週刊柏﨑 第526回_木枯らし吹けども、実りのあるベストセラーに!

師走に入りました。今年もあと一か月で終わってしまうのですが、本当に月日が過ぎるのはアッというまであります。この歳になりますと寒くなると体中の部位が疲労を起こしまして動くことすら面倒になります。テニスやジム通いもこの頃修行チックに捉えるようになっています。まあ、体に課したノルマみたいなものですな。

とっても寒い日が続いています。あの猛暑から、まだたったの二か月ですよ。違う国みたいです。今年の木枯らしは関東では例年より一週間ほど早かった模様で、この寒波は、更に勢いを増し、この冬ずっと続きそうということであります。京都市の北部に位置する我が家地方では、毎年恒例の車の氷結が毎日見られるようになってきて、本格的冬になったという実感があります。なんでも、今年の寒波は「3波型」の形になるということであります。この3波型というのはアメリカ東部、ヨーロッパ中央部、極東地方の3か所の寒気が落ちる形で、寒気が分散され易くなる4波型や5波型より寒くなり、長く続き、収まってもすぐまた寒気がやってくるという寒気のタイプでありまして、記録的な豪雪や冷え込みになる時はほぼこの3波型であります。それにこの頃は冬にも拘わらず台風チックの暴風雨が各地を襲っている訳で、都会部が八甲田山状態になることも十分考えられます。早めにタイヤをスタッドレスに替えた方が無難と考えている今日この頃であります。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

来週はQVCさんでのベストセラーであります。
今年最後の大きなイベントでありますので、頑張りたいと思います。
スーパークロワールアイネオの受賞も8回目となります。

夜スリムトマ美ちゃんというダイエットサプリに今週消費者庁から景品表示法(優良誤認)違反で改善命令が出されました。同じ業界で生きる物としては、はっきり言って「なんで、こういう事をするかね。」という業者に対する憤りと、「何故こういう見え透いたセールストークを信じるのか。」という消費者に対する疑問点であります。ダイエットというのは、サプリの世界では本当に大きなカテゴリーでありまして、まあ、本当に様々な種類のダイエットサプリがそれこそ星の数ほど販売されてきました。例え人気商品でも長く続くダイエットサプリ商品は殆どない、裏返せばサプリを摂るだけで痩せることが難しいのが現実であります。ダイエットというのはシステム的には非常にシンプルでありまして、食事によって得たカロリーをいかに減らせるかということであり、基本その方法は、食べる量を少なくしカロリー摂取量抑えるか、激しい運動を継続して消費するカロリーを増やすかという2通りしかないのです。簡単であるのですが、この2通りしかないダイエット方法はとてもしんどいのが現実で、まあ、だからダイエットは難しいのですよ。

それでか、この手のサプリはどれも歌い文句が「無理なく」とか「簡単に」とか言って、ただ単にサプリを飲むだけで痩せられるというものが殆どであります。何かを飲むということはカロリーを得るという事であって、薬でもないと理論的には不可能です。但し薬と言ってもダイエットの薬というのは非常に副作用が強く危険性があり、簡単に使用してはいけません。(日本では合法的には手に入れるのが難しいです。)薬で一般的なのはマジンドールやフェンフルラミンなどの食欲抑制剤があります。またカロリー消費、要は代謝をあげるということですが、これにはチロキシンという甲状腺ホルモンに同じような薬もあります。いずれも日本では色々な制限があったり、使用不可であったりする訳ですが、それは痩せるという事の代償がかなり大きいということなのです。その事をこのコラムの読者の皆さんには理解してもらいと思います。

また、日本の法律ではこういう違法表示で得た利益に対し、なんの拘束もなく、業者の利益に返還義務はありませんが、アメリカではこういう利益を全て返還させることが出来ます。ですから今後もこのような商品は手を変え品を変え必ず出てきますので、賢明な皆さんは、しっかりした考えを持って下さいね。

この頃外出しまして、電車に乗ったり街中をうろつきますと、マスクをしている人が多いと感じていたのです。まあ、私の常識では、マスクというのは風邪をひいたり予防の為、今流行りのPM2,5など有害なものからの防止の為という時に使うものですが、なんでも今は、だてメガネならぬだてマスクが流行っているそうであります。「メガネは顔の一部です」こんなコマーシャルがあったように、視力が低くて物が良く見えなくてかけるメガネを機能だけでは無く、ファッションとして捉える人が多く、だてメガネというものの存在を私は理解できます。しかしながら、マスクというのは基本、目を除けば顔を殆ど隠してしまうものであり、何の為に必要でもないのにマスクをする人が増えているかというと、ただ単にマスクで顔を隠すことによって精神的に安定するということなのです。また、マスクをすることによって人と話さずに済みますし、顔を人に見せない訳ですから、知人から気づかれないということもあります。それに他人からみれば、普通は衛生上マスクをしているのであって、まさかだてマスクとは思わないですから、サングラスや目深帽子などより自然であるのもいいのでしょう。

これも時代なのでしょうが、私のような古い考えの持ち主からみると、理解に苦しみます。社会に出て生活するということは、他人とのかかわりは必要であるのですから、それを一方的に拒絶することが得策であるとは思えません。マスクで自分を隠したいと願っていても、他人のことは見たいという考えも、どうかと思いますし。

今週、国会で衆議院に続き参議院で特定秘密保護法案が可決される見通しであります。審議時間は短く、国民としてとても承諾できるものではありません。ここにきて多くの有識者や有名人からマスコミ、メディアなどが挙って法案成立に異を唱えてきて、日本全体に特定秘密保護法案に対する不安感が漂いだし、安易に法案成立に賛成していたみんなの党や維新の会の野党も取りあえず慎重なスタンスを取り出した為、最後は自民の伝家の宝刀、強行採決となりそうです。この特定秘密保護」法というのは、国家がだてマスクをしようとしているのと同じような気がします。国民には、国の顔は見えなくなりますし、何を考えているかも分かりづらくなるでしょう。国民に対し語り掛けることもしないでしょうし、そりゃ、与党政治家や役人は精神的に安定するでしょうな。それに始末に負えないのは、マスク外そうとする人間を自由に処罰できるのですから、たまりません。本来であれば、国民に隠し事をしないで、自由な意見を出し合うというのが自由主義社会であります。現在の日本が向かおうとしているのは、決して国民が望んだ姿ではないような気がします。それは、これだけの議席を与党に与えた国民の責任でもあります。なんか、虚しくなりますね。

柏崎

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメントする