抗酸化という言葉はご存知ですか?
人の細胞やDNAにダメージを与えて病気を引き起こす活性酸素に対抗する働きのことです。活性酸素は体内に侵入してきた病原菌から私たちを守ってくれる存在ではありますが、これが増えすぎた場合が問題となります。活性酸素は呼吸するだけでも発生しているものなので、増やさないようにするのは不可能です。
増えすぎた活性酸素はガンや糖尿病など、200種にも及ぶ病気や、老化を加速させます。これを抑えることを抗酸化と呼びます。老化防止や心疾患、脳疾患などに関する抗酸化作用の研究が各国でおこなわれ、現代病の予防に繋げられています。
では、この抗酸化作用はどのようなものなのでしょうか?また、どうすればこの働きを最大限に活用できるのでしょうか?
私たちは普段、抗酸化力をどのように補っているのか?
カラダの抗酸化力を上げるため、私たちは抗酸化物質を摂る必要があります。これは人間だけではなく、自然界に生きる動物のすべてに必要不可欠なことです。
抗酸化物質は臓器や脳、肌などのあらゆる器官に届けなければなりません。
私たちは普段、ナッツや果物などの食品から抗酸化物質を補っている状況です。しかし、現代では食事だけで十分な量を摂るのが難しくなっています。カラダもあまり動かさなくなりました。食生活も欧米化が進んだことにより、偏食が増えました。産業化によって、食物時代の栄養価も減りました。昔とは違い、力となる本来の成分を含んでいないのです。併せて、抗酸化物質を摂取しても、そのすべてが本来の仕事を全うする前に酸化してしまう場合もあります。
これを例えるなら、乳酸菌と似たようなものです。乳酸菌も口から摂取しても、生きて腸まで届くのは数割ですし。なので、食物以外の摂取方法も必要となってきます。
ポイントは、活性力があり、カラダに吸収されやすい抗酸化物質を摂取するということです。
『抗酸化物質は、傷ついた細胞の回復を促し、ミトコンドリアのエネルギー産生を活性化します』
この働きによって、細胞の寿命を延ばしてくれる存在が抗酸化物質です。私たち人の最小単位は細胞ですから、それを癒してくれるので、カラダの回復力が上がったり、アンチエイジングになったり、生活習慣病などの病気を予防する強い力となってくれるわけですね。
ポイント
- 抗酸化は増えすぎた活性酸素の害から、私たちを守ってくれている
- 抗酸化物質は食物から摂ることができるが、十分な量を定期的に摂ることが難しい。あわせて、現代の食物には本来の栄養価が備わっていない
- 抗酸化物質を摂取してもその全てが役割を担ってくれない。活性力を意識して摂取することが大切