週刊柏﨑 第310回_「鮮度」=「目新しさ」

「暑さも寒さも彼岸まで」例年ですと今の時期、まだまだ暑い日が続いているのですが、今年に関して言えばもうすっかり秋めいて寒いぐらいです。先月カレンダーをみていて気付いた、「シルバーウィーク」という訳の分からない大型連休も終わりました。このところ全国的に天気には非常に恵まれていて、この連休、京都の観光地はどこも順調な人出であったようです。私はというと、連休中は最終日(23日)のQVCさんのオンエアを除いては全くのヒマ状態であって、受験生である娘と息子の塾の送り迎えぐらいで、久しぶりにゆっくりとした休日を送らせて頂きました。
犬の散歩で宝が池の周りを歩くのですが、朝晩の冷え込みのせいか、山々の木々がはや紅や黄に色づいて、今年の紅葉は綺麗になりそうです。大きく報道はされていませんけれど、新型インフルエンザが猛威をふるっているようです。
皆様お元気でお過ごしでしょうか。
 
先週詳しく書かせていただいた花王エコナの問題、流石コマーシャルに関しては超大物といわれる花王のこと、あれから全くというほどその後の報道がありません。大手百貨店にいる知人の話では、顧客に対するクレーム処理が大きくて、とんでもない思いをしているそうです。まぁこの国のメディアは政治面といい、こういう社会面も含めて、本当に意図的であると思わざるを得ません。
少なくとも成分に発ガン物質の可能性がある商品をあれだけ大々的に販売していたのですから、もっと消費者に対して正確な情報を発表すべきであると思います。
先日、発火の恐れのある洗濯機の回収交換を発表し、約1,000億円もの損金を経上した三洋電機と、出来れば今の状態をほおかぶりしてやり過ごそうとする花王のスタンスの違い、花王という会社は株屋にいた頃からすごい会社と思っていただけに残念です。
 
さて、今日の朝のニュースで、東京多摩テックの閉鎖を報じていました。
私が中学時代に遠足を含めて数回いったことがあり、あの数種類のゴーカートに乗るのが本当に楽しみだったのです。その他、倉敷のチボリ公園や長崎のハウステンボスなど、レジャー施設やホテル、テーマパークなどが相次いで閉鎖しているのです。元々国内の観光、行楽の市場規模は縮小傾向が続いていて、一番の最盛期だったバブル期の1991年の8兆5,670億円から比べると2008年の6兆6,530億円は2割強減少しているのです。
レジャー支出というのは「不要不急」。景気が悪くなれば、消費者は使い道を絞り込みます。
特に、今なお好調の海外旅行と比較して、単価が割高な国内旅行(観光・行楽)は消費者から確実に敬遠されているのです。それが、「リーマンショック」以降一気に消費が冷え込む中で、もともと経営の厳しかったレジャー施設やホテルが相次いで閉鎖に追い込まれているのは当然の流れといえるのです。
 
日本のレジャー施設(テーマパークや遊園地)主要10施設のうち、08年の入場者数が前年を上回ったのは、東京ディズニーリゾート(千葉県浦安市)とナガシマスパーランド(三重県桑名市)だけでありました。好調だった二つの施設に共通するのは、入場者を惹きつける「鮮度」。すなわち「目新しさ」があったことです。
東京ディズニーリゾートは、開園25周年にちなんだ記念イベントを通年展開したこと。また、新しいアトラクションを導入したことが挙げられます。ナガシマスパーランドは、子供専用の大型プールを新設したり、併設するアウトレットモールのイベントなどが大きな要因として挙げられます。一方、西の雄であるユニバーサルスタジオジャパン(大阪市)は07年に導入したアトラクション以降、新たに投資をしていないということで「鮮度」=「目新しさ」を失ってしまったことが、入場者前年割れにつながってしまったのです。
全体的なパイが少子化や不況によって減少傾向である中、「鮮度」=「目新しさ」は集客にとって欠かせないことでありますが、それはハードやソフト整備に対する多額の投資という体力勝負に他なりません。
私達が身を置く通販業界においても内情は似たりよったりであり、健康食品・化粧品・家庭用品に至るまで、「鮮度」=「バージョンアップ」の連続であります。
 
しかし、これはテーマパークのそれと違い、本来リピート商材であるのにもかかわらず、消費者に使用感や体感でリピートしたいと思わせるに至らない、要するに商品に対する絶望感の表れであります。
ですから、私達が心掛けなくてはならないのは「信頼」=「満足感」。要するに、いかに商品の効果効能が優れているかなのです。オンエアや宣伝では、健康食品の効果効能を述べるのは、薬事法や景品表示法で禁じられています。
しかし、その効果効能を皆さんに感じていただけなければ、私達に未来はないのです。
個人差は絶対にあるものですから、すべての人にというつもりは毛頭ございませんが、クロワールシリーズに対する皆様のリピート率は少なくとも私の大きな自信になっています。

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