週刊柏﨑 第368回_ステキな女性

もう完璧に冬になった訳でありますが、さすがにまだ11月中旬、霜であるとか、車のフロントガラスの凍結とういのは先週以降ありません。このところ、こちらでは天気が良いので、寒くても昼間はまあ過ごしやすい陽気になっていて、観光シーズン真最中の京都には、有り難い天候のようであります。自分で商売をしていますと、世の中の景気というのには、なにかと敏感になるものであります。
このところの新聞を見る限り経済面と社会面では日本の景気は正反対の見方ができます。経済面で発表されている大企業の9月中間決算は意外や意外、驚くくらい好調であります。なかでも円高円高でヤバいと言われていた輸出企業でさえ、全部とは言いませんが、リーマンショック以前の利益水準を軽々オーバーしているくらいです。
ところが、社会面をみると、一般ピープルが感じる景況感は4ヶ月連続で低下しているし、今やラストパートとなった大学生の就活状況も史上最悪と言われています。じゃあ、どちらが今の景気の状態かと言われれば、多分一部の人を除いて「いい!」なんという人は誰もいないじゃないでしょうか。私は朝ゴミ出しをしているのですが、とにかく生ごみだろうが資源ごみだろうが、量が減っているのです。
銭湯で良く会うごみ収集の業者さんも京都の繁華街である祇園とか木屋町のごみは驚くくらい減っているそうであります。まあ、日本の代表的な企業が儲かっているというのは良いことでありますが、それが末端に降りてこないのはとっても問題であります。将来に対して不安だらけであるのは十分理解できるので、なかなか大判ぶるまいとはいかないのでしょう。ここからは政治の力が必要であります。

皆様お元気でお過ごしでしょうか。
今週、大相撲九州場所で横綱白鵬が名横綱双葉山の69連勝は挑むことが話題になっていて、実際私も注目していました。場所前まで62連勝と同じモンゴル出身の朝青龍が引退した後、まさに敵失しという感じであったのです。71年前の年2場所だけの大相撲での69連勝、足かけ4年かかっているそうでありますが、今の年6場所、やる気になれば1年間で達成できてしまうこの記録を同じように比較することはできませんが、凄いものは凄いと思うのです。私の予想ではあともう少しというところで負けて記録更新ならず、記録を阻止するのは日本人力士と思っていたのですが、まさにその通りになりました。
まあ朝青龍と違ってモンゴル出身でありながら優等生横綱の白鵬は、日本人のキレイな奥さんをもらって、協会の双葉山の記録を外国人には抜かせたくないというアウンの呼吸も理解しています。彼の将来は安泰であります。それにしても、白鵬の記録がかかっていたのにもかかわらず、客席はガラガラでありました。大相撲の将来は決して安泰とは言えなそうであります。

さて、先日たまたまつけていたテレビのワイドショーで歳をとってもキレイとかステキとか思う女性というランキング調査(?)番組をやっていました。仕事をしながらだったので、始めのほうは詳しく覚えていないのですが、5位が野際陽子さん、4位岩下志麻さん、3位森光子さん、2位八千草薫さん、そして1位吉永小百合さんといずれも有名女優であり、確かに老いてなお美しい方々が順当に選ばれたという印象であります。
お歳の方も森光子さんは確か90才近いと思いますし、皆70才くらいのご高齢の方々であります。そして彼女達は美しいだけではなく、気品とか、いで立ちとかがすばらしい、誰しもがこんなお年寄になりたいと思うのです。ただ、私はこの大女優達の性格や生き方は知らないし、テレビに映し出される容姿や雰囲気を見てなんとなく良いイメージだけで、このランキングは判断していると思います。
彼女達が皆独身であるか、結婚していても御主人の印象が薄い、そして皆さんに共通しているのが、いわゆる生活臭がしないということです。そして、若さと美しさを維持することにとんでもない時間とお金を費やしているのではないかということです。ただ、このランキングはそういうことをウンヌンするのではないし、私にもまったく異存はありません。私が一票を投じるならアウン・サン・スーチ―女史です。なにをトンチンカンなことを言うとお思いになるでしょう。先日、銭湯のサウナルームで観ていたニュースで映っていたスーチー女史の美しさと気品、そして65才という年齢に驚いてしまったのです。
スーチー女史はミャンマー、昔のビルマの民主化運動の指導者であり、2人の息子さんを持つ母親でもあります。ミャンマーという国はいわゆる軍事政権であり、軍隊によって自由な行動は制限されています。要するに日本では普通にできることがミャンマーではほとんどできないのです。
1991年にはノーベル平和賞を手にしながらも国内では今まで自宅軟禁と解放を繰り返していたのです。スーチー女史の頭の中はミャンマーの民主化・国民の自由と独立であり、決して美容やグルメではないのです。その上での彼女の美しさと自信は彼女の生き方と人民に対する愛情から生まれたものだと思います。
スーチー女史の美しさに優るとも劣らない働くお年を召した女性(スミマセン)にクロワールの女神こと、田代真弓ナビがいます。前述の女性ほどのお歳ではありませんが、やはり生き方や仕事の取り組み方に対し、彼女の美しさとか自信を感じることのできるすばらしいお姉さんであります。まあ、女性に限らず本当のその人の魅力というのは、外見だけではなく、より内面が重要であるのです。ハイ。

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