第886回 タリバン復権のアフガニスタン(中村哲先生を偲ぶ)

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9月に入りました。今年も早3分の2を経過しまして、毎度お馴染みの、この歳になると月日の経つのはアッという間です。10月には私も66歳になります。最近は人の生涯は予め決まっているという考えを持つようになりまして、「時の流れに身を任せ」何が起きてもゲンチャナヨと気楽に生きようと思っています。変にストレスを貯めないことが大切です。

8月中頃には、日本中が大雨の影響で気温が下がり、このまま秋になっちゃうのかなと思わないでも無かったですが、先週位から、真夏に逆戻りで、物凄く暑くなっています。各地で猛暑日になったりして、地球温暖化を感じますな。まあ、あの豪雨といい、この暑さといい、真剣に地球の環境問題を考えなくてはなりません。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

 

今週、「眞子様が小室圭氏と年内に結婚、婚約内定」との新聞報道が有りました。もし、事実であるなら、同世代の娘を持つ親として心から良かったと祝福したいと思います。まあ。小室氏側に色々なことが有ったのは事実であろうし、眞子様も周囲から結婚を断念するような説得を受けたのも推測出来ます。4年間、お気持ちを貫かれた眞子様には、国民として本当に幸せになって欲しいと願います。

 

現在のコロナ感染増は第5派で、去年からコロナの感染状況に応じて緊急事態宣言やまん延防止措置などの対策を国は執ってきた訳です。要は今迄日本では5回のコロナ感染者のピークがあって、その対策の効果?で一応は感染者数が減って緊急事態宣言などを解除してきたのです。(第5派については9月12日まで緊急事態宣言を発出中です)

その間、コロナウイルスは以前のタイプから変貌を遂げ、今は感染力が遥かに高い、インド発祥と言われているデルタ型が主流になっています。ただ、日本でも高齢者を中心にワクチン接種が進んで、毎日全国で2万人を越える新規感染者が出るにも拘わらず、亡くなる方は減っています。今怖いのはコロナに感染しても入院出来ないで自宅療養するしかないという事です。自宅で療養していて重症化して死亡する人が増えていて、これは死んでも死にきれないでしょう。前にも書きましたが、日本の医療体制は世界有数であり、こんな状況になったのは政府や自治体の責任が大きいと思います。この原因を考えてみると、やはり現政権の成功体験、要は何もしなければ時間が解決して、何とかなってきたということが大きいと思います。コロナは今第5派ということは、4回コロナが収束するような時が有ったということです。そのコロナ感染者が減少している時に、「来る流行に備えて医療体制を整備し拡充する」と危機感を持ち続けるか、それとも「このままコロナの流行が収束してビフォーコロナの日本に戻んじゃね」と自分にいいように楽観視するかという二者択一の機会があったのです。菅首相は先日もコロナ渦の日本の現状を「明るい日が見えてきた」とおっしゃっていましたが、首相の考え方は、完全に後者(楽観論者)であります。大昔に元からの侵略「元寇」を神風という偶然の台風で防いだラッキーパンチを今でも「神の国日本」と信じているのですね。まあ、そんな甘い考えはコロナには通用しなかったということです。

今週知り合いに用事があって連絡したら、「今、コロナで入院している」というメールが、こうやってちゃんと病院に入院出来ていれば安心です。病気になったら入院するという普通のことが出来る日本になるよう政府や自治体には望みます。ただ、東京や神奈川、大阪などの都市部では何万人という感染者が自宅療養を余儀なくされているし、入院待機者も同じ位いる訳で、簡単にはいかないでしょうね。

 

アフガニスタンからアメリカ軍が撤退したら、あっという間に反政府武力勢力のタリバンが政権を掌握しました。まあ、世界の警察として君臨してきたアメリカも、先の見えない戦いに、これ以上お金も自国民の命も費やすことは出来ないのでしょうね。

アメリカが撤退を決めてから、イギリスやフランスなどの国も次々に右へ倣いとアフガンから軍や自国民を退避させました。

当然、我が国も自衛隊機を派遣して日本人を救済に行った訳ですが、退避した日本人が「一人」って何かの冗談ですか。アフガニスタン人を14人アメリカの要請で退避させたらしいですが、日本人は5百人以上もいるんでしょ。イスラム国がカブール空港でテロを起こしてアメリカ兵や沢山の現地の人が亡くなりました。日本政府にとってはテロが救出出来ない言い訳になるかも知れませんが、それと日本の自衛隊が役に立っていないというのは関係ないと思います。

考えてみれば、1980年頃、アフガニスタンはクーデターがあり新政権がソ連に接近して社会主義体制に移行しました。これに反発したのがイスラム教徒の若者で、タリバンというのは学生たちという意味だそうです。当時ソ連と冷戦状態であったアメリカはタリバンを支援した訳です。あのシルベスター、スターローンが主演したランボーシリーズ、確か3作目であったと思います

が、映画「怒りのアフガン」ではランボーがタリバンと協力してソ連軍と戦い、やっつけて上官を救うという当時のタリバンとの蜜月関係を描いています。

 

いずれにしても、多くの日本人にとってアフガニスタンのことなんて、遠い外国で起きている出来事であると思いますが、アフガニスタンには多くの邦人が住んでいて、国外への退避を希望しています。元々、アフガニスタンには、命を賭して医療活動をしていたペシャワール会の中村哲先生がいました。残念ながら、中村先生は志半ばでテロ組織の凶弾に倒れましたが、アフガニスタンでは旧政権だけではなくタリバンの一部にも尊敬されていた偉大な医師です。危険を顧みず人の命だけを考えた医療活動に生涯を捧げた中村哲先生の功績は今もアフガニスタンで称えられることです。中村先生が亡くなった後、しっかりとした交流をアフガニスタンサイドと取っていれば、邦人救出に対しこんな無様なことをすることは無かったと思います。

今でも中村哲先生がご健在であればと思うのは私だけでは無いですね。真のノーベル平和賞が相応しい方です。

まあ、20年間アメリカはアフガニスタンに多額な資金と軍隊を投入してきましたが、結局民主主義は根付かなかった訳です。

私には、どうすることも出来ませんけど、昔のような極端な支配体制には戻ることがないよう願うだけです。

カブールの超密状態の人流を見て、コロナは大丈夫なのかと関係の無いことを考えています。

 

 

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