週刊柏﨑 第475回_脱原発、反増税、反戦争

余りにも寒くて、犬の朝の散歩に行くのが辛いです。

早朝、路上駐車している車は普通に凍っているし、水たまりには氷が張っています。

週初めに、京都市内には初雪が降りました。

それほど積雪は無かったのですが、あわてて車のタイヤをノーマルからスタッドレスに変えました。外出時にはパッチが必需品であるのですが、いまや冬には無くてはならないものとなったヒートテックなどの発熱下着、皮肉なもので、体を寒さから防いでくれる便利な素材が原因で、冷え性の人が増えているそうであります。人間の機能というのは本当によくしたもので、少しでも楽なことを覚えると、本来の役目をさぼるようになるようであります。まあ私などは、その典型でありますが、基本人間の性なのでしょうか。

皆さん、お元気でお過ごしでしょうか。

先日、中学校の同窓という方から葉書を頂きました。私を中学時代の同級生であるか確認出来なかったためか、名前も住所も書いてありませんが、確かに貴方が思っている馬(中学時代のあだ名)で御座います。よかったらまた、葉書なり電話でも頂きたく思います。(お名前入りでお願いします)

先週末、会社でテレビを観ていたら、いきなりの緊急速報で目に飛び込んできたのが、東北での地震であります。前回の地震同様、県沖を震源地とするマグニチュード7.3の規模であったのですが、その後の津波に対する報道に、あの時の悪夢が蘇ったのです。幸い小さな津波があったぐらいで大きな被害はなかったようで、本当にホッとしました。心配された福島原発にも新たな被害はでませんでした。ここのところ、既存の原発の立地場所に関して、ここは活断層だいや違うと、安全性が問題になっていますが、やはり日本では、原発を動かすことは余りにも危険性が高いと私は思います。

だいたい、現在原発が立地している場所というのは、人が住みにくい立地環境であります。京都に移り住んで15年ほど経ちますが、ここは流石に昔、都があった場所。ほとんど災害とは無縁の場所であります。京都や奈良が本来であれば、国が定める原発の立地場所にふさわしい安全な場所でありますが、未来永劫、原発が建つことはありえません。原発推進派、以前は原発が無くなったら電力が足りなくなると我々を脅かしていましたが、原発なしで一番の電力需要が多い夏場を乗り切ってしまった今、今度は電力料金がどんどん高くなって不況になると言いだしました。要は企業側の自主性に任せていたら、原発の廃止など絶対に無理ということです。どこかの政党が言っていましたが、フェードアウトなんていうのは不可能であります。

もし本当に廃止というのでしたら、先ずいつまでに廃止するかという期限を設定し、そこから工程表を造らなくてはなりません。難易度は比べようもありませんが、あの何のためにやったか解らないアナログ波から地上波デジタルに変更したのと同じです。色々な人の意見を聞いていたら埒があかないのです。とにかく期限を設けてやる、これしかありません。ただし、大きな企業の浮沈がかかるほどのお金がかかりますので、半端でなく大変なことでありますし、強い指導力を持った政治家が必要です。

話しは変わりますが、私は普段あまり外食をしないため、ここのところの飲食店の状況に疎かったのですが、とんでもなくお寒い状況のようです。結構、流行っていた店が無くなっていたりしています。確かに京都一番の繁華街である四条河原町の人出も年末だというのに、かなり少ないような気がします。零細企業の経営者として常に経済状況を弱気にみていますが、多分今が実質最悪に近い状況であると思います。とにかく、周りに好調なところが無いといっていい位であります。今回の選挙で国民が新政権に望む一番の政策は、景気を回復させることであります。マスコミによって上手く話しを変えられていますが、消費税の増税は間違いなく景気を悪化させることです。ですから、どの党も景気を回復させ、雇用を増やすという公約を掲げていますが、少なくとも増税を決めた政党は矛盾したことを言っているのです。また、今のデフレ状態からの脱却のために、わざとインフレになるように経済政策のかじ取りをする話がでています。

これはなお一層の金融緩和や日銀の国債買い取りなどであり、要は市中にお金をジャブジャブに供給することでありますが、今のような体力が衰えている日本経済で初めての試みといえる、このようなインフレターゲットなる劇薬を投与することは、極めて危険であることを認識すべきだと私は思います。最悪、不況下のインフレ=スタグフレーションという状況にもならないともかぎりません。今は物が安いですから、収入が少なくともどうにかやりくりして、ぎりぎりやっていけるのです。もし不況のまま物価が跳ねあがったら、年金生活者などお年寄りはひとたまりもありません。それとこの話題は選挙の争点に全くなっていませんが、集団的自衛権の行使に関する、憲法の改正に対し私は不安感を持っています。日本は憲法9条により、国に対する自衛以外の戦争をすることは許されていません。

それが何か政権を獲りそうな有力政党を始め多く政党が大きく右寄りに傾いていて、9条を破棄して、明日にでも他国と戦争をしそうな勢いであります。今、尖閣や竹島の領土問題で日本の武力行使の是非が問題になっていて、国民の一部には憲法を改正し断固強気に対応すべきという声があるのも事実です。しかしながら、日本が以前犯してきた戦争という間違いを再び繰り返してはなりません。いかなる理由があろうと人間の命を奪う戦争をすることはいけません。ここまで述べてきた脱原発、反増税、反戦争に対してはほとんどの国民が支持するところです。ところが、原発推進、増税推進、憲法改正による集団的自衛権の推進といった、我々の望みの全く逆の政策を掲げている政党が、今のところ今度の選挙を圧勝しそうということに何か釈然としない思いであります。

あとで「こんな筈ではなかった。」ということのないようにしなくてはなりません。

私達、各々が一番思いを託したい
政党、政治家に棄権することなく投票してください。

柏崎

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