週刊柏﨑 第474回_生きてるだけで丸儲け

全国的に物凄く寒くなってきました。

少し前に今年は暖冬になりそうなどという根も葉もないことを言いましたが、早くも訂正させて頂くような寒さであります。まあ、私の予想なんてそんなものなので、平にお許し下さい。気象庁が発表したところによると、今年の冬は冷冬(こんな言葉ありましたっけ)ということです。お風邪など召されないようにお体ご自愛くださいませ。世の中、様々なことが起きていますが、今週、衆議院選挙が告示されました。公職選挙法が改正されて政治的内容を書くことが出来ませんが、今日本国民として本当に必要な事はなんなのか、ということを良く考えて、決して棄権することなく投票をしましょう。

皆さん、お元気でお過ごしでしょうか。

さて、競馬などのギャンブルの儲けに対して税金がかかると言うのは知っていたのですが、最近驚いたニュースを見ました。それは余りの酷い仕組みに、私は驚愕してしまいました。というのも現在、競馬や競輪などにかかる税金は、儲け金から50万円を控除して残りの益金の二分の一に課税される仕組みになっています。別にこの事には全く問題はありません。

問題は税務署側のギャンブルによる儲け金の考え方が常識をかなり逸脱したものなのです。仮に朝から、勢い込んで競馬場に行ったとします。1レースから10万円ずつ賭けます。9レースを終わって全く当たりません。最後の10レース、10万円買った中の1万円が90倍になり90万円になりました。この時の一日の収支は私達の常識でいえば、総賭け金100万円-総払戻金90万円=マイナス10万円になります。

しかしながら税務署の考え方は総賭け金1万円-90万円=プラス89万円であり冒頭に書いたように50万円を控除した39万円の二分の一に対し税金がかかります。

ということは、実際には損をしているにもかかわらず、税金を払わなくてはならないという事なんです。要は、競馬や競輪などのギャンブルでの儲けは払い戻し金からはずれ券の金額を損金としてみなして 経費としなければ成り立たないものであります。今回、脱税として摘発されたという気の毒な人は、3年間で30億円余りの払い戻しを受けていたのですが、その3年間で買った馬券のトータルが29億円近く、利益は1億数千万円であります。

しかしながら税務署が主張する利益金は30億円を得るために買った馬券代1億円だけを経費として認め、なんと約29億円を儲け金としたのです。前述の方程式どおり、この人の課税所得は14億円強となり7億円近い税金を払わなくてはならないのです。こんな理不尽なことはあってはなりませんので、当然この人は裁判所に訴えたのですが「競馬で1億儲けて、自己破産。」冗談のようなことが判決次第では、起こりうるということです。

それにしても競馬で儲けるなどというのは絶対に不可能と思っていたのですが、凄い人はいるのですね。なんでも、競馬専用のコンピューターソフトを使っていたらしく、もし、裁判で負けてもこのソフトを売ればかなりの儲けになりそうですな。話によると、以前はかなりいた競馬のノミ屋、現在は全くいなくなったそうであります。ノミ屋が儲からないということは、競馬で儲ける事が出来るということであります。様々な賭け方があり、配当金も桁違いの高額配当が出る時もあります。やっぱり、株式相場同様、コンピューターで機械的に投資する時代なのでしょう。儲け金の算定は税務署側がかなり酷いと思いますが、多分この人の競馬の口座は税務署からかなりマークされていたのは間違いなく、裏を返せば、競馬の必勝法は存在するということであります。私の友人には競馬ファンが多いのですが、昔ながらの「勘」で買っているだけです。まさに彼らは、竹やりで戦闘機に向かっているようなもので、確実にやられているようです。

また、笹子トンネルの天井が崩落した話しですが、かなり古いトンネルだ、点検が杜撰だと、色々なことを言う人がいますが、どれももっともなことで、当たっていると思います。東日本大震災などの一連の地震で山の形状が変わったというのもかなり大きな原因と思いますが、あまりそのことを言う人はいませんね。どちらにしても、今後の公共事業というものは、古い建造物、橋やトンネル、高速道路などの補修、改修が主体になるということです。

嘘かまことか解りませんが、あるブログによるとこの笹子トンネル、休日やその前はトンネル手前で車線規制をして一車線にし、トンネルの中は二車線に戻して、トンネル内では絶対に渋滞させなかったという話があります。要は関係者には「一寸やばいんじゃない」ということが解っていたというのです。まさかとは思いますが。

犠牲になられた方々には謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

合掌

最後に、昨日の朝、いきなり飛び込んできたのが中村勘三郎氏死去という一報であります。私ぐらいの年代には、勘三郎というよりは、勘九郎というほうがなじみがあります。なんせ私と同じ年でありますので、勘三郎氏の死は人ごととは思えない訳であります。定期的に行っていた人間ドッグで見つかった食道ガンが初期であったということだったので、簡単な手術で治ると考えていたのですが。なんかおかしいと思ったのが、手術時間に12時間を要したことです。私が知る限り、初期の食道ガンであるならば、内視鏡で数時間で取れますし、そうでなくとも6時間位で収まる位ではないでしょうか。また、亡くなった後に報道で知ったのですが、抗ガン剤治療も受けていたようでありますし、本当に初期ステージだったのか。また直接の死因となった肺炎は抗ガン剤治療の際の免疫低下による感染のようなことをいっていましたがICUに入っていたのですから、色々な疑問も残りますが、私は医師では無いので詳細はわかりません。

まあ、私がここでこんなことを言っても始まりませんが・・・。

私は勘三郎氏と先日亡くなった立川談志氏を、王道からそれた天才と思っています。二人とも古典的な業界のきまりから飛び出て、新しい歌舞伎、落語を構築、創造し新しい芸術の道を究めようとしていたと思います。

またどちらも、本当の江戸っ子で粋ということを感じる役者、芸人でありました。バブル華やかしころ何回か飲み屋で、当時の勘九郎氏に遭遇したことがありましたが、飾らない、腰が低い人で、庶民的役者という印象があります。これから本当の意味での名人となる役者でありましたが、本当に早すぎる死であります。

謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

合掌

誰しも、自分の死ということを想定して今を生きてはいない訳であります。

現状を不満ばかりを言って生きるのも、精一杯生きるのも、その人の考え次第です。「生きてるだけで丸儲け」だれが言った言葉か知りませんが、亡くなった人の分まで頑張って生きなければなりません。

クロワールシリーズでいつまでも健康を保つお手伝いが出来ましたら、有難い限りです。

柏崎

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