週刊柏﨑 第357回_ニッポンに強い薬を

9月になりました。2010年も早3分の2を通過した訳であります。相変わらず屋内はものすごく暑く、なんでも113年間の観測史上、最高の気温であった模様です。近畿エリアでは1カ月近く熱帯夜が続いていて、明け方暑くて目が覚めると汗まみれ。私が起きる気配がするとワンワンと騒ぐので午前6時位から散歩に行き、ひと汗かいてシャワーをあびるという規則正しい生活を送っております。それでもあれだけやかましかったセミの鳴き声も気が付けば、コオロギなどの虫の声に変わっているし、近所の田んぼには黄金色の稲穂がたわわっていて、確実に秋になっているのです。
しかしながら、太陽が昇りだすと一気に真夏モードになってしまうのです。この太陽の光というエネルギーには、ただただ驚くばかりですが、私達はこの太陽の光によって様々なリスクにさらされていることも忘れてはなりません。少なくとも、「クロワール・プラス」・「クロワール・アイネオ」による紫外線や活性酸素などの対策はしっかりしましょう。まあ、この猛暑のしのぎ方というのが1日中エアコンをつけっぱなしにする方が非常に多いことを考えると、113年内の1番という記録は来年は114年内で1番という具合に毎年更新していくのではないでしょうか。それでも、暑さを我慢して熱中症で倒れてしまうリスクが多いことを考えるといたしかたないかもしれません。
皆様、お元気でお過ごしでしょうか。
テレビや新聞を観ればどこもかしこも民主党の代表選の話題であります。私の子供の頃から少し前まで日本人の経済状態の自己分析は「中の上」とか「中の下」という立ち位置でありました。要するに「まあ金持ちではないけれど、ほどほどに暮らしていける」という感覚を万民が持っていたのです。この国民総中流意識というのが55年体制、いわば自民党政治を支えていたすべてであったと思います。別に無理をすることもなく、今の生活が続けばいい、そんなささやかな望みを多くの国民が持ち極端な変化というものを嫌ったのです。そして自民党の55年体制が長期に渡って続いていた中で、政・官・財のトライアングルは密接に結びつき、アメリカという影の支配国の影響下の元、私達国民のことなどまったく省みないシステムを造り出していったのです。しかしながら、本来の物とお金で売り買いする商売というものを放棄し、お金でお金を生み出すという金融分野で生くことを選んだアメリカは、どんどん疲弊してゆき、今や日本や中国から米国債を買ってもらうことで何とか生きているような状態になったのです。親のアメリカがそんな状況でありますから、日本も当然のようにすべてのものが悪化していったのです。その影響により国民総中流意識は簡単に吹き飛び、派遣切りや失業者の増大などに代表される一部の金持ちと大多数の貧困層という勝ち組・負け組の世の中になってしまったのです。国民の怒りは頂点に達し、ちょうど1年前に自民党政権から民主党政権に政権が変わったのです。
しかし、政・官・財のトライアングルにアメリカの支配というシステムのうち変わったのは政だけであります。政の部分を民主党から自民党にもう一度変えるのは、自民党の現状を見る限り不可能に近いわけで、そうなった時、民主党を自民党と同じ役割を果たす政党にしてしまえば、55年体制は形は変わっても維持できるのです。もともとこのシステムは我々国民の生活なんかは知ったことではありません。財政赤字や超円高、デフレ問題だって、実際にトライアングルのトップの人達にはなんも関係ありません。だってそういう人達はお金持ちであったり権力を持っているのです。もちろん小沢一郎氏を買い被っているかもしれません。しかしながら、私は信じてみたいと思っています。
それだけではなく、先週も述べましたが今の世界状況は有事であります。インフルエンザにかかって40℃以上の熱が出て入院しているような状態です。こんな時、サプリメントを飲む人はいないでしょう。副作用など考えず、タミフルやリレンザを服用するのでは、体が元気な時はサプリメントでもいいでしょう。気分だけでは健康になれます。しかし、病気で死にそうなら副作用は関係なく強い薬の力が必要であります。(クロワールシリーズは効きますが)日本は今は健康体ではなくしんどい状況です。小沢一郎氏はまさにタミフルのような強い薬であると思います。
今朝、テレビに小沢一郎氏が出演して彼の考えを似合わない笑顔で述べていたのですが、彼の考えは一言でいえば、すべての事を政治主体で決めるということだということです。これには小沢氏一人が強い意志を持って成し遂げなければなりません。カルロス・ゴーン氏のような非情なコストカッターでありながらも松下幸之助氏のような起業家センスを兼ね備えなくてはなりません。そして、国民目線というのは年収500万以下の感覚を持つということです。いくら政治と金の問題で無罪になっても何億円も資金を容易に移動して「普通でしょ」というのは少なくとも大衆感覚ではありません。
しかしながら、今の代表選の焦点を政治と金にして首相の資質を問うというやり方は日本を良くしようとする気がまえは少しも感じられないのです。
 

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