週刊柏﨑 第652回_梅雨入りしました。
京都でも梅雨入りしたせいか、週末から天気が優れません。今のところ今年の梅雨はスタンダードなはっきりとしない天気でありますな。引っ越して街中に住んでいますので、京都の田舎に住んでいた頃から比べると、自然の変化に疎くなってします。会社の近所のコンビニに行った際に、田んぼに水が張られていて、その中で泳いでいる小さなオタマジャクシを見つけて今の季節を感じた次第です。京都はこれから祇園祭の季節になります。京都3大祭りのうち、葵祭と時代祭はあっという間に終わってしまいますが、祇園祭は前祭りと後祭りで2週間近くトンチンチャンとやっていますので、やはり京都で一番の人出で賑わう代表的なお祭りです。街中は、殆どの道に山車や鉾が置かれ、車での移動が不可能になります。QVCさんでのオンエアーが月末迄空きますので、久しぶりに出張無しの生活を京都で送っております。
皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。朝晩と日中でかなりの温度差がありまして、体調を崩す方が多いようです。皆さんも、どうぞお体ご自愛下さいね。
ここのところの水素水ブームは、ちょっと異常でありまして、QVCやショップチャンネルなどでも、高額な水素水発生器から水素風呂なんていう訳の分からない派生商品が凄い人気になっています。水素が諸悪の根源活性酸素とくっついて水になるという謳い文句なのですが、以前このコラムにも書きましたが、人間の身体の中で、水素が活性酸素を分解するという実証もされていない訳でありまして、それなのに10万円近くする水素発生器のような高額商品がバンバン売れていることに健康にかかわる身として、疑問視していました。ただ、基本的に身体に摂りいれるものは、水素が入っていようが、なかろうが水でありまして、多く飲んだところで身体を壊すものではありません。私が通っているスポーツクラブでもかなりの人が備え付けの水素水発生器からボトルに水素水を入れて、運動の合間に飲んでいます。要は、活性酸素をどうの、こうの、いうのは別にして水分補給としては身体にプラスに働いていて、飲用している方が納得していれば、それはそれでありと考えています。それに、水素水関連には上場企業も参入していてビジネスとして大きなマーケットを構築しています。しかしながら、こういうエビデンスがはっきりしない素材には、必ずそれを否定し、あれこれ文句をいう人がいます。最近、様々なメデイアで水素水の効能を否定する記事が目立ってきて、ブームにも以前のような熱狂的なものでは無くなっています。水素水が良い、悪いは別にして、健康関連に携わる人間として、否定する方に問いたいのです。「貴方は、実際に水素水を長期間飲んでみて、その体験から水素水を否定しているのですか?」と。人間の身体というのは、医者であろうと学者であろうとまだまだ分からない事だらけであります。水素水を飲んで、病気が治ったとか、体調が良いという人は私の周りにも結構います。そういったことを、否定する方は「気分的なものプラセボだ」というでしょう。直ぐに科学的根拠が無いということで、こういうものを否定したりこき下ろすことが果たして正しいかどうか、疑問です。それに、本当に気分的なものであれば、水素水はこんなに大きなマーケットにはなっていないでしょう。私自身は、活性酸素を分解するなら水素水よりクロワール茶の方が絶対に上と考えていますが、多分それだって否定する方はいる筈です。確かに、薬事的に問題となるありもしない効能を謳って使用させることは、いけない事です。しかしながら、クロワール茶のような長い販売期間の愛飲者の体験を持って飲用を薦めるのは、許容して欲しいと思います。まあ、商品は高額で無いというのが絶対条件ですけど。確かに、健康食品の広告やテレビコマーシャルは、私が見ても景品表示法や健康増進法(優良誤認)に抵触しているようなものがあります。膝が痛くて歩けなかったお年寄りが、いきなり階段を駆け下りてきたりするグルコサミンやコンドロイチンのサプリや視界がぼやけていたお年寄りが、メガネ無しで新聞を読んだりしているブルーベリーのサプリなど、誰が見てもこのサプリを飲んだら膝や目が良くなるんだと思うでしょう。画面の片隅に小さく「使用者の個人的意見であり、商品の効果、効能を保障するものではありません」と申し訳程度に書いてありますが、誰もそんなもの見ていませんよ。それでもその言葉が入っていれば、多分ぎりぎりセーフであるのでしょうね。近年、特定保健用食品(トクホ)や機能性表示食品など一部効果、効能を謳っても構わない商品が販売されていますが、基本含まれている成分はあくまで食品であるのですから、普通の健康食品(トクホの場合カプセルや錠剤タイプはダメです)と変わることはありません。トクホや機能性表示食品は、その効果、効能を実証するデータを消費者庁に提出し認可を受けています。当然トクホの方が格段に審査基準が高く、申請にかかる費用も凄く高額であります。ですからトクホ商品を製造販売している会社はいずれも大企業であります。トクホも出たての頃は、飲むと痩せられると期待されたヘルシア茶やこの油使えばコレステロールが上がらないと期待されたエコナなどが、空前の大ヒットをしたのは記憶に新しいことです。しかしながら当然カテキンを大量に添加した苦いお茶を飲んでも痩せることはなく、エコナに至っては健康被害の可能性を指摘され、以前はあのバンザイをしたようなトクホマークを付ければなんでも売れた時代は終わった感じがしないでもありません。それでもトクホの市場規模はいまだ大きいのですけど、消費者は以前のような期待を持ってはいないと思います。現在、効果効能を謳える分、結構過激なことを断言しているトクホなどの商品の宣伝は、かなり法令ギリギリであると思います。まあ、それでもトクホはそれなりに厳格な審査がありますし、簡単には取得することは出来ません。それに引き換え去年の4月から始まった機能性表示食品に関しては、トクホ以上に問題があると思っています。それは審査基準が余りに曖昧であることです。その為に機能性表示食品には明らかに品質の差がでているのが現実であります。製品メーカーとして消費者庁に提出するのは、機能性を謳う科学的根拠でありまして、「最終製品を用いた臨床試験」または「最終製品または機能性関与成分に関する研究レビュー」のどちらかです。この場合信頼性が高いのが「最終製品を用いた臨床試験」であります。それも臨床データが多ければ多い程その製品の効果は信頼性が高いです。問題は後者、それも機能性関与成分にかんするレビューで機能性表示食品を取れてしまうことであります。例えば、乳酸菌の機能性表示食品(カプセルタイプ)があります。この製品の機能性「腸内フローラを改善する」と表示するために消費者庁に提出されたのが、実はこの乳酸菌を製造しているメーカーが作成した研究レビューです。それもそれは、このメーカーが以前トクホのヨーグルトを申請したデータです。何が問題かと言うと、この乳酸菌の機能性表示食品はカプセルという形態であるのに、ヨーグルトの研究レビューを根拠として承認されていて、最終製品としては何の根拠もないということであります。機能性表示食品は国民の健康について考えたものでは無く、企業の論理、要は営業活動の為に設けられた制度であると考えています。最終製品を用いた臨床試験の結果でしか、消費者庁が承認をしないなら、確かに機能性表示食品の審査はハードルが高くなり、費用が嵩みます。そうなると位置付けがトクホとかぶつてしまって、大手企業しか参入出来なくなってしまうでしょう。機能性表示食品の審査が簡単で、中小企業でも参入することが出来る大きな理由というのが、機能性表示する成分のメーカーが作ったデータを、最終製品を申請する企業が機能の根拠として使えることであります。このことで、多くの企業は書類を作成し、成分のメーカーのレビューを付けるだけで機能性表示食品の承認を受けられます。消費者庁は、最終製品の効能、効果を審査擦るのでは無く、あくまで提出された書類とデータを見るだけであるのです。結果、機能性表示食品には、本当に良い製品と、それ程でもない製品が混在することになる可能性が高いです。プレミアムクロワールアイに含まれる、ケミン社のルテイン10ミリとゼアキサンチン2ミリは、何千という臨床データと研究レビュー、そしてアメリカの眼学会の推奨を受けたものであり、最終製品としてもケミン社のアドバイス受けた、機能性表示食品の認可を受けられる配合であります。機能性表示は申請していませんが、どこにも負けない機能を持った眼のマルチサプリであると自信を持って皆さんにお薦めします。