの航空会社でも似たようなものであります。それにしても、外国の航空会社の日本食というのはどうしてあんなに不味いのでしょうか。というかあれはとても日本の食べ物とは言えません。それでもこれからしばらくはカレー、カレー、カレーとなると思われるのですから、不思議な日本食をしっかりいただきました。シンガポールでのトラジットで4時間ほど費やしまして、シルク航空というローカルエアーでインド南部のコインバトールに出発しました。日本とシンガポールの時差が1時間、シンガポールとインドの時差は2時間半で、合計3時間半の時差が、日本とインドにはあります。コインバトールに到着したのは、現地時間で12時を回っていました。意外であったのは、シンガポールからインドまで5時間以上かかったことで、地図的にはもっと近いと思っていました。それに、入国審査がとても厳しくて、荷物は開けられるは、厳重なボディチェックはあるはで、入国には小さい空港にも関わらず1時間近くかかりました。初めてのインドに着いた印象は、意外にも湿度は高く感じられるものの、気温が低いというものでした。インド南部というので、思い切り高温多湿というイメージを持っていたのですが、このコインバトールとマリーゴールドの畑のあるバンガロールは山岳地帯に位置する高原でインドでも過ごし易い場所でありました。インドというと、どうしてもムンバイであるとかデリーという茶色い河で水浴びをする人だらけの灼熱の都市をイメージするのですが、この高原都市はかなりインドのイメージとは違うものでした。それに今の時期がモンスーン期という雨季であったことも影響していたと思います。このコインバトールという所はインドの田舎街という感じで、周りは暗いし、人もさほど多くはありませんでした。空港にマリーゴールドの生産をしている会社のスタッフが迎えに来ていて、ハワイでレイをかけて歓迎するように、金ぴかの首飾りをかけてくれました。さすがに顔の思い切り濃い、髭をはやしているインド人のオッサンのキスはありません。夜も相当遅かったので、ホテルに直行しました。ホテルはメリディアンホテル、開業したばかりの綺麗なホテルでありました。チェックインして部屋に通されましたが、非常に綺麗でそれなりに豪華でありました。早速シャワーを浴びようとしたのですが、お湯が出ないというか水もチョロチョロしか出ません。まあこれがインドスタンダードであり、様々なことで面食らうことがあるのですが、ここから約1週間インドでの滞在の始まりであります。時間はすでに3時近くなっています。明日は6時前にさっきのインドのスタッフが迎えにくるのだそうです。そして朝一番の便でマリーゴールドの畑があるインドで3番目におおきな都市バンガロールに行き、畑を視察する予定であります。面食らったのは部屋には全く時間が解るような、いわゆる時計というものがありません。寝坊はヤバイということで、フロントにモーニングコールを頼みました。オンエアーの際にいつも言っている、赤道直下の厳しい環境下というには結構過ごし易い陽気のインド、不安と期待が入り混じったような感覚でありましたが、旅の疲れかウトウトしているうちに寝てしまいました。ケニアほどではないものの、それなりに衝撃的な経験の始まりであります。
被害に遭われた方々には、お気の毒と言うしかなく、心からお見舞い申し上げるとともに、尊い命を落とされた方にはご冥福をお祈りいたします。こういった災害を予見することは不可能であるし、不運という他ないのですけど、津波の被害同様何か対策方法があったのではないかという後悔が残るのです。
皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。民主党の代表が代わったことで、新しい総理大臣が誕生しました。かといって別に私達の生活が変わるわけではなく、悪戦苦闘の毎日を送っています。景気が悪いとか、円高とか、悩みの種は尽きないのですが、何か日本人全体がパンチドランカー状態で何も感じなくなっているような気がします。そんな時にこれから発展して行くであろう新興国に行くことは新鮮かつ刺激的な思いがします。今回のインド出張はまさにそういうものでありました。今年初めのケニアと比較すると大分楽であったのですが、それでも異国の地、それも観光スポットとは言えない場所でありますので、日本の常識では通用しないわけです。このインドの話を何回かに分けて紹介しようと思います。インドという国は世界第2位の人口12億人を有する南アジア一の巨大な国であります。1947年にイギリスから独立した、ケニア、ホンコン同様、英語がかなり通じる国で日本と同じ右側通行であります。西遊記で孫悟空と三蔵法師一行が目指したファイナルデストネーション天竺、それがインドです。インドにはカースト制度という江戸時代の士農工商みたいなややこしい身分制度が未だ存在しています。そして、我々からみれば同じ濃い顔にしか見えないものの、多くの種族が在住していて、宗教的にも言語的にも一つの国と言えないような複雑な国であると思います。
