週刊柏﨑 第634回_フローラグロールテインとゼアワンゼアキサンチン
何とか無事帰ってくることが出来ました。アメリカのデモインが余りに寒かったために日本の陽気はかなり暖かく感じます。やっぱり比較の問題ですな。1週間日本を離れていた訳でありますから、今の処、浦島太郎状態でありまして、SMAPがどうのベッキーがどうのと全く話がかみ合いません。アメリカに滞在していた時話題になっていたのは、東海岸の大雪と大統領選挙の予備選、そしてスーパーボールでありまして、JAPANの話を聞いたのは、日経ダウの値段をニュースで報道していた時だけでありました。
ケミンの本社があるアメリカ、アイオワ州デモインは、はっきり言ってただの田舎でありまして、全く見るべき観光スポットは皆無といってよいような場所であります。ただそんなぱっとしない場所であるが為に治安は良く、教育水準も高いようで、住めばそれなりにいいところであるようです。
皆さん、変わりなくお過ごしでしょうか。アメリカ大統領選挙はアイオワデモインから始まり、アイオワを制した候補が勝利すると言われています。実際、私が滞在していた時に民主党候補の集会があったようでありますが、全くどこでやっていたか分からない程市内は静かでありました。まあ、あちらでも共和党トランプ氏は大きく取り上げられていまして、とにかく色々な処でやらかしているようで、未だトランプ氏が共和党では抜けた支持率をキープしているのがウソのようであります。まあ、最終的には大方の予想通りヒラリー・クリントン氏が順当に大統領になるのではないかと思います。アメリカで候補者が独自にテレビコマーシャルを打つのですが、ヒラリー氏のコマーシャルはそれこそ四六時中流れていて、その資金源の太さも物語っていますね。
ケミンの本社はデモインの市内の郊外に位置して、まだ建物自体は完成していません。元々ケミンの様々な部署は市内に分散して点在していて、本社が完成したら一か所に集約する予定であるのだそうです。ただ今回ビデオ撮影とインタービューする研究所とフローラグロールテインとゼアワンゼアキサンチンの工場は完全に移転が終わっていて、全く問題なく日程を送ることが出来ました。
現在、ケミンの研究所には、初めてルテインが人体の血液中に存在していることを発見したフレデリック・カチック先生が所属していて、今回の最大のミッションはそのカチック先生のインタービューと、私と一緒の映像を取ることを一番の目的にしたものであります。カチック先生は御年66歳のイラン出身のアメリカ人でありまして、カロテノイドの世界的な大家です。日本でも京都府立医科大学の先生と共著で本を出版しています。初めはどんな堅物の学者が出てくると思って身構えていたのですが、カチック先生は笑顔が似合う、とてもフレンドリーな先生であります。身長も150センチ位で、歩くしぐさは失礼ですがペンギンのようです。(お嬢さんが5歳でたまげました)先生の個室でのインタービューとなったのですが、長い文章を全部暗記してきたようで、かなり長時間を予習に費やして頂いたのは間違いなく、本当に恐縮してしまいました。ただ、私のような未熟な英語力では、カチック先生が話すような専門的な難しい話は殆ど理解出来ないのが残念でありますが、そんなことをおくびにも出せる筈もなく、笑顔でカチック先生に頷いておりました。
この後、ケミン社の健康部門の社長アニタ氏、科学顧問のデック氏、フローラグロールテイン&ゼアワンゼアキサンチンの担当マネージャーファシー氏と長時間インタービューをしたのですが、基本殆ど分からないのは一緒なのですが、全ての方が話すことが、ルテインとゼアキサンチンは、野菜や果実に自然に存在している比率が5対1であること、そしてケミンの考えとして、一日にフローラグロールテイン10ミリとゼアワンゼアキサンチン2ミリ(5対1の比率)とることで黄斑変性症や眼の様々なリスクから予防、改善が可能なことを主張するのです。この10ミリ、2ミリはケミンの長年の大量な臨床データーから導き出されています。
