週刊柏﨑 第385回_今私達にできること

東北・関東を襲った大震災から1週間が経ちました。テレビ画面や新聞紙上でみる被災地の映像や写真は、この世のものとは思えず、思わず目をおおいたくなるものであります。
私達がこの場で「お見舞い申し上げます」とか、「頑張って下さい」などという言葉をいくらかけたところで、被災された方々から見れば本当にむなしく轟くだけであると思います。
そして、こうやって何の被害もなく、普通の生き方を送っている私達には被災された方々の本当の苦しさを理解できるはずもないのです。
そして、自分自身の無力さを実感するのです。
こんな状況の中、私達が被災された方々に申し上げられる言葉は、「とにかく生き抜いて下さい」ということ、それのみであります。そして、私達にできることは、美辞麗句をならべたてるより、とにかく義援金を寄付したり、不足する物資を送ったりすることであります。
今日、テレビでアンケート調査をしていて、今回の大震災で被災している人に「何か自分なりにしているか?」という問いになんと100%の人が「している」と答えていました。それだけ、今回の大震災に対する衝撃度は強く、国民全員が悲しみを共有しているのです。しかしながら、お金や物資を出したりすることを強要する訳でもないし、気持ちがあっても出来ない方も多いと思います。
ある歌手の方の言葉です。「知恵のある人は知恵を出せ、力がある人は力を出せ、お金を持っている人はお金を出せ、そして、何も出せないと思っている人は元気を出せ」現在の状況、国や官僚や企業が悪いとか、もっとなんとかするべきとか文句ばかり言っても何も生み出すことはありません。
今回、被災された方々の心からこの悲しみが消えることはないと思います。今、私達おのおのができることを、継続してやっていきたいと思います。
大震災のあった3月11日、私の知り合いの妹さんが仙台で無事出産したそうです。こんな状況であっても新しい生命は生まれてくるのです。私達はどんなことがあっても未来に向けて生きていかなくてはなりません。私達一人一人の力は、少ないと思いますが、皆で助け合って生きていきたいと願っています。

柏崎

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