大豆イソフラボンを避けた方がいいケースについてのまとめ。摂りすぎは注意しましょう。
前回まで豆乳とホルモンバランスについて、計6回にわたって掲載してきました。
豆乳シリーズ第7回目となる今回は、大豆イソフラボンを避けた方がいいケースについて掲載していきます。
豆乳の代表的成分の一つ、大豆イソフラボン。多くの場合、その健康効果が謳われることが多いですが、摂りすぎにはやはり注意したいところです。
ここでは大豆イソフラボンの摂りすぎから疑われているカラダの変調について簡単にご紹介していきます。
①甲状腺(喉)への影響
動物や細胞培養の研究において、大豆イソフラボンは甲状腺ペルオキシダーゼの活性を阻害するという知見があります。甲状腺ペルオキシダーゼは、甲状腺ホルモンの合成に必要な酵素です。甲状腺ホルモンは体内のタンパク質合成やエネルギーの代謝、酸素消費などの能力を高める作用があります。
また、大豆は乳児の甲状腺ホルモンのレベルに影響を与える可能性があるとも言われています(メイヨークリニック調べ)。
摂りすぎると稀に甲状腺腫(甲状腺ガン)、または甲状腺の拡大(しこり)につながる危険性があります。
このリスクはミネラル成分であるヨウ素の摂取で減少します。
②抗がん剤の薬物効果を妨げる
大豆イソフラボンを多く摂りすぎると、抗ガン剤の抗腫瘍効果を妨げるという研究がいくつかあります(オレゴン州立大学)。
現在抗ガン剤治療を受けている方は大豆イソフラボンや大豆たんぱく抽出物は避けた方がよろしいでしょう。
③腸や胃の変化
大豆たんぱく質を多く摂ると、便秘や吐き気、糞便の質の変化など、腸や胃への影響が生じる場合があります。
また、大豆は小麦、牛乳、卵、魚、ピーナッツなどに似た食物アレルゲンとして作用するので、これらのアレルギーを持っている方は大豆を避けておきましょう。
豆乳は多くの健康効果を得ることのできる飲み物ですが、飲みすぎたり、大豆イソフラボンを摂りすぎたりすると先のような症状が起こる危険性があるので注意しておきましょう。次回は、女性と大豆イソフラボンについて掲載していきます。