彼らは、このフローラグロールテインとゼアワンゼアキサンチンのコンビネーションに絶対の自信を持っています。このケミンの指定するルテイン10ミリ、ゼアキサンチン2ミリを配合した眼のマルチサプリとして、プレミアムクロワールアイネオは、日本製のものとして唯一ケミンの本社の工場玄関と応接室に展示してあります。フローラグロールテインは、人間の眼に存在するルテインと同じ形のフリー体です。インドの工場で専用のマリーゴールドから抽出したルテインをフリー体に加工するためにアメリカケミンの本社の工場まで輸送して処理をします。
今回新たに配合するゼアワンゼアキサンチンは日本では初めてのフリー体ゼアキサンチンです。今迄のゼアキサンチンは、多くの一般的のゼアキサンチンと同じ、パプリカ由来のエステル体であったのですが、ゼアワンゼアキサンチンはマリーゴールド由来のフリー体ゼアキサンチンで、矢張り人間の眼に存在するものであります。しかも驚いたことに、マリーゴールド由来といってもフローラグロールテインを抽出するマリーゴールドとゼアワンゼアキサンチンを抽出するマリーゴールドは違うものであります。インドの農場の研究所でゼアキサンチン量が多いマリーゴールドを改良して育て上げたのです。まさに科学の粋の結晶であり、フローラグロールテインとゼアワンゼアキサンチンは皆さんの眼のトラブルを予防するだけではなく、症状を改善する作用を持った素晴らしい品質の成分であります。
日本で今話題になっている機能性表示をこの配合で謳う事が可能でありますが、あくまでプレミアムクロワールアイはルテインとゼアキサンチンだけではなく、アントシアニンやSOD、DHA、EPAそしてビタミンA,Eの栄養機能性を持ったマルチサプリでありますので、ルテインとゼアキサンチンの機能しか謳えない機能性表示食品にはしたくないです。まあ、機能性表示の今後の展開を見極めてからでも機能性表示をとるのは遅くないと思っています。
アメリカを駆け抜けたような今回の出張でありましたが、昔株屋時代にフィラデルフィアに留学していた時と比較して大分変っていたと感じました。物価は確実に上がっていて、体感は昔の倍ぐらいでありますな。まあ、30年近く前のことですから当たり前と言えば当たり前なのですが、比較する日本が、実は物価が殆ど上がっていないのです。あと、人種間の問題は、余り感じなくなったかも、でもデモインというど田舎なので、参考にはなりませんね。フライトが13時間位なので、飛行機内でやることは、映画を観るか、本を読むことぐらいなのですが、話題の映画がかなりありまして、飛行機内はずっと映画を鑑賞していました。
その映画に「オデッセイ」というジェイソン、ボーンでお馴染みのマット、デイモンが主演の映画があるのですが、あれがアメリカそのものであるという印象です。一人火星に取り残された主人公が、火星でジャガイモを栽培して食料や酸素や水を作って生きながらえるのですが、そのことを地球でNASAが偶然知ることになり、NASAとして救出に行くと言うストーリーであります。アメリカという国は、移民が多く、多種多様な民族で構成されています。その人種には、いまでも差別はあるし、新自由主義の元に所得格差はあるし、社会的立場も違うというのが現実であります。当然、アメリカ人は利己主義であり、余り他人には干渉しないところがあります。しかしながら、火星に残された主人公を国を挙げて救助する、その時懸命に働くのが、白人はもちろん、黒人、東洋人、ラテン系など全ての言わばオールアメリカンであります。
要は、アメリカという国は、何が有っても星条旗の元では一つにまとまり、一致団結してことに当たる、それが、アメリカのパワーそのものであると思うのです。日本は、戦争後愛国心というものを排除する教育をされて現在に至っています。その結果、多くの日本人は国の為と言う本来日本の人の美徳ともいうものが失われてしまっているような気がします。「オデッセイ」では、最後に主人公が救出され、世界中で拍手喝采となるのですが、皮肉にも、宇宙での救出に協力するのは中国であります。アメリカの未来のパートナーとして中国を見ているのかも知れません。そして、オールアメリカンとして考えているのは、あくまでアメリカ人であり、多分それで精いっぱいなのでしょうね。