週刊柏﨑 第509回_コスト問題

家の近所の田んぼには、緑色の稲穂が出てきています。沢山いたおたまじゃくしも多分無事にカエルに進化して、ほとんど田んぼには見かけなくなりました。
ここのところ、猛暑が続き、昼間は外を歩くことさえしんどいです。私は毎週末にテニスをしているのですが、この暑さでは、連続して動ける限界は5分程でありまして、プレイしている時間よりも休んでいる時間のほうが長いです。
このコラムは、この9月で満10年となりますが、流石に身体的に確実に年老いていますな。ただ私は怠け者でありますが、結構体を動かすことが好きでありまして、毎日のクロワールによるSOD酵素の補給もしていますし、自分ではまだまだ若いと思っております。気分的には永遠の40歳であります。(笑)

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。
この暑さでありますので、クロワールでの水分補給とバランスの良い食事を心がけて下さいね。寝る事にも体力がいるというのは良く言われることで、歳をとると暗いうちから起きたり、眠りが浅かったりして睡眠時間が短くなってくるものなのですが、私、眠ろうと思えばいくらでも眠れるのです。流石に娘程ではありませんが、10時間位でしたら楽勝ですな。
QVCさん出演の為の出張は新幹線を利用していまして、いつも乗る前は本や週刊誌などをゴッソリ用意して乗車するのですが京都から琵琶湖が見える位から眠りにおちて、新横浜ぐらいまで記憶がなくなります。
また、このところクロワール茶の原料のアフリカカメリアシネンシスのビデオ撮りの為に協力してくれたマリオ君(ケニアに一緒にいった)にアメリカの商品リサーチの依頼をしていて、マリオ君のスケージュールで夜中の1時頃に連絡をしなくてはならないのですが3日続けて寝てしまって仕事が進みません。
うん、これは若いから寝れるというよりも、ボケとかの方かも、ちょっとヤバイのかも知れませんな。
最近、アベノミクスの影響で確実に変わったということがあります。巷で言われているような景気の回復などといことはちっとも実感出来ないのですが、色々な物の値段が上がったということです。ガソリンや灯油などの燃料費は言うに及ばず、多くの食料品などが軒並み上昇しているということであります。
エーエルでもノベルティグッズを海外から調達するのですが、間に入る商社が提示してくる価格は、同じ商材で去年の倍近いのです。多分、中国の工場で製品を製造しているアパレルや食品などは相当原価が上がっているでしょう。まあ、政府が年間2~3%のインフレを公約にしているのですから仕方ない事かもしれませんが。ただ国民が許容するインフレは景気がよくなって物の値段が上がるというインフレであって、円安によってコストが上昇することによってなるインフレではありません。今のアベノミクスは私達の業界にははっきり言って何の恩恵ももたらしていないのですけれど、なんでも中小企業の99%も同様であるということで、一部の大手輸出企業だけが良い思いをしているというのが現実です。

また昨日新聞を見ていてのけぞってしまったのですが、この円安でしんどいと言われていた輸入企業、石油のエネオスや出光などの元売りですが円安でコストが上がった分以上を小売価格に転嫁してどこも儲けが増えているのです。要は我々には原価が上がって大変と言いながら、ちゃっかり、必要以上の経費を上乗せしていたのです。まさに焼け太り状態であります。こういう現実は、だんだん私達が「あれ?これはおかしいんじゃないの」と気付いてくるでしょう。
いくらマスコミや政府がいいことを発信しても、それが現実と違うということが国民に認識されると思います。あれほど大丈夫と言っていた福島原発の汚染水の流出ですが、やっぱり海に垂れ流していました。
消費税増税とセットだった社会保障改革も今週国民会議から発表され、前の約束は当然のように反故にされ、お年寄りの負担は増やされ、年金などの減額などの国民に負担を強いる案が出されました。
安全が絶対担保されるべきオスプレイの配備も、米軍のヘリコプターが墜落したのにも拘わらず増配備されそうです。多分、これから話し合われるTPPに関する国民との約束も当然のように破られることでしょう。
週刊朝日で辛口のコラムを連載している室井佑月氏、今回の原発汚染水の海への流出の参院選後発表に対し、「政府も東電も原子力規制委員会もマスコミもグルだな」と書いていましたが、この問題だけではなく増税もTPPも社会保障改革問題も全て同じ、関係者はグルであります。但し、その問題の答えは東電が汚染水の海への流出を発表せざるをえなかったように、必ず時間が経てば、出さなければならないのであって、その矛盾が現れることによって政権の支持率が低下してくるのですな。
以前にも触れましたが、日本は世界で断トツのテレビや新聞といったマスコミを信じる国民であります。それは言い換えれば、日本人は世界で一番何でも信じるお人よしの国民性なのですよ。
あんなオレオレ詐欺にバンバン引っ掛かるのは日本人だけと、香港人のノーマン君が言ってましたっけ。まあ、この国民に対する約束を一番悪い形で破ったのが、前の野田さんだった訳で、今の安倍首相サイドは間違いなく民主党の過ちは繰り返さないようにしていると思います。
歴代の政権がそうであったように、アメリカや財界の為の政策を採れば、国民との約束は破るのが当然であるので、近い将来安倍政権も話が違うということになりますな。だから、いずれは国民にバレますが、利害が一致する権力がマスコミを巻き込んで「グル」になるのです。
これが歴代の政権が繰り返してきた国民の為という日本の政治であり、多分、日本人の考え方が変わらない限り、これからも繰り返される吉本新喜劇のようなマンネリ化したものであると思います。そのマンネリ化した日本の政治に橋下氏や小沢一郎氏のような数穴を開けそうな政治家が登場するのですが、必ず「グル」の連中に潰されますな。それも日本の繰り返された歴史であります。
ただこのサイレントマジョリティーが多い日本人の意識もどこかで変わると考えるのですが、どうでしょうかね。

柏崎

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