週刊柏﨑 第536回_アマゾンへアサイーベリーを探しに!行ってきました!

いやいや、無事に帰国出来ましたよ。万全とは言えませんけど、体調もなんとかなっていて、こうやって皆さんに報告出来るだけでも、まあ良かったとしなければなりませんな。

クロワールアイの3大成分の原産国を訪ねての旅、

お茶のケニア、
ルテインのインド、
そして、今回最後のアサイー、ブラジルであります。

ブラジルの印象、とにかく遠かったということでありますが、当然色々なことがありました。ただ、このブラジルはアマゾンの旅はブラジルでのコーディネーター、日系ブラジル人のマルシオ、木本君のおかげで、大きなストレスも無く、大きなトラブルもなく目的のアサイーの撮影も出来た訳で、マルシオ君には厚く御礼申し上げる次第であります。このマルシオ君、現地ブラジルでは、あのBEGINを始め日本の有名アーチストのブラジルツアーを企画しているプロモーション会社をお姉さんと経営している実業家であります。今はこの6月から始まるブラジルワールドカップでのNHKクルーのコーディネイトの段取りで忙しい中、わざわざ私のような小物の付き添いをほぼフルアテンドでしていただきました。

このコラムを読んで下さる皆さんの中でもしブラジルに行くようなことがあれば(いないと思いますが)マルシオ君を紹介しますのでお気軽に問い合わせてくださいね。という訳で皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。なんせ、常夏のアマゾンから冷凍庫状態の日本に帰って来たのですから、気温差だけでもかなり面喰ってしまいます、それに約12時間の時差ボケが加わりますので、17日月曜日の帰国から数日経つのですが、体はいまだ夢遊病状態であります。

それでは、今回のブラジル紀行を。コラムで書き記していきたいと思います。

2月9日土曜日の午後1時、成田発ルフトハンザで出発予定でありまして、前日から東京にいたのですが、あいにく関東地方は大雪の予報でありまして、実際成田空港は朝から雪が積もっていて離発着がかなり遅れている模様であります。実際飛行機には時間通り搭乗したものの結局約1時間半遅れで、最初の乗継地であるドイツ、ミュンヘンに飛び立ちました。この後、関東の雪は相当きつく降ったようで、夕方の便からはかなりの遅延やキャンセルがあったという事でかなりラッキーな旅立ちでありました。

ミュンヘンには現地時間、午前1時に到着、約12時間と少しという長旅であります。成田で遅れた分遅い到着となったのですが、トランジットの時間にはかなり余裕がありまして、ミュンヘン空港内レストランで一人ビールで乾杯、ビールは安くて美味しいのですが、レストランのサービスは悪く、呼んでもウェートレスは来ないし、注文しても中々出てこない、まあこんなものなんでしょうか。2時間ほどでサンパウロ行の飛行機に乗継ました。成田―ミュンヘンには殆ど乗客が日本人であったのですが、サンパウロ便には私を入れてほんの数人しか日本人は見当たらず、多分観光客は皆無であると思います。ミュヘンからヨーロッパの観光名所パリとかローマなどへは、どこもでも1時間ぐらいで行けるので、かなりのツアー客がいますね。大体がお年寄りのグループか学生の卒業旅行という感じでありました。飛行機に乗り込んだものの、いくら待っても離陸しようとしません。いきなりアナウンスで「この飛行機にトラブルが発生したので降りろ」とのこと、待合室で待つこと2時間半、一発目の時差ボケでかなり眠いのですが、万が一寝過ごして置き去りにされたらとんでもないことになると思いひたすら読書であります。周りの人たちは殆どがスマートフォンをいじくっていて、私のガラケーは当然電波が届かず、全く操作不能であります。カウンターでチケットの交換は不要と確認し、再び新しい飛行機に登乗しやっとこさサンパウロ目指して出発です。

私的に生まれて初めてのヨーロッパは夜中から明け方の空港内と味気ないものでありました。ミュヘンからサンパウロまでは約13時間、はっきり言ってくじけますよ。もし日程的に余裕があるなら、乗継地で一泊することをお薦めします。飛行機内で鑑賞出来る映画も日本語のものは殆ど観ましたし、持参した小説を5冊読み終えたころやっとこさサンパウロ到着のアナウンスが、日本を出て、約32時間と少し、まあ気が遠くなる位遠いですな。実はこのサンパウロ到着は最終デストネーションではなく、この後国内便でアマゾン川の河口のベレンに行く予定でありまして、かなり飛行機が遅れたために、その国内便の搭乗時間が迫っているのです。それにコーディネーターのマルシオ君の顔も知らないし、「多分こりゃ、サンパウロに一泊でしょう、むしろそちらの方がいいでしょ。」という感じであります。

ブラジルに入国し手荷物を取って出国出口でミスターKASHIWAZAKIという紙を持っているおっさんずらのマルシオ君と会った時は、ベルン行の飛行機搭乗時間まで20分、初対面の挨拶もせず「これに乗らなくちゃ、ヤバイよ」と夢遊病者状態の私の手を引っ張って国内便の乗り場に引きずられるように行くと、そこは人だらけで、長い行列が出来ています。「こりゃ、無理っしょ」と私が言うと、マルシオ君は空港の関係者に流暢なポルトガル語でなんか言うと、いきなり一番先頭にされて無事、チェックイン出来たのです。「この便に乗らないと、明日の便に乗れるか分からないし、料金も跳ね上がる」ということ。ギリギリセーフ、良かったです。

ブラジルという国、ポルトガル語が公用語でありまして、英語は殆ど通じません。まあ日本と同じ位でしょうか。私が、知っている唯一の言葉「オブリガート(有難う)」と相手に「いいよ」と伝える親指だけを上に向け、あとの指をグー状態で握ったポーズ、これだけでブラジル滞在期間を乗り切らなくてはなりません。ブラジルという国は白人系、黒人系、ラテン系、アジア系と多くの人種の坩堝であるのですけれど、全人種が皆陽気なブラジリアンでありとっても人懐っこくフレンドリーであります。初めに行った、ケニアは国内に数十種類の人種がいて、それがみんな対立していて仲が悪く、また変にプライドが高いという国、次のインドはやはり古くから存在するカースト制度によって国民が平等ではなく、私達には良く理解できない国という印象で、どちらの国もいい処がありますが、どうしても暗いイメージがあります。それに比べてブラジルはただひたすら明るい、街を歩くと「ジャポネーゼ、飲もうぜ(多分そう言っていると思う)」と声をかけられることが多く、かなり印象はいいですな。当然、どの国も危険な処はありますが、拳銃をかなりの確率で持っているブラジルが一番やばそうであります。

サンパウロからベレンで約3時間半、ベレンは今の人口200万人、ブラジル北部」ではマナウスに次ぐ大都市であります。ベレンはアマゾン川の支流(といっても川幅は2キロ以上あります)に発達した漁港でありまして、アマゾンの奥地で取ったアサイーを船で運ぶ一大集積地であります。やっとベレンに着き、ふと自分の足を見ると、ふくらはぎが倍くらいに腫れて浮腫んでいます。これがエコノミークラス症候群というのだと、まあ約40時間に渡ってエコノミークラスの座席に座っていた訳で、しょうがないですね。因みに、マルシオ君によりますと日本からブラジルまでファーストクラスですと250万円かかるそうで、エコノミークラスの10倍以上であります。我がエーエルジャパンではまあ無理な話でありますな。

そんなこんなでブラジル出張が始まりました。
そのお話は次回ということで失礼します。

柏崎

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