週刊柏﨑 第476回_2012年を振り返って

ここのところ、なんとなく寒さが和らいだなと感じていたのですが、
週末にかけてまたびっくりするほど気温が下がっています。

私が日頃寒さの基準としているのが、犬の散歩時の家の廻りの様子と、夜銭湯に行く道中にある道路の温度計であります。私は京都にいる時、犬の散歩は朝7時と夜11時、銭湯には夜9時頃に行きます。いつもこのコラムで書いていますが、冬場は大体、朝は車のガラスや車体が凍っていますが、本当に寒いと夜の時点で車が凍りだします。そういう時の温度計はほぼマイナスであります。

そういうと皆さんは京都がさぞかし寒いところであると感じると思いますが、あくまでそれは市街最北部の国際会議場近辺の話であります。なんせ、京都駅近辺から比べると確実に3~4度は違います。なんだかんだいって、今年も後10日ほどで終わります。毎年言っていますが、本当に一年が過ぎるのはアッというまであります。特に50代になってからはターボがかかったように歳を重ねていくのが切ないです・・・。

何か自分にとって年齢にふさわしい物を残していきたいのですが、忙しさにかまけてバタバタしていると一年が終わってしまっているような気がします。やはりこの歳になると、物忘れが多くなったり、いつまでも若いと思っているのですが確実に老いています。(笑)

先週末のQVCさんでのベストセラー、本当に有難うございました。
スーパークロワール・アイネオで6回目の受賞でありました。

ご用意させていただきましたルーペ付き特別セット、皆さんのご支援を賜りソールドアウトとなりました。あわてて新たな納品をしたのですが、数日間在庫切れとなりまして、お客様にはご迷惑をおかけしてしまいました。これから来年にかけてこの特別セットのオンエアーを予定していますので、宜しくお願いいたします。

皆さん、お元気でお過ごしでしょうか。

例年この時期に発表される今年を表す漢字一文字でありますが、ご存じの通り「金」でありました。去年の「絆」と二番の「災」はズバリ的中したのですが、「金」は思いもよりませんでした。というか可笑しいでしょ?今年にこんなイメージは、私的には全くありません。かといって、今年を表す言葉自体が浮かんでこないことも事実であります。私は個人的には「辛」、本当にしんどい年でありました。

日本ではあまり話題になっていませんが、なんでも古代マヤ文明の暦が終わると言われている12月21日に、世界が滅亡するらしいのです。このコラムの更新が21日でありますので、皆さんがこのコラムをご覧になっているのでしたら、ご無事であったということであります。実はこの世界滅亡説は世界各国で問題になっていて、オーストラリアではあの美人首相のギラードさんが、なんとテレビで世界の終りを国民に向かって告げていたり、ロシアのモスクワではパニック的なデモが起こったりしているのです。

フランスでは、ビガラッシュ山という雪が積もる山に登ろうとする人々が全世界から殺到していて軍隊が出動するほどの騒ぎになっているそうであります。映画のストーリーではありませんが、この山頂にいると宇宙人がUFOで助けてくれるそうであります。まあ日本でいえば、1999年のノストラダムスの大予言みたいなものなのでしょうかね。もし、地球上に自分と嫁の二人が生き残ったら。。。考えただけでも恐ろしいので、私は世界の人達と運命を共にしたいと思います。私達人間は運命というものから逃れられないというのは、いつも思う事でありますが、この頃心がけていることは、トンネルを車で通り抜ける時に天井を注意深く見上げることであります。娘には「なんで?」と言われていますが、結構私の回りには同じ事をしている人が多いのも事実であります。

今週の衆議院選挙は、大方の予想通り自民党の圧勝だった訳であります。自民党が何かしたのではなくて相手が勝手に転んでしまったというのが正直なところでありますが、安倍氏には過去の失敗を繰り返すことなく、日本を良くしてほしいと思います。私は一貫して、反増税、脱原発、平和憲法維持でありますので、それを公約に掲げた第三極はぶれずにしっかり活動して欲しいです。

今年一番印象に残った本は、ぐっちーさんという投資銀行家が書いた「なぜ日本経済は世界最強と言われるのか」であります。経済とか投資などに興味がなくても面白い、皆さんもご覧になることをお薦めします。基本、日本で政治家がいかに無能で、官僚がいかに巧妙に、マスコミがいかにいいかげんに日本をコントロールしているか、非常に解りやすく解説していると思います。元株屋の私からしてみても、少しオーバーな点はあるものの、多分彼の主張することは正しい。結論として日本はちっとも心配しなくていいほど、強い国であるということです。即ち増税は必要ないし、円高や国債も問題ないということであります。
来年の予想を少し。まあ、将来的に消費税が上がるのは間違いないことであるし、年明けのすぐ、復興税も始まります。もしかしたら、所得税や法人税も上がるかもしれません。電力料金も社会保障費も上がります。そして自民党の方針で円安になれば、食品やガソリンなどの生活必需品の値段が上がります。それに引き換え、国民の所得は下がりそうだし、人口も減ります。その上、本来アジア圏のパートナーであるべき中国と韓国との関係は緊張感が高まっている状態です。こんな時に、強気の見通しをする経営者がいたら驚きます。

当然、来年は厳しい状況になることを覚悟する必要があるでしょう。今、日本の消費を支えているのは、貯蓄と堅い収入源を持つお年寄りであります。ここを直撃するインフレ政策は、日本の未来にとって極めてリスクの高い選択であると思います。ぐっちーさんの本でも書かれてますが、日本のGDPにおける製造業の割合はたった15パーセント、円安になれば全てが救われるなんてことはありえません。もはや日本は内需主導の経済体制であり、円高は決して悪の元凶ではないということです。ただし余り報道されていませんが、良い事も少し。過去15年近く続いていた年間3万人以上の自殺者数、今年は3万人を下回りそうであります。また、出生率もわずかでありますが上昇したようです。なんだかんだ批判されましたが、生活保護受給者の増加や子供手当は、それなりに役だっているのかもしれません。要は日本の景気にとって、これはという処方箋はないのですが、何かをやればそれなりの成果があるということです。何時も言っていることですが、これから日本が使うお金はとっても貴重なものです。いままでのようにただ目的もなく、道路や箱モノを造ってはなりません。厳しい世の中、皆さん、健康には気を付けて頑張ってやっていきましょう。

柏崎

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