週刊柏﨑 第510回_今の日本ってヤバクない?

まあ、相変わらず物凄く暑い日が続いています。
夏は暑い事が当たり前な訳でありますが、ここ数年の夏の暑さは半端ではありません。大体、40度を超える気温と言うのは、人が生活できる温度では無いような気がするのですが。
だって銭湯で40度のお湯は相当熱いですよ。それに気温というのは、あくまであの百葉箱での温度なんだと記憶していますから、街中のアスファルトの上なんかでは、当然50度位ありますし、体感温度は多分40度位なんてことは無いでしょう。
この前、雑誌を見ていてちょっと驚いてしまったのですが、あの日本で一番暑い県と思っていた沖縄が実は今、本土に比較して過ごし易いのだそうです。驚くことに沖縄は今まで37度を超えたことが無いのです。
今週、日本の至る地区で40度越えか、それに近い気温であった日に、那覇の最高気温は33度であり、この1週間の湿度の平均は72%でなんと札幌の80%より低かったのです。それに、ここのところの熱中症の搬送数も沖縄は515人で愛知の2399人、東京の2199人よりはるかに少ないのです。意外でしたでしょう。それでも、まあ、30度オーバーでありますから、暑いことには変わりはないのかも知れませんけどね。

先週の8月8日の夕方だったと思いますが、会社でいきなり複数の携帯電話からなにかを知らせるアラーム音が一斉に鳴りだしました。なんでも、これが地震を知らせる警報なんだそうで、インターネットでは奈良で震度7を超える大地震があったとの速報を掲載しています。
エーエルはご存知の通り奈良の隣である京都市内にあるのですけれど、全く揺れを感知出来るような地震は無い訳であります。
結局その速報は、誤りでありまして、震度2程度の地震が奈良で起こったのですけれど、まあ皆で身構えた割には何も無かったのです。エーエルでは全員の携帯がアラーム音を鳴らせましたが、私の旧式の携帯は全くなることが有りませんでした。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。
宮崎駿監督の「風立ちぬ」という映画が今上映されていて、その中で喫煙シーンがかなりの頻度で出るそうで、嫌煙団体からクレームがきているのです。
私は現在たばこを吸うことはありませんし、そばでたばこを吸われると少しヤダナと思う程度の嫌煙家であります。その私が感じるに、今の喫煙に対する非喫煙者の嫌悪感というのは、行き過ぎであるように思います。
たばこを吸う場所が本当に少なくなっていて、色々な場所で片隅に隔離された喫煙スペースに愛煙家は追いやられています。
香港のノーマン君は相当のヘビースモーカーであるのですけれど、香港は今、自宅以外で喫煙が禁止され、たばこを吸う場所が街中には一切ないのですよ。それに比べれば、日本は随分ましですが。
たばこが健康を害するというのは、常識のように言われていますし、確かにそうでしょう。しかし、たばこが精神的なリラックス効果があるというのも事実で、実際鬱病の人に喫煙者というのは、ほとんどいないそうであります。
喫煙は別に合法な行為でありますし、喫煙を許可するレストランや料理屋もありますけれど、それをさも非道であるかのように批判するのはどうなのかな、と思います。それが嫌だったら行かなければよいのだから、何が何でも排斥するべきでは無いと思います。それが映画のシーンなら尚更、人に迷惑をかけているのでは無いのですから、行き過ぎと言われても可笑しくないでしょう。
ちなみに、ノーマン君はたばこを全く吸えない香港から自由に吸える中国深川に引っ越しましたが、これはこれで驚きます。

さて、あの福島原発事故当時の東電の経営陣は当然のことながら引責辞任しました。その経営陣の責任を問う捜査がありましたが、不起訴となりそうだという記事が新聞に出ていました。これには怒りを感じざるを得ませんが、原発を推進し安全性を大丈夫と胸を張っていた現総理や与党幹部、関係官僚まで責任論が及びますから大体予想がつくことであります。
ここは民間人による検察審査会に期待するしかなさそうですが、私が驚いたのが、その元東電幹部の現在であります。元会長や元社長始めほとんどの幹部が東電関連企業や団体に天下っているのですが、多くの元幹部は日本に在住していませんで、海外に家族で移り住んでいます。これは、日本に居づらいという理由なのでしょうか。それとも、福島原発の現状を知っての日本からの避難なのでしょうか。もし、周りの目を気にして日本に居づらいのなら家族で海外に住む必要はないと思いますし、ほとぼりが醒めた頃に日本に帰国すればよいでしょう。それよりもだいたいの国民が隣に東電の元会長がいても気づかないと思います。とすると、この多数の東電幹部の海外移住は原発の放射能のせいと考える方がいいのでは?少なくとも、これら元幹部を強制帰国させて、海外に移住した理由を問いただすべきであります。先日の、放射能汚染水の海への流出といい、水道水からの放射能の検出といい、なんかとってもヤバそうな感じがするのですが。

最近、京大の小出先生の原発事故に関する本をまた読み返しているのですが、今の事態が、ことごとく小出先生のあってはならないという事態になっているような気がします。私の友人がとても親しくしている大学の先生から「若い人は、早く日本から避難した方がいいよ」と耳打ちされたそうであります。また日本のお金持ちの海外移住が東北大震災のあと急増しているというのも聞きました。
今のところ私は日本を出る気にはなりませんが、将来は分かりません。経済の不安定さや憲法改正での戦争参加とか近い将来かなりの確率で起こると言われてる南海トラフ地震など、原発以外にも、ちょっとヤバそうな話が目白押しであるのが、今の日本であります。多分杞憂で終わるのかもしれませんが、用心するにこしたことはありませんな。
誰しも自分に災いが降りかかるとは考え無い訳ありますが、現実は無情でありますよ。ただ本当のことは何も国民に明かそうとしない今の日本はかなりヤバいと考えざるを得ません。

柏崎

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