週刊柏﨑 第588回_増税からもうすぐ一年

今週に入り嘘のように暖かくなってきました。我が家の梅の木も赤い花をつけだして、正に「もうすぐは〜るですねぇ」という感じであります。

 

但し、環境的には余り良いとは言えず、家から見える比叡山は黄色くもやっていて、これが黄砂かPM2,5か花粉か知りませんが、このどれかであることは確かですな。まあ、それでもこのまま暖かくなるとは思え無い訳でありまして、寒暖差が大きくなるのは間違いないと思いますので、くれぐれもお身体、自愛ください。

今週は週末にかけて、国立大学の2次試験があります。受験シーズンもとうとう最終コーナーを回りました。さあ、最後のラストスパートです。受験生の皆さん、本当に頑張って下さい。

 

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。先週触れました「魔法のワハハ歯ブラシ」でありますが、とてもいいですよ。歯だけでなく歯と歯茎の境目までキュッキュッとなるなんて私初めての経験です。この「魔法のワハハ歯ブラシ」で磨くようになってから普通の歯ブラシで磨くと歯茎がとても痛くなります。今迄、どれだけ歯や歯茎に負担をかけていたか、結構ショックですね。

歯周病や虫歯によって私達は歯を失くす可能性が高いのですが、近年歯周病は糖尿病や心臓疾患、肺炎の原因の一つと言われることが解ってきました。また、歯を失うことで咀嚼力が落ち、それがアルツハイマーの大きな原因とも言われています。

歯ブラシのブラッシングで口腔ケアーをすることは健康で長生きする秘訣でもあるのですね。

それと今日のニュースで、何でもサウナは寿命延長効果があるという記事が載っていて、ほぼ毎日銭湯でサウナに入っている私は、クロワール茶と歯磨きとサウナで、こりゃ長生き間違いないということでしょうかね。あとこれで髪の毛さえ生えてくれば、甘いですか。

 

今週、坂東三津五郎氏が膵臓ガンが原因で亡くなりました。2年前に中村勘三郎氏も食道ガンが原因で亡くなっていますので、ここ数年で歌舞伎界のスターが立て続けにガンで命を落とした訳であります。お二人とも私と同じ年でありますので、あまりに早い死です。

膵臓ガンというのは、他のガンに比べて自覚症状が少ないため発見がどうしても遅くなることが多く、かなり危険なガンであります。10代目三津五郎氏は2013年9月に膵臓ガンが見つかって直ぐに摘出手術を受けたのですが、手術時間が4時間と短時間であり、推測するにかなり初期であったと思います。その後、ドラマに出演する三津五郎氏を何回か観たのですが、手術後より大分顔色が悪く、気になっていたのです。一年後には肺に転移していたようでありまして、帰らぬ人となりました。

こういった危険度が高いガンは肝臓や肺に転移することが多いですが、元慶應大学病院の近藤先生の理論でいうとこういうガンは本物のガンです。ただ、肝臓や肺に転移しても現在元気で活動しているのが、あの鳥越俊太郎氏でして、本当にそういう意味では、鳥越氏はガン患者の希望の星であります。

 

10代目坂東三津五郎氏には、お悔やみ申し上げると共に、心からご冥福をお祈りします。合掌。

 

QVCさんに出るようになって、14年になります。京都と東京を新幹線で月に何回も往復しますと車窓から見える風景で、今どのへんなのか分かるようになるのですね。外を眺めていて気付くのが、ここ数年で、本当に太陽光パネルが多くなったということです。

屋根に設置するものからかなり大掛かりな施設とか大小色々であります。特に浜松の手前の浜名湖近辺にはこういう太陽光発電、それも事業用の施設が沢山点在しています。まあ、浜名湖というとウナギ養殖の池が数多くある訳でありますが、近年ウナギの稚魚が採れなくなっていて、かなりの養鰻業者が廃業に追いやられています。

