週刊柏﨑 第655回_真夏日が続きます。

家の前に咲いていた紫陽花もそろそろ色あせてきて、今年も早7月に入りました。相変わらずゲリラ豪雨を伴うダイナミックな梅雨は続いていまして、今週も九州では、一日で何百ミリという雨量のゲリラ豪雨が降っています。九州各地で深刻な被害を出しているようで、被害に遭われた方には心からお見舞い申し上げます。気温の方は、先週真夏日になったものの、今週は肌寒いですな。このところ毎週のようにQVCさんでのオンエアー為に東京に出張しているのですが、余り雨降りは嬉しくありません。パピリオ稲田さんには、雨降りの方がお客さんの在宅率が高く視聴率がいいからと言われるのですが、クロワールに関しては正直余り影響が無いようです。こんな気候でありますので、結構体調を崩す人が多いようですが、私も含めてクロワールシリーズを使っている人は元気です。7月は東京への出張に加えて、過酷なインドにも行かなくてはならないので、頑張らないといけませんね。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

「失敗は成功の基」とか「失敗は成功の母」という諺があります。意味はどちらも同じで、失敗したことを反省し、繰り返さないことによって次の成功に繋げるというということなのですが、いかんせん私の場合、嫌なことはすぐ忘れてしまうので、ピンときません。だからという訳ではないのですが、同じ間違いを犯し、嫁に怒られます。ウチの娘が、まあ私と生き写し様な性格でありまして、本当に私と同じように怒られています。ただ現在のストレス満載の中、嫌なことをすぐ忘れると言うか、覚えてられないような私とか娘は結構逞しく生きていけるのではないかと思うのですが。

テニスの全英オープン、ウィンブルドン大会が始まりました。先週、イギリスがEUの離脱を表明したのは、記憶に新しい訳でありますが、大会の様子を見る限り、全くイギリスが混乱しているようには思えません。まあ、いずこの国も他人がガタガタいう程国民には、関係ないです。あのリーマンショックだって、証券会社や銀行などリスクを被る業界にいなければ、そんなに凄い不況と感じることは無い訳で、実際我々通販業界には、余り影響が無かったと言うのが事実であります。まあ、いつの時代もなるようにしかならないという事です。イギリスのEU離脱も交渉が始まったばかりで、まだまだどうなるか全く分かりません。イギリスは当然EUを離脱しても経済政策などEU間の特典を残そうと画策するでしょう。EU側として一番危惧するのは、これを契機にEUを離脱しようとする国が相次ぐことであります。ですから、EU側がイギリスに甘い顔をすれば当然そのリスクは大きくなります。とするとEU側は、イギリスに離脱のペナルティーを課す可能性が高く、イギリスの様々な特典は殆ど取り上げられるでしょう。日本として最悪のシナリオはEUを離脱する国が相次ぐことでユーロという通貨が暴落してドイツやフランス、イギリスなどの金融機関がパンク状態になることであります。そうなれば日本の金融機関も無傷でいられる筈もなく、その時は、確実にあのリーマンショックを凌ぐ金融危機になります。可能性は低いですけど。前にも言いましたけど、グローバリズムという海外との運命共同体みたいなやり方は完全に終わったと考えた方がいいと思います。日本もアメリカや他の国と付き合い方を見直すべきです。

