週刊柏﨑 第653回_正しい生活習慣を心がけましょう。

正直、去年のことは良く覚えていないのですが、多分、今年は久方ぶりに梅雨らしい梅雨であると思います。このところの梅雨は、ゲリラ豪雨がドカンと降って、河川が氾濫して民家を流してしまうといったダイナミックなものなのです。まあ、普通のしとしとぴっちゃんという梅雨は、身の危険は、無いのですが、水がめのダムを満杯にするほどの力はありません。関東では深刻な水不足であるらしいです。気温も今ぐらいは、このぐらい暑かったのかなという感じです。まあ、歳が年ですのでこんなものでしょう。証券会社時代の同期や学生時代の友人が、ボチボチ定年になっているのだから、世が世であれば完全にご隠居さんです。自分では、まだまだ若いと思うのですが、この頃は若いと思い続けることが大切と考えています。訳が分からないと思いますが、私と同じ位になれば分かりますね。話は違いますが、下鴨の疎水で蛍が綺麗に飛んでいまして、結構地元民で混み合っているようであります。こうやって、いきなり話が飛ぶのも、年寄りの特徴であります。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。銭湯と晩酌が楽しみという、確実に孤独老人まっしぐらの柏崎で御座います。嫁や娘は勿論、犬にも相手にされません。ただ、娘に小遣いを、犬にエサをあげる時はその限りではありません。最早、家族の愛を物質でしか得ることが出来ない、これも孤独老人に共通したことでありますな。

このところの話題は、毎日舛添都知事の話で、もう食傷気味であるのですけど、ある意味私達に大きな教訓を与えてくれました。それは、トラブルやアクシデントに見舞われた時の、初動の対応の大切さであります。この初動で、言い訳を始めたり、見え見えのウソをついたり、しらばっくれたりすると、問題をこじらせ、複雑にして、しまいに大炎上してどうしようも無くなります。正に、今の舛添氏はそれを絵にかいたような状況であります。あのベッキーさんのケースもそうなのですが、ヤバイやっちまったと言う時、紛争解決の為に絶対にするべきことは一つ、正直に謝ってしまうことです。私が証券マン時代、度々損をさせてしまった顧客に謝りに行ったのですが、この時絶対にしてはいけないのが、下手な言い訳や弁解すること、顧客の怒りに油を注ぎ、収まらなくなります。大切なのは、ただひたすらサンドバックのように怒られ続け、謝り続けることが大切なのです。私の経験上、延々と怒り続ける人は少ないです、だって全部謝られたら、それ以上攻められないです。怒り続けるのにも疲れるみたいですしね。マスコミや国民も鬼の首を取ったように舛添氏を攻め立てますが、やったことは余りにセコイことです。アメリカの新聞で、舛添氏の今回の問題に触れているのですが、なんと「SEKOI」と書かれていて、ついに「せこい」も国際的な言葉になったようです。

回転ずしの飲み食い代とか、大衆旅館の宿泊代とか、こんなに日本中から責め立てられることとは言い難いです。舛添氏のことがこれだけ大事に報道されることによって、元閣僚の怪しい筋への口利き賄賂問題であるとか、東京オリンピック招致の賄賂問題やパナマ文書の解明などが殆ど触れられることがなくなってしまいました。月末から、参議院選挙に突入し、これらの事件は多分うやむやになってしまうでしょう。

さて、先日ビートたけし氏が、司会を務めているテレビ番組で、ガンや心筋梗塞、脳梗塞のリスクをいかに回避するかというような内容の放送をやっていました。ガンや脳梗塞、心筋梗塞などは有効な検査によって早期発見し、手術や薬などで早めに対応することが必要という内容であるのですが、私にはちょっと疑問に感じてしまうのですね。例えば、ガン、様々な部位のガンでも早期発見することで5年後の生存率が上がるといいます。例えば症例が多い胃ガンの場合、早期に発見することで初期段階であれば、5年後の生存率が70%になるそうです。ですから、ガンを早期発見するために有効な内視鏡検査やCT,ペット検査は大切とするのです。この考えに対して大きな異存がある訳ではありませんが、あまのじゃくな私は、逆に初期段階で発見しても30%も亡くなってしまうのかという事に驚きを感じるのです。ここでどうしても思い起こすのが、近藤誠先生のガンを放置するという近藤理論であります。ご存知の通り近藤先生はガンには、罹ったら治らない「本物のガン」と放置しても大きくならない「がんもどき」の2つのタイプのガンがあると言います。そして、その2タイプのガンは外からは見分けがつかないそうであります。だから「本物のがん」は、罹ってしまったら発見された時点で既に他の臓器に転移していて、そしてドンドン進行して、どんなことをしても助からない、片や「がんもどき」は放っておいても進行も遅いし、命を脅かすこともない、それならガンは放置するのが一番という考え方です。この近藤理論には、賛否両論があるのですけど、私としては、ある意味正しく、ある意味誤りであると思っています。ガンがどんな初期ガンであろうと、20〜30%の方が亡くなってしまうというのは、近藤理論にあるように、ガンには、助かるガンと助からないガンがあるというのは多分間違っていないことだと思います。ただ放置するというのは、ガン患者にもその家族にも正しい選択とは言えないと考えています。何故なら、初期ガンで外科手術や放射線治療で治った患者さんのガンが「ガンもどき」であるという証明が出来ないからです。そして、「ガンもどき」であるなら放置しても絶対大丈夫という証明も出来ません。この曖昧な状態で、治療方法の選択を否定することは私ならしませんね。あの亡くなった川島なお美さんが、近藤先生に胆管ガンの放置を薦められたのが、治療が手遅れになった原因と言う人がいますが、確かに身内にとっては、結果が結果ですので悔いが残るでしょう。このような命に関わる判断を、どんな状態のガンでも、一律に放置するべきというとするのは、疑問です。ただ、外科手術をするとガンがいきなり暴れ出すということや、身体が衰弱して肺炎などを併発して亡くなってしまうということも事実としてあるのだから、本当に難しいことです。この番組には、近藤理論では本物のガンで絶対に助からないという肺や肝臓への遠隔転移を外科手術で克服した鳥越俊太郎氏が出演していていましたが、要は人間を一つの法則では、括れないということですな。

あと、この番組を観ていて驚いてしまったのが、脳梗塞や心筋梗塞の話であります。脳や心臓の血管が詰まったり、破れたりして起きる、脳梗塞や心筋梗塞はMRIなどで検査すれば、予兆を発見できる訳で、それなら処置をすれば、発症することは無いと考えていました。ところが、MRIで脳の血管に血瘤を発見しても、それを手術で取り除くことは出来ないというのです。何故なら、除去手術をすると、30%位の確率で重篤な副作用が出てしまうことがあるというのです。ですから、高い検査をしてせっかく予兆を見つけても、何も出来ないのが現実なのです。結局、私達に出来ることは、血圧や血糖値などを常に把握し、バランス良い食事や十分な睡眠、適度の運動、ストレスを貯めないという当たり前の事、要は正しい生活習慣を送る、これしかないのです。あと、クロワール茶も摂ってくださいね。

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