いくつかの業者がスッポンを養殖していますが、今は殆どがただの湿地帯です。地盤上なにか再開発し使える処ではありませんので、太陽光発電ぐらいしか利用できないですな。福島原発事故の後、原発が止まって代替エネルギー、とりわけ自然エネルギーが注目される中、太陽光発電が人気になるのはむしろ当然であったと思います。太陽光パネルの設置には国から補助金が出、更に創り出された電力は電力会社が買い取ると言う、正に至れり尽くせりスキームが出来たのです。

そういう環境下、太陽光パネルの設置会社が雨後のタケノコように乱立することは当たり前であったのですね。こういう太陽光パネルの設置会社の営業は、国の補助金と売電収入を当て込んで、支払プランや事業収益を提案しています。国や自治体が補助金を出して構築するビジネスの場合、得意技が梯子外しでありまして、気が付いた時は、当て込んでいた補助金や優遇措置を打ち切るということを突然する訳であります。

以前介護保険が導入されるときの介護ビジネスの時もまさしく、そうでありました。実際、ここに来て電力会社が買い取る電力の価格を引き下げる方向に動いていています。多分、補助金も将来的には打ち切られるのでしょう。事業用で大きく投資した施設は多分問題になることが予想されます。個人ようの屋根に設置するタイプの太陽光発電も、売電収入を余り当て込まず、自分で消費する電力を賄うという考えで設置した方が無難でありますな。

 

少し前まで、あれだけ良く見、聞きしていたアベノミクスという言葉、このところさっぱり耳にしなくなりました。当の安倍首相さえ、使わなくなっているように感じます。

アベノミクスのやった一番大きいことはというと、「黒田バズーカ」お金をバンバン刷って、金利を下げたことなんですが、まあ、さっぱり我々国民の懐は暖かくならないのですね。確かに株は上がりました。その強さは今週に入っても健在で21世紀の最高値なんだそうです。そしてここにきて、都心とかの不動産価格が上がりだしました。

京都でも田の字地区と言われる市内の中心部の価格は正にバブル状態であります。そういった資産バブルというのは、大部分の国民には余り関係なかったというのが、アベノミクスの誤算であったということですね。それに、景気回復にとどめを刺したのが消費税増税であったということでしょう。増税後、テレビや新聞で盛んに、「景気は確実に回復しています」と大本営発表したところで、実感がないのですから、国民は「なんか違うんじゃない」と思う訳です。そして、時間が立てば色々な経済指標が出てきます。流石にそのいう数字をごまかすことは出来ません。正しい数字を出されれば、「なんだ、全然、良くなっていないどころか、こんなに悪くなってるじゃん。」ということで、そりゃ、誰もアベノミクスとか言わなくなりますな。

個人消費が大きく落ち込んでいるのが大きな原因の一つなのですが、前からこのコラムで書いてますが、我々は月に使うお金は一定なのですね。例えば食費はいくら、小遣いはいくらという感じです。ですから、月に使えるお金が5万円なら、我々は5万円しか使いません。当然それは税込でありまして、どっかの通販番組のように「なんと一万円を切った9980円(税抜き)税込価格10700円」なんてことは出来ませんので、使えるお金は全て税込であります。

とすると、消費税が5%から8%に上がれば、買える物は同じ5万円と使えば、増税分の3%分少なくなることは明白です。論より証拠、2014年度の個人消費のマイナス幅は約3%、まあ、当たり前と言えば当たり前であります。

個人消費を増やすには、簡単ですね、使える予算を増額することです。そう、個人所得を上げることです。でも殆どの労働者が殆ど所得が上がっていませんし、上がったとしても微々たるものですから、そりゃ使えるお金は増えませんな。先日、うちのバイト君から「社長、もし100万円あったらどうします?」と聞かれたんですが、思わず答えたのが「貯金かな。」何かとっても弱っちくなっちゃった柏崎であります。

 

どちらにしても今年も厳しい年になることは間違いないということですね。

 

柏崎

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