さて、あの大橋巨泉氏が週刊誌に書いているコラム「今週の遺言」の最終回が話題になっています。芸能界からリタイアした大橋巨泉氏は、自身の度重なるガンの治療の合間にこの「今週の遺言」を書いていまして、今の日本の政治や経済から芸能、スポーツ迄様々なジャンルに渡って彼なりの意見を提言していました。最終回の文章から今の巨泉氏の病状を推測するに既に覚悟を決めていると言うか、もう死期がすぐそこまで迫っていることが伝わってきます。巨泉氏と言えば、私ぐらいの世代では、それはもう「11PM」であります。中学生時代の深夜(当時は23時でも十分深夜でありました)母親に隠れて観る「11PM」は正に大人の世界でありまして、今では清純アイドルでも平気で着るようなビキニ姿に当時、硬派のスポーツ少年だった私は、心をときめかしていました。その番組の司会者が大橋巨泉氏でありました。黒縁メガネをかけ、小太りで油ギッシュそれでいて態度がデカイ、私は何故大橋巨泉氏に人気があるか全く理解が出来ませんでした。ただ巨泉氏は番組でゴルフや釣り、麻雀、将棋など何をやらしても玄人肌質で上手く、音楽から映画、時事と見識が広く、まあ頭が良いのですな。巨泉氏は50歳を過ぎたあたりで、芸能界をセミリタイアしてカナダやオーストラリアで好きなことをやって生きるという、本当に羨ましい生活を送っていたのです。当時巨泉氏がそのリタイアについて書いた本がベストセラーになりまして、私も買ったのですが、その中で「身体が元気で若いうちにリタイアしなければ好きなことは出来ないでしょ」ということを書いていました。今では当たり前でありますが、定年までしゃにむに働き、辞めた後は年老いて生きるだけというその頃の考え方を頭から否定したもので、私などは物凄く共感出来るものでした。その後、たまに日本に帰って来た時にテレビに出演していたようですが、私は余り記憶がありません。ある時、このコラムで巨泉氏がガンであると告知していたので、環境の良いところに暮らし、好きなゴルフ三昧で美味しい物を食べ、正に悠々自適を絵に描いたような生活をしていてもガンにはなるんだなと変な感心をしていたものでした。ただ、このコラムでの巨泉氏が明かしたガンの治療方法を見る限り、個人的には「どうかな」と思っていたのですが、現状はその危惧が現実になっているのですな。巨泉氏は、咽頭ガンや胃がんなど様々な部位に出来たガンをその都度、外科手術によって摘出してきました。現在、全身をCT検査してもガン細胞は見つかりません。それなのに巨泉氏自身は死期を意識しなければならない程衰弱しています。その原因は、高齢を押して行った胃の外科手術と過剰な投薬であると思います。巨泉氏がこれだけ体力が落ちたのは、胃ガンの手術後に発症した腸閉塞が原因であります。胃ガン手術で胃を全摘すると腸が胃の役目をするようになるのですが、高齢者の場合その負担がきつく、往々にして腸閉塞を起こすといいます。この腸閉塞で巨泉氏は殆ど物が食べられなくなり一気に体力を落としていきます。人間は、動けなくなってその上食べられなくなると一気にダメになります。胃ガンの手術をする前の時点で巨泉氏は80歳と高齢であり、依然と比べやせ衰えて、かなり体力も落ちていた訳で、果たして胃の全摘という過酷な手術を行うべきだったかということです。そして、現在ガンの存在は認められず、転移も再発もないということは、結果論かも知れませんが、近藤理論で言う処の「ガンモドキ」だった可能性が高いです。また、投薬にもかなり問題がありそうです。なぜなら、投薬方法や分量目安に慎重さを求められる鎮痛麻薬を在宅で適当に行ったということで、これにより巨泉氏は全く生きる気力を失い、しかも記憶まで無くしてしまったそうであります。今は、車いすで外に出るだけで高熱を出してしまうそうであり、相当白血球低下により免疫に問題が出ています。このままでは肺炎を起こしてしまうことが一番怖いことです。もし救いがあるとしたら、今の巨泉氏は医療用麻薬の服用を止めていることで、精神的にはかなりウツ状態にあることは確かです。今の処ガンが全身に見つかっていないのですから、ガンによる多臓器不全のようなリスクは直ちにありません。それなら、食欲が出てくればまだまだ回復の可能性はあるのではないかと思います。ただ胃瘻のような、生きるというより、死なないようにする延命措置は私ならやりません。高齢者と言っても巨泉氏はまだ82歳であります。頑張って欲しいですな。この「今週の遺言」というコラムの最終回を閉めるに当たって。巨泉氏は私達に最後のお願いをしています。その部分を書きます。「このままでは死んでも死にきれないので、最後の遺言として一つだけは書いておきたい。安倍晋三の野望は恐ろしいものです。選挙民をナメている安倍晋三に一泡吹かせて下さい。7月の参議院選挙、野党に投票して下さい。最後のお願いです。」これが巨泉氏の書いた最後のお願いの原文なんですが、後は皆さんが判断して下さい。選挙、くれぐれも棄権だけはしないようにしましょうね。

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