週刊柏﨑 第281回_地デジと献金

3月に入りました。京都の山々は何か春っぽくなっているのですが、いかんせん気温が上がりません。今週初めQVCさんに出演のため東京に出張したのですが、なんせ雪ですから。春はもうすぐそこに来ているのですが、自然というのは何かと思い通りにはならないものです。皆さんお元気でお過ごしでしょうか?
 
先日、知人がクロワール茶を花粉症の酷い友人に送ったら、なんと2~3日で花粉症が改善したといって、わざわざ報告しにいらっしゃいました。いわく「すごい、私もこれから飲もう~と」オイオイ、飲んでなかったのか~い!!(髭男爵風に)
花粉症って何?というくらい花粉症とご縁のない柏崎でございます。
 
東京出張の為、あまりTVや新聞をみてないなかったのですが、民主党の小沢代表の事務所が西松建設の違法献金問題で、東京地検特捜部に家宅捜査されて、公設第一秘書の大久保隆規さんが逮捕されました。もう家に帰ってTVをつけたらこればっかりで、昨日までWBCでイチローが打てないとか、松坂がアカンとかいっていたのがウソのようです。
それにしても「何で今頃」というのが私の本音であるのですが、政権交代が確実な状況でのこの問題は、政治に関する国民の期待感を大きく後退させてしまうと思います。しかしながら、政治資金規制法を作ったといってもいい小沢さんが、こんなミスを犯すなんて、巷で言われるような国策捜査である可能性も?そうは言っても、オバマ大統領が米国民の多数の個人献金を集めたように、日本ももっと透明感のある国民の期待を背負った政治をしていかなくてはなりません。いつ迄も企業だ政治団体だのお金の出し手と取り手の名称を変えて、お金のやりとりとして、違法だ、合法だと言っているのは滑稽であります。
 
さて、ほとんどの皆さんがご存知かと思いますが、2011年7月24日、地上波のテレビ放送はアナログ放送からデジタル放送に完全移行します。そうなりますと、デジタル放送対応のテレビか、デジタル放送を受信するチューナーを持たないと、テレビを観る事が出来なくなります。このデジタル放送対応テレビの普及が計画通り進んでいないのです。総務省によると、今年の1月末迄で、地デジ受信機の世帯普及率が約49%と、目標の58%を大きく下回った状況であるわけです。完全移行迄、2年半で国内約1億2千万台のテレビがあるとして、あと6千万台以上の買い替えが必要なのです。それこそ至急が決定した定額給付金などでTVを買い替えないと2年半での買い替えはほぼ不可能であるのです。
アメリカでは今年の2月17日付けで地上はデジタルの完全移行を発表していましたが、不況の影響でアメリカ国民650万人が地デジ放送を受信出来ないとの事で、とりあえず4ヶ月間移行を延期しました。アメリカの場合は金券による受信機購入の補助が出てやっとこさ95%の普及率だった訳で、スマップの草彅君のCM以外はそれらしいことを何もしない日本では90%も難しいといったところなのではないでしょうか。
 
地デジのメリットはハイビジョン(高画質)、CD並みの高音質を視聴でき、携帯電話や自動車テレビなど移動体での動画受信が良くなる事、視聴者参加型の双方向機能、そして、多チャンネル化によるサービスの提供などが挙げられます。ハイビジョン放送に移行したとき、QVCさんでADさんに「柏崎さん、なんせ毛穴迄よく映りますから」と言われましたが、はっきり言って、つくりの悪いものをなんぼ高画質で視ても変わらないし、CD並みの音質で「SODが45万」といわれても皆さんなんとも思わないでしょう。携帯でTVを視るワンセグも、あれだけ昔、「携帯電話にあったらいい機能」でぶっちぎりリクエストが多かったTV機能も、付けてみれば誰も使わないといった状態です。
私が子供の頃、カラーTVというのは本当に画期的なものだったし、普通の家庭はこぞって白黒TVからカラーTVへと買い替えたのです。今の地デジ放送というのは、それ程の魅力を感じないし、はっきり言って今のままで充分なのです。特に現在は世界中、未曾有の大不況状態です。何もそんな時にあと2年半なんて、3年後の消費税アップ同様にもっと空気を読めよなぁ~と思うのは私だけではないはずです。
それに、地デジ対応テレビを買った後に、アメリカみたいにクーポンによる補助なんかされて、しかもそれがテレビにしか使えないなんて事だったら、多分また大混乱になってしまうと思います。

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