死菌の方が効果的!難病も治療する乳酸菌「エンテロコックス・フェカリス菌」の力

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前回、私たちが自信をもってオススメする乳酸菌食品をご紹介しました。

乳酸菌シリーズ第3回目となる今回は、前回ご紹介した「にこにこ乳酸菌ダイエット」のメインになっている乳酸菌「エンテロコックス・フェカリス菌」とはどのような特色をもった菌なのか?ということを掲載していきます。

なぜ?なに?乳酸菌Q&A!「エンテロコックス・フェカリス菌について教えて下さい!」

Q1. エンテロコックス・フェカリス菌は死んだ菌の方が効果的って本当?

A. エンテロコックス・フェカリス菌は死菌でも効果的な乳酸菌です。

乳酸菌、と聞くと「生きたまま腸に届くものがいい」というイメージを持ってらっしゃる方が多いかも知れません。

が、乳酸菌(あるいは善玉菌)と一言に言っても、免疫力を活性化させ感染防止に一役買っているものもあれば、肝臓や腎臓、秘蔵の働きを高める菌もいますし、死菌でも効果的な乳酸菌も存在しています。

私たち人間は腸内フローラ(細菌群)のバランスが崩れた時に不調を起こすと言われていますが、「たとえそのバランスが崩れてしまった時でも、有効な善玉菌を投入することで健康を回復できるのではないか?」 そう考えた研究者たちが、人間の健康復元に役立つ腸内細菌を求めて調査を続けた結果、ついに発見された乳酸菌、それがエンテロコックス・フェカリス菌です。

それではここで、死菌のメリットについて少し説明しましょう。

死菌のメリットとは…

死菌は生菌のエサとなり、生菌のパワーを増大することができる(免疫力アップ整腸作用アップ)

フェカリス菌は生菌・死菌どちらでも活躍するタイプなので、食品加工に最適な乳酸菌というわけです。

Q2. フェカリス菌はインフルエンザや花粉症予防に効果があるんですか?

A. 非常に効果的な乳酸菌です。

フェカリス菌のインフルエンザや花粉症に対する研究で、その予防・改善効果が実証されています。

【研究概要「スギ花粉症への効果」】

・スギ花粉症患者20名にフェカリス菌含有乳性飲料(1本200ml当たりフェカリス菌1,000億個含有)を、毎日1本、2ヵ月間飲用していただき、試験終了直後の症状と経過(試験後5日間)を観察しました。

※「薬理と治療(JPT)Vol.40 no.2 2012」(ライフサイエンス出版発刊) 結果、 (試験終了直後)

※青が飲用開始前、赤が飲用後

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・鼻をかむ回数…減少
・眼のかゆみ…減少

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・鼻づまり…改善
・流涙…改善

インフルエンザに対しての効果も、日本乳酸菌学会から発表されています(2010年)。

研究ではフェリカス菌を投与したマウス群と、しなかったマウス群を対象に、インフルエンザ感染後の生存率を比較しました。

結果、フェリカス菌を投与していたマウス群の生存率が高かったことから、「たとえインフルエンザ感染後であったとしてもフェリカス菌は、その予防と治療に効果的である」と、結論づけられています。

 

Q3. フェリカス菌は過去、難病を治療した実績があるって本当?

A. 本当です。フェリカス菌は中性脂肪や総コレステロール値だけでなく、多発性脳梗塞や大動脈炎症候群などの難病に対する治療効果が認められています。

多発性脳梗塞に対する効果

多発性脳梗塞を起こす前から高血圧、狭心症、脂肪肝に悩まされ、狭心症発作が毎週起こるという状態が続いていた男性(58)の治療にフェリカス菌は一役買ったことがあります。

男性の治療に当たっていた仙台市・南仙台病院の新田医師は、自らがフェリカス菌を食べて3ヶ月で中性脂肪とコレステロール値が下がったという効果を得られていたことから、この患者に対してフェリカス菌を勧め、タバコとお酒を2ヶ月間、完全に止めさせました。

すると、男性に次のような変化が見られています。

フェリカス菌を摂取し始めて一ヶ月後…

・毎週起きていた狭心症発作が月1回になり、高血圧も低下。

3ヶ月後には正常値に変化しました。

肝臓のGOT/GPTも27と正常値に落ち着き、自覚症状がすべて改善傾向になっています。

この後も男性は、治療時の半分のフェリカス菌を飲み続け、狭心症発作が毎月から年2回に改善しています(大阪スポーツ H12.10.17)。

(難病『大動脈炎症候群』に対する効果) 大動脈炎症候群と闘病を続けてきた女性(40)に対する治療効果も報道されています。

動脈内壁に溜まっている脂質(コレステロール)を溶かし、排出する働きがあることから当時、動脈硬化が発病の元になっている病気の治療に、フェリカス菌は使用されるようになっていました。

中学一年生の頃に大動脈炎症候群を発症し、27年間闘病を続けてきた女性は治療開始前、ステロイドの副作用で顔が丸く膨らみ、髪の毛も半分に減少していました。

フェリカス菌を飲み始めた当初、かゆみ、便秘、呼吸困難などの症状が彼女を襲いました が、そうした症状が出る度 彼女を悩ませていた症状もまた、順次改善されていったと言います。

フェリカス菌を飲み始めて3年後には、ほとんどの症状の消失が認められています(大阪スポーツ)。

Q4. エンテロコックス・フェカリス菌は、どのような形で体内で働いているの?

A. フェリカス菌は悪い菌を食っています。

エンテロコックス・フェカリス菌は貪食な菌なので、悪い細菌をどんどん取り込んで、消化してしまう働きがあります。

映像はウエルシュ菌(※)を食らうフェリカス菌です。

エンテロコッカス・フェカリスAD101株 VS ウエルシュ菌(0:45) フェリカス菌はこのように悪い菌を食い、消化しています。

これが敵であるならば恐ろしい存在ですが、味方だと非常に頼もしい存在です。

次回も引き続き、乳酸菌の雑学をご紹介していきます。

ウエルシュ菌(※)

人を含む動物の腸内細菌の構成菌の一つであることが多い菌。

食中毒時によく発見される。

少なくとも12種類の毒素を作る。

(出典) 伊藤園ニュースリリース

https://www.itoen.co.jp/news/detail/id=22639 

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