インドに行く目的というのは、クロワールアイネオに含まれるケミンのルテインの原料、アフリカンタイプのマリーゴールドの畑とその製造工程を視察するというものです。8月28日、東京成田からシンガポール経由、インドのコインバトールに向けて出発しました。同行者はケミン社の方で、日本支社の責任者橋本さん、マーケティング部の村上さん酒井さんの3人であります。橋本さんはまさに世界を飛び回るという感じで、ボストンからインドに来るそうで、行きは3人であります。かといって別に3人仲良くというのではなく、飛行機の搭乗時までこのお二人とは会うことがありませんでした。シンガポールまで約7時間半、長時間でありますが、なんせケニアの時の27時間とは比べものになりませんでしたから、機内で映画を3本観ているうちに到着となりました。シンガポール航空はサービスが良いという評判でありますが、それは
ビジネスクラス以上の話でケニア同様エコノミーの狭いシ-トでは、どの航空会社でも似たようなものであります。それにしても、外国の航空会社の日本食というのはどうしてあんなに不味いのでしょうか。というかあれはとても日本の食べ物とは言えません。それでもこれからしばらくはカレー、カレー、カレーとなると思われるのですから、不思議な日本食をしっかりいただきました。シンガポールでのトラジットで4時間ほど費やしまして、シルク航空というローカルエアーでインド南部のコインバトールに出発しました。日本とシンガポールの時差が1時間、シンガポールとインドの時差は2時間半で、合計3時間半の時差が、日本とインドにはあります。コインバトールに到着したのは、現地時間で12時を回っていました。意外であったのは、シンガポールからインドまで5時間以上かかったことで、地図的にはもっと近いと思っていました。それに、入国審査がとても厳しくて、荷物は開けられるは、厳重なボディチェックはあるはで、入国には小さい空港にも関わらず1時間近くかかりました。初めてのインドに着いた印象は、意外にも湿度は高く感じられるものの、気温が低いというものでした。インド南部というので、思い切り高温多湿というイメージを持っていたのですが、このコインバトールとマリーゴールドの畑のあるバンガロールは山岳地帯に位置する高原でインドでも過ごし易い場所でありました。インドというと、どうしてもムンバイであるとかデリーという茶色い河で水浴びをする人だらけの灼熱の都市をイメージするのですが、この高原都市はかなりインドのイメージとは違うものでした。それに今の時期がモンスーン期という雨季であったことも影響していたと思います。このコインバトールという所はインドの田舎街という感じで、周りは暗いし、人もさほど多くはありませんでした。空港にマリーゴールドの生産をしている会社のスタッフが迎えに来ていて、ハワイでレイをかけて歓迎するように、金ぴかの首飾りをかけてくれました。さすがに顔の思い切り濃い、髭をはやしているインド人のオッサンのキスはありません。夜も相当遅かったので、ホテルに直行しました。ホテルはメリディアンホテル、開業したばかりの綺麗なホテルでありました。チェックインして部屋に通されましたが、非常に綺麗でそれなりに豪華でありました。早速シャワーを浴びようとしたのですが、お湯が出ないというか水もチョロチョロしか出ません。まあこれがインドスタンダードであり、様々なことで面食らうことがあるのですが、ここから約1週間インドでの滞在の始まりであります。時間はすでに3時近くなっています。明日は6時前にさっきのインドのスタッフが迎えにくるのだそうです。そして朝一番の便でマリーゴールドの畑があるインドで3番目におおきな都市バンガロールに行き、畑を視察する予定であります。面食らったのは部屋には全く時間が解るような、いわゆる時計というものがありません。寝坊はヤバイということで、フロントにモーニングコールを頼みました。オンエアーの際にいつも言っている、赤道直下の厳しい環境下というには結構過ごし易い陽気のインド、不安と期待が入り混じったような感覚でありましたが、旅の疲れかウトウトしているうちに寝てしまいました。ケニアほどではないものの、それなりに衝撃的な経験の始まりであります。
クロワールカフェ:http://www.al-japan.com/movie/index.html
楽珍堂:http://www.rakuten.ne.jp/gold/al-japan/movie/index.html