週刊柏﨑 第508回_食品を学ぶ

今週は豪雨と猛暑日が交互にやってくるという、とっても過ごしづらい陽気でありますが、凄く暑いことには変わりなく、熱中症の対策が必要です。こまめな水分補給やエアコンでの温度調節など出来る事はして下さいね。
ここ数年の熱中症になる人は年を追うごとに増えています。私は以前、香港に4年程住んでいて、仕事柄タイやマレーシア、シンガポールに行くことがあったのですが、あちらの気候も半端で無く暑く、特に東南アジアは一年中夏でありまして、本当に暑い期間は日本を凌ぐほどであります。
また湿度も高い期間はそれこそスチームサウナに入っているようで、とても外出する気にならないです。しかしながらこれらの国で熱中症が多発しているということを聞いたことがありません。
まあ、一年中暑いのですから、暑さ慣れということが言えるかも知れませんが、各国に共通しているのは建物の中が、エアコンが効いていて寒い位であることです。お年寄りは、早朝に太極拳や散歩に出る位で、日中はエアコンの効いているスーパーなどで見かける位です。
日本ではお年寄りの熱中症は室内が多いようですが、基本、エアコンを効かせば熱中症は、かなり減ると思います。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。そして、暑中お見舞い申し上げます。
この夏場に、来年の実施を「やるorやらん」が決まる消費税の増税でありますが、まあ、必ず増税されると考えています。ここにきて、実際はお金の供給以外は何もやらなかったアベノミクスのマグレあたりで、景気が持ち直してきた日本の経済を、消費税増税によってまたまた奈落の底に突き落としてしまうという危惧が出てきて、増税をとりあえず見送った方が「いいのでは?」という話が至る所から出ているのです。
私も正直うろ覚えであるのですが、消費税増税が決まったのは民主党野田政権の時でした。
日本の色々な無駄を失くさないうちは絶対上げないというのが、民主党のマニュフェストでありましたから、それはもうブーイングの嵐でありましてそれからの民主党の転落の始まりでした。
それでも国民に提示した増税の言い訳は、消費税増税は年金や国保などの社会保障改革とセットであり、増税分はその費用に充てると言う物でした。
また、痛みは国会議員にもということから、議員定数是正も約束し、去年の衆院解散の際には、野田前首相が涙目で議員削減なら解散すると安倍自民党総裁(当時)に詰め寄り、うろたえた安倍総裁が約束したはずでした。そして、天下りや利権問題であれだけ騒がれていた公務員改革や蓮方氏を時の人にした特別会計や行政の無駄の見直しもありました。
ここまで書くと思い出される方も多いでしょう。しかし今、この約束はどうなっているのでしよう。消費税増税とセットだった社会保障改革は国民会議に委ねられた後、一年以上放置プレイであります。
議員の定数是正も0増5減でお茶を濁して終わりという感じです。野田前首相の安倍首相に言った、「騙したあなたが悪いのか、騙された私が悪いのか」という捨て台詞には苦笑するしかないですが、まさにブーメラン、どっちもどっちです。
そして、公務員改革、行政改革に至っては、「そんなものあったっけ」でありますな。結局残ったのは増税だけであり、これが日本の現状なのですよ。ということは、この消費税増税の延期とかいう話は、あくまで国民に対する言い訳というかポーズにすぎないと思います。(増税が見送られれば本当に嬉しいですが)

さて、この頃スーパーなどに買い物に行くと、食品の内容成分についてチェックするようになりました。そうして、その聞いたことが無い、いかにも化学的な成分を調べると結構恐ろしいものが入っていることに気付きます。添加物はなんの為に使われるのかというと
1、食品の見た目をよくする。食品を選んだり、食事をする時、美味しそうに見せる事が、より良い購買につながります。添加物の歴  史をみると実は、着色料の使用が一番古いそうで、日本では大正時代からすでに使われています。
2、賞味期限を長く設定したい。古くから、人間は食材を無駄にしないために、漬けたり、塩づけにしたり、乾燥させたりしてきました。それが食品に添加物を加える事により化学の力で日持ちをよくさせることが可能になります。
3、味や食感を良くする。添加物を使う事によって、調理法を簡単にして誰でも美味しく作れることが可能になります。そしていつでも同じ味を出せるのです。
4、安価に食品を提供出来る。添加物により原料と同じ味、食感を出すことが可能であり、食材の原料の使用量を大幅に減らすことができるのです。
では、消費者がどんな食品を好むかというと、「美味しそうなもの」、「見た目に綺麗で清潔であるもの」、「手軽に調理出来て、保存のきくもの」、「値段が安いもの」、どうです、消費者が望む食品の為に、添加物は存在するといっても過言でありません。
当然、消費者の選ぶ基準には「安全なもの」という選択がありますが、放射能問題で安全に対する意識は高まっているものの、添加物に対する意識はそれほどでも、というのが現実であります。それは添加物に対するリスクがまだまだ認識されていないからで、これから折に触れて添加物についてこのコラムに書いていこうと思います。
食品、食材メーカーは営利企業でありますので、いかにコストを安くして儲けを出すかということが一番大きなテーマです。基本、食品を通して国民の健康を担うという考えは無いと思います。それは国民負担を強いながら自ら痛みは極力回避したい政治家や官僚と同じであります。添加物はある意味放射能問題より真剣に考えなければならないかもしれません。しかし、ちょっとした知識を持てば結構リスクから身を守ることが可能なのですよ。

柏崎

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