週刊柏﨑 第531回_いよいよ差し迫る増税!

本当に月日が過ぎるのはあっという間、とても寒い日が続いています。

以前このコラムで、この冬は3波型といってアメリカの東部、ヨーロッパ中央部、極東地区の3か所に寒気が落ちる形で、記録的な寒気や豪雪に見舞われると書いたのですが、正に今、その通り状況が世界を襲っています。現在、アメリカの東部、シカゴやニューヨークではとんでもないことになっている模様であります。

報道によりますと、アメリカ東部では、平年のこの時期の平均気温よりなんと20度近く気温が下がっていて、大きな被害が出ているのです。この地区は軒並みマイナス20度位と、都会部でありながら想像を絶するような寒さであります。ニュースで観たのですが、火事になった家に放水をすると、この気温下では、家に水が当たった瞬間に凍ってしまうのですね。驚きであります。なんでも北極の寒気がジェット気流に乗ってこの地区に降り注いでいるとのことで、まあシカゴあたりは、北極と変わらない陽気なのですな。

今のアメリカはアメリカンフットボールのプレーオフで盛り上がっておりまして、昨日も東部グリーンベイではマイナス20度にも拘わらず10万人の人口のグリーンベイのスタジアムには8万人を上回る観客が観戦に訪れたそうで、まあ、私には理解出来ませんけどね。予報によりますと、この先この北極の寒気は極東地区にも、同じくジェット気流に乗って来る可能性があるとのことであります。既に昨日、岩手県でマイナス21度の地区があったそうで、関東や関西の都市部が北極の寒気に覆われたらたまりません。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

今週息子が東京に帰りまして、我が家は平常運転になりました。
昨日、娘と元旦以来合ってご飯を大学前のファミレスで食べたのですが、ずっと難しい薬の名前を、ぶつぶつ独り言って、はっきり言って病んでますな。今年も再試の数が周りで話題になっていて、再試なしの全通なら、研究室の先輩や先生から回らないお寿司をご馳走して貰えるそうですが、多分無理でしょう。

でも、これが本来の大学のあるべき姿なのかもしれません。文系と理系の差はありますが娘より偏差値が少し高い大学に入学した息子は、勉強以外の大学生活を謳歌していまして、ちょっと娘が気の毒でありますが、まあ、自分で選んだ道でありますので仕方がないでしょう。

それでも、いつもは訳の分からない不思議ちゃんなのですが、昨日は、きりっと、頼もしく見えました。「頑張れ!えり、報われない努力はない。お父さんの老後は頼むぞ!!」大学の研究室に戻っていく娘の後ろ姿を見送りながら手を合わせました。なむー。

去年末、与党サイドの強行採決によって成立した秘密保護法、私の知り合いの女性弁護士がご苦労なことで、条文を全て読んで憤って言うには、秘密保護法と言いながらも、「秘密」ということの定義が書いてないそうなんです。また目的条項として「我が国の安全保障に関する情報のうち、特に秘匿することが必要であるものについて、当該情報の保護に関しなんちゃら、、、」というくだりがあって、それじゃ、秘密というのが当該情報であるのかと、当該情報とはなんぞや、と読んでみてもこれも定義は無い、要は専門家から見るとこの秘密保護法というのは法律として形を成していないのです。だって定義規定が書いてないから。まあ、時の権力者がこの「秘密」とか「当該情報」というのは勝手に決めちゃうんでしょうね。自分達に都合が良い様に。この女性弁護士、こんな法律がまかり通ったら、「未来世紀ブラジル」のようになると言います。この映画は、情報が権力者によって全て管理される社会を描いたカルト映画であるのですけれど、あながち秘密保護法で管理された日本がこの映画内の仮想国家と違うとは言い切れないことも事実であります。

消費税が、いよいよ4月から上がりますが、ここにきて増税後の対応に問題が出てきています。要は、商品の価格表示を現行のような税込価格にするか、本体価格と消費税を切り離して表示するか、であります。今のとことの情勢を見ますと、消費税を切り離して表示する業者が圧倒的でありまして、消費税込み価格を引き続き用いる業者と9対1位でしょうか。これは簡単に言うと、切り離す組は当然消費税の増税分を価格に転嫁する業者であり、込み価格を踏襲するのは消費税ぶんを負担しようとしている業者であります。

エーエルは、誠に申し訳ありませんが消費税の増税分を価格に転嫁すると思います。前にも書きましたが、エーエルの1年間通しての純利益は売上にかかる消費税の増税幅3パーセント分より少ないのですよ。ということは胸を張って、増税分はエーエルがなんとか負担しますといった瞬間に赤字企業に転落であります。ですからエーエルの価格表示は従来の税込総価格から本体と消費税を切り離した表示になると思います。それに各企業がこの増税で頭を抱えるのが、オッドプライスの問題であります。要するに998円とか1980円とかいう価格の付け方、これがいわゆるオッドプライスというものでマーケティングの本を開きますと一番初めに載っている言葉であります。まあ1000円や2000円という価格を付ける時に998円とか1980円と桁を変えることで消費者の購買意欲を高めるという最も単純なマーケティング戦略であります。単純と言ってもこの価格を用いている企業はかなり多く、3パーセントの増税で間違いなくオッドプライスを用いていた価格は桁が上がってしまします。

ここのところの円安の影響で日本の小売りは先が読めない環境にあり、余裕のない経営を強いられています。デフレを脱却といっても、消費者の行動は、基本、安価な価格を望んでいるのであって、景気が回復したといっても、国内で商売している身では、まだまだ厳しいというのが実情です。本当の景気回復というのは供給を需要が上回って実感するもので、少子化で人口が減少する中それを望むのは難しいでしょう。去年は生まれた赤ちゃんが約103万人、死亡した方が約127万人と日本の国民の減少は24万人に達し、過去最大であり、この傾向は一貫しています。今の現状の日本は完全に衰退国家といえるでしょう。
秘密保護法や増税など、既に決められたことでありますから、文句をいうよりどのように対処していくのか考えることが大切です。娘同様、頑張るしかありませんな。

柏崎

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