週刊柏﨑 第524回_ボジョレーヌーボーに負けないプレミアムクロワール茶

京都はすっかり冬であります。10月中ごろまで真夏日になるなど、今年の夏は本当に暑かったのですが、台風がいくつか日本を直撃したと思っていたら、秋をすっ飛ばしていきなり冬になってしまうのですから、体調的にはたまりませんね。

朝晩の犬の散歩もとっても億劫になっています。大体散歩に連れて行ってもらっている犬が外にでるのを嫌がるのですから少々むかつきますな。地球温暖化と言われて久しく、実際このところの夏場は記録的猛暑になっているのですが、冬は冬で地球温暖化なんてホンマなのという位冷え込む訳であります。かなり風邪をひく人が多いようですが、クロワール茶だけはふんだんに飲めるエーエルでは皆元気であります。なんせ売るほどありますので。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

今週、毎年恒例のボジョレヌーボォーが解禁されました。日本でも最近ワインの愛飲家が増えていて、デパートなどでもかなり大きなスペースでワインを販売しています。しかしながらそれでも日本のワイン消費量は先進国の中でかなり下位であります。ただし、このボジョレヌーボォーに関しては全生産量の約4分の一を日本が輸入していて、世界ナンバーワンであります。この期間、日本ではスーパーやコンビニなどではボジョレヌーボォーがところ狭しと陳列され、一時ほどではないものの、ボジョレフィバーとなるのです。私は皆が認める、のん兵衛であるのですが、ワインのようなハイカラなお酒は殆ど飲みませんし、当然味など分かる由もありません。元々ボジョレヌーボォーはフランスのブルゴーニュ地方の端に位置するボジョレーという場所でとれたガメイ種というぶどうで作られたワインであります。よくボジョレヌーボォーは新酒という言い方がされています。熟成に2年以上かかるブルゴーニュワインの出来を予想するためにブドウの作柄をチェックしなければならない訳でそのために作られるのが、ボジョレヌーボォーでありまして実は飲用のワインではありません。ですから、そのチェックが済めば捨ててしまうのです。この廃棄してしまうワインを粗方購入してくれるのだから、フランスにとって日本は有難いお客さんでありますな。どう思われているか知りませんが。こんなブームを造り、毎年恒例の行事にしてしまうのですから流石サントリーであります。はるか昔の学生時代、レストランでアルバイトしていまして、私をかわいがってくれたチーフコックと休憩時間に隠れて調理用ワインに氷をいれて飲んでいたのが私のワイン歴の始まりであります。客観的に言ってボジョレヌーボォーは、飲用ではないサンプルワインでありますので、余り美味しくないと思われるかも知れませんが、渋くないし味がサラッとしていて私は結構好きです。ワインの味は当然分かりませんけどね。        

今週は書くことがありませんので、毎度の短編集であります。

さて、以前このコラムでも触れました秘密保護法案でありますが、我々国民にとって大きな制約を課す法律であるのにも関わらず、十分な審議をすることなく、あれよあれよという感じに採決されようとしています。今の自民党、正にやり放題という状況でありまして、野党もほとんど機能しない訳で、ただただあきれ返るばかりであります。ここにきて流石に自分の商売がやり難くなるとしてメディアや評論家などがさかんに反対表明しているようですが最早遅いのでしょうな。こんな大切の法律を一票の格差問題で違憲状態のまま選出された国会議員が決めるのですから、世界的にはあり得ない話でありますな。この法律、確実なことは体制側からしてまずい話は全て取り締まることになるのは間違いなく、取り締まる気になれば、私が書いた些細な批判も摘発が出来るのですよ。こんな法案成立にほぼ無条件に賛成するなんて国会議員って、いったいなんなんだろうと思います。

先日日本の7月〜9月の期GDPは発表されました。結果的に0,5パーセント増と若干のプラスでありましたが、内容を吟味しますとかなり悪い結果でありました。復興需要や景気対策での公共工事が6,5パーセント、消費税増税前の住宅購入などの不動産投資が2,7パーセントこの特別要因が成長の殆どであり、個人消費は横ばい、アベノミクスの成果を計る輸出は逆に0,6パーセントの減少となりました。要は今の僅かな成長のエンジンとなっているのは政府のバラマキと増税前の駆け込み需要であり、本来我々の生活に直結する個人消費や外需は全くダメというのが現実であります。こんな状況で消費税を上げることは私達零細企業にとっては、風前の灯火のような時に水をぶっかけるようなもので、来年の頭ぐらいにもう一度消費税増税の是非を精査して欲しいと思います。以前、安倍首相が消費税増税に対し「経済的に上げない方がいいと考えているが、政治的には上げなくてはならない。」と発言していましたが、政治的って国民の為のものではないのですね。ここのところの国の個人や零細企業に対する締め付けは半端ではなく、貰えるものは減らされ、払うものは増やされる、とんでもないですよ。

株式は、高値追い状態であります。

景気が回復しないのに何故?と思う方も多いとおもいます。私が株屋時代から金融相場という相場環境がありまして、要は景気が悪くて投資するものが無い、しかし金が余っている何かしなくてはならない、だったら株でも買うか、買ったら相場は上がります。だったらもっと買うか、すなわち買うから上がる、上がるから買うという単純なスパイラル、これが金融相場でありまして、当然景気は余りよろしくないのですから、裏付けがない、つまりバブルであるのです。このバブルを支えているのは低金利政策でのマネーの過剰供給であり、金融当局の金融引き締めにより簡単にそのバブルは壊れるということを覚えておいて下さい。そうなった時、世界経済は暫く財政、金融政策という小手先の対策では回復不能の状態に陥りますので。株が上がっても経済が良くならないのは、現状を見る限り明白であり、もはや金融でいくらバブルを発生させても産業界全体に波及しないのでしょうね。今の時代、先進国の消費というのは慢性的に冷え込んでいくのでしょうな。こんな停滞期を打開する方法、今あるものをぶっ壊して新たなものを創造する、歴史はこんな時期に戦争が勃発していたのです。忘れてはいけません。日本のこのところの極端な右寄りの政治、何か、ヤバイと考えるのは私だけでしょうか。

柏崎

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