週刊柏﨑 第782回 これからの日本で「稼ぐ」ことの大切さ

最終更新日

Comments: 0

今週に入って梅雨らしい陽気が続いています。 ただ正式には、京都はまだ梅雨入りしていないといいます。 何せ、私の中の常識では梅雨入りは九州から東にかけて入っていくものと考えていたのですが、今週初めに関東が梅雨入りしたのにも拘わらず関西はまだという、まあ訳が分かりませんね。 気温の方も、先週あれだけ暑かったのが嘘のように下がって、朝晩の犬の散歩は半袖では寒い位です。 それでも長袖で散歩に出かけると、帰る頃には汗ばんできて、やはり基本的には暑いのでしょうね。

皆さん。お変わりなくお過ごしでしょうか。

天安門事件から30年経ちました。 1989年、当時所属していた証券会社の海外駐在員として香港に赴任した一週間後に天安門事件は起きました。 日本と違って香港では当時の中国の脅威が外国人の私達でも伝わってきました。 1989年に香港の人口は約600万人でありますが、デモに参加したのはなんと200万人と言われています。 香港島の上還のスターフェリー乗り場からスタートした市民デモが目指したのはコーズウェイベイのハッピーバレー競馬場で約10キロ位の距離です。 私が知る限りあのような大規模のデモは見たことが有りませんでした。 確か土曜で仕事が休みだった私は、後輩とデモの中間地点位に位置する灣仔(ワンチャイ)のサウナに昼頃に入りました。 サウナで3時間位を過ごし、表に出たのですが、デモはずっと続いていて、私達もデモに参加してコーズウェイベイ迄歩きました。 今回の香港のデモの現状見る限り、市民と香港政府はかなり過激に衝突していますが、当時のデモは本当にのんびりしたもので、警察とかの当局の取り締まりは殆ど有りませんでした。 あれから1997年に香港は中国に返還されました。 中国はそれまでの香港の制度を踏襲し一国二制度という立場を執りますが、今回の香港市民の行動見る限り、やはり中国による香港の人民統制は厳しいのだと推測出来ますな。 今回このデモに参加したのは100万人以上ということです。 まあ、あれだけ香港人が抗議したところで、多分中国は手を緩めることは無いと思いますが、それでも平和ボケというか、ある意味諦めてしまった日本人に比べて、香港人は何と行動的で大したものだと思う訳で有ります。 私は、香港に弟の様に付き合ってきたノーマン君という友人がいますし、4年間駐在してきた思い出の土地でありますから、香港人の行動を支持しています。

大腸ガンは今や日本人が命を失う一番多いガンであると言われています。

それは前からこのコラムで書いてきた様に、日本人の食生活が欧米化することにより、大腸が大腸ガンになるような腸内環境になっているからです。 それに胃カメラに比べて大腸内視鏡検査がそう頻繁に受けるような検査では無く、ガンが見つかった時はステージが進んでいることが多いのです。 今回、阪大のチームが発表したのが、ある腸内細菌を使って大腸ガンを早期発見する方法です。 大腸ガンを巡っては、進行した大腸ガン患者では、歯周病の原因菌が腸内で増加することが知られていました。阪大のチームは大腸ガンやポリープの患者と健康な人の計616人の便に含まれる菌を分析したところ、大腸ガンの初期段階で、腸内で増える数種の菌を特定しました。 それにより便検査をして、従来の便潜血検査と細菌検査をすることにより大腸ガンを早期発見することが出来るといいます。 阪大のチームは更に「今回特定された細菌を増やさないように食生活などの生活習慣を見直すことで、腸内環境を整えれば大腸ガンを予防出来るのではないか」としました。 まあ、胃がんでいうピロリ菌みたいな菌が大腸にいて、大腸ガンの原因になるというのですが、当然エーエルジャパンが作った多種多様の生きた善玉菌を大腸に届けることで腸内環境を良くすれば、ガンを予防できる可能性があるということだと思います。

連日メディアでは「老後に普通に生活すると2000万円足りなくなるよ」という金融庁の報告書が問題になっています。

現在年金では現役時代の60%の金額が払われている訳であります。 その貰っている金額と実際に必要な金額が厚生労働省の発表では毎月5万5千円赤字だそうで、5万5千円×12か月×30年で約2000万円ということです。 この先、日本の年金制度がどうなるか分かりませんが、少なくとも今の年金支給額が上がることは有り得ません。 当然、この現役時代の収入の60%だって50、40%と下がっていく事は間違いないと思います。 だとすると2000万円なんて数字は今後3000万、4000万円と膨らんでいくでしょうね。 まあ、我々が、いくら話が違うと言ったところで、政府は絶対に助けてくれないですから、最後は自己責任という一言でかたづけられます。 私がいつも日本に感じるのが危機管理に対する意識です。 もともと、年金制度というのは、私達の老後の生活を支える重要な制度です。 しかしながら、その仕組みを国民が全く理解していないのが現状です。 義務教育で年金制度を詳しく国民に理解するようにすることは、三角関数や古文を学ぶ事より多くの人には必要なことであると思います。 また、そういう年金の知識があってこそ制度疲労を起こして立ち行かなくなりつつある現行の年金制度の変革に国民全体で取り組めるものと考えています。 それと私は今の日本に大きく望むことが有ります。 それは子供の頃から「稼ぐ」ということの大切さを教えることです。 日本にはお金の話をするのは、恥ずかