週刊柏崎 第856回 2021年年初に思う「明けない夜は有りません」
謹賀新年、大波乱の2020年が終わり、2021年になりました。年末に日本をかなり強烈な寒波が襲うという天気予報に慌てて車のタイヤをスタッドレスに替えたのですが、大晦日にお情け程度に雪が降った位で2021年のお正月はお天気に恵まれました。気温の方は流石強い寒波であったらしく、寒かったですね。
まあ、年が変わったといってもコロナが収束する筈も無く、相変わらず、国が発表しているコロナ感染者数の増減に一喜一憂しています。年末から新年にかけてコロナ感染者は増加の一途をたどりまして、私は銭湯に出かけた位で、ほぼ三が日は終日何処にも出かけず家に籠って居りました。元旦のニューイヤー駅伝、2〜3日の箱根駅伝&大学ラグビーとほぼテレビでスポーツ観戦でありまして、多分これだけ長時間に渡ってずっと継続して駅伝を観戦したのは初めてであったと思います。箱根駅伝では大本命の青山学院大学が失速し、伏兵の創価大学が往路を制しました。創価大学は復路でも最終10区までトップをキープしまして、総合優勝間違いなしというところまで行きましたが、最後の最後で駒沢大学に逆転を許してしまいました。箱根駅伝は復路の終盤ともなると大体勝負が決まってしまうのですが、今年は最後まで面白かったですな。青山学院大学は12位から怒涛の追い上げを見せ、復路優勝で最後は4位まで追い上げたのですから、やはり実力ナンバーワンであることは間違いないところです。私と息子の母校明治大学は、それなりに期待していた駅伝もダメ、大本命のラグビーもダメで「あーあ」であります。まあ、その分私が今年は頑張りたいです。
皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。
2021年、苦しい船出でありますが、良い年となるか、ならないかは全てコロナ次第というところでしょうね。本気でコロナを抑えたいのなら、それは外出禁止、要はロックダウンしか無い訳でありまして、自粛とか要請とか強制出来ないお願いレベルではダメなんでしょうね。
例年、初詣客でごった返す京都の有名な神社は、今年に関しては相当空いていたそうです。私は、毎年下鴨神社に初詣に行くのですが、ここ数年は入口の鳥居辺りから大行列で本殿に入ることさえ出来なかった訳です。下鴨神社は伏見稲荷や八坂神社などの人気初詣スポットと違ってどちらかというとローカルチックな神社でありまして、以前は地元民中心のそんなに混まない神社でありました。それがここ数年、京都で外国人旅行者が増大する従って、もう全ての人気神社がエライ人出となってゆっくりお参りも出来ない混雑となってしまったのです。まあ、そう考えると、今の京都は昔の京都に戻ったということなんでしょうが、インバウンドに対応するために、キャパや規模を大きくした京都には今の需要は余りに小さいという事なのでしょうね。
年末に嫁に言われて娘と100円ショップにお使いに行きました。近所の100円ショップは結構混んでいたので、隣の本屋で娘を待とうと行くと、本屋は12月29日で閉店ということ、もう本当にショックで、これからは本屋に行こうと思ったら街中に行くか、9号線沿いのツタヤに行くかです。コロナで大切な物がドンドン無くなっていきます。コロナ渦という特殊な環境によって普通だったら考えられない様な実験が行われています。例えば、製薬会社のMR職、毎日大きな病院にいる薬をセールスする営業の人達です。何でも、大手製薬会社が所属するMRをリストラするらしいのです。何故かというと、コロナ渦でMRは病院に営業することが出来ない訳ですが、MRが毎日営業をかけたり、接待をしていた時と殆ど売り上げは変わらなかったそうです。通常時であれば、大手製薬会社のMRが病院に営業を掛けない状況は有り得ないですから、コロナによってこのような検証が出来てしまうのですね。売り上げが変わらないのなら、当然製薬会社の経営サイドはコスト削減をします。アフターコロナの世の中は多分、考えられないようなドラステックな事が行われるという事です。それは、全ての無駄を省くということで、人件費だろうが家賃、交通費、接待費などが対象となります。毎日電車に乗ってオフィスに通い、仕事をして帰りに一杯やる、こんな日常がアフターコロナには全て無駄となる可能性があるということを私達はしっかり認識しなければならないのです。
現在、日本全体でコロナ感染者が増大していて、とうとう東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県と首都圏1都3県を対象にした緊急事態宣言が発令されました。東京は連日1000人越え、3県でも過去最大の感染者を出しています。このまま放置プレイしておくと2月には東京は3000人以上の感染者数になるとのことなので、最早待ったなしというか寧ろ遅すぎた感が否めませんね。
コロナ感染者を受け入れる側の医療現場も限界にきているらしく、世界で有数の日本の医療体制もコロナの前には歯が立たなかったのかも知れません。ただ、個人的には国がもっと適切な指示を出して、しっかりとした準備をし、医療体制を整えていたら、日本の医療はこんなに脆いものでは無かったと考えています。チョット、ネットニュースで観たのですが、たいしたことが無いと言われていた日本のコロナ対策費の規模が、実は世界各国に比べて、ブッチギリに多いのだそうです。コロナ対策費をGDP比率で比較すると、イギリスは10%、オーストラリア12%、世界1の感染国アメリカで15%です、あの手厚い補償を付けたドイツでさえ30%です。じゃあ日本はどうかというと、なんとGDP比42%という大盤振る舞いであります。その大部分が赤字国債で、まあ借金ですな。これが国民全体に使われて、国民が救われているかというと「?」です。全国民に10万円をばら撒いたというのは分かりますが、果たして苦しい人たちを助けているかというと、難しいところです。確かに、GOTOキャンペーンとか、それなりに効果は有るのかもしれませんけど、結果的に全国にコロナが蔓延してしまった感があります。まあ、112兆円にもなる赤字国債はこの先に私達国民につけが回って来るのでしょう。しっかりとした生活設計をして日々暮らしていくことが求められると思います。何だかんだ言って、2021年も始まりました。「明けない夜は無い」と信じて頑張りましょう。
今年も何卒宜しくお願いいたします。