知っておくと美しくなる「紫根」のことまとめ
これまで全6回に渡って美肌を作る注目成分「紫根」について掲載してきました。
最終回となる今回は、これまでのまとめです。
紫根のまとめ・トピックス
①紫根とはなんなのか?
②他と比べて紫根の美肌効果はどう強いのか?
③紫根はニキビ治療にもっとも効果的!
④紫根には抗ガン効果がある!
①紫根とは何なのか?
紫根とは、ムラサキ草(国内産の硬紫根は絶滅危惧種に指定されている)の根のことです。
紫根の根には軟紫根と硬紫根の2種類があり、それぞれ美肌成分である「シコニン」をもっています。
軟紫根と硬紫根の違い
・根の芯までムラサキの色素があり、層になっている(軟紫根)
・根の表面にムラサキの色素があり、根の芯は白い(硬紫根)
②他と比べて紫根の美肌効果はどう強いのか?
シコニンの効果は効果は数ありますが、中でも肌に対する効果が期待できるのは、異常なタンパク質の除去、および細胞増殖の促進効果です。
この作用によって、肌の再生サイクル「ターンオーバー」を促進します。
「シミを漂白して白くする」
「シミ原因になるメラニンの生成を抑える」
「肌のターンオーバーを促進する」
化粧品のCMでは、このような単一効果が謳われることが多いですが、紫根は両方もっています。
紫根最大のメリットは「ターンオーバーを促進して、メラニン色素を排出してくれる」というWの薬効です。
紫根のアンチエイジング美肌効果は、アトピー性皮膚炎にもいい効果が期待できます。
③紫根はニキビ治療にもっとも効果的!
女性の月経前には「黄体ホルモン(プロゲステロン)」の働きが活発になることで、肌のバリアを担っている抗菌ペプチド「hBD-3」の防御壁が崩れます。
その結果、原因菌である「アクネ菌」が増殖し、ニキビが悪化しているわけです。
この抗菌ペプチド「hBD-3」の力を強めることができるのは紫根のシコニンです。
研究の結果、2つの知見が得られています。
①シコニンは月経前の黄体ホルモンの影響による抗菌ペプチド「hBD-3」の減少を防ぐ
②通常以上の抗菌ペプチド「hBD-3」の産生を促す
これは、「第 28 回国際化粧品技術者会連盟世界大会(IFSCC)」における基礎部門で最優秀賞を受賞した確かな知見です。
④紫根には抗ガン効果がある!
紫根は古くからガンの漢方治療で使用されている成分です。
乳ガン、肺ガン、悪性リンパ腫などのガン種における抗腫瘍効果が認められています。
この効果は他の薬剤と組み合わせることにより、さらに高まると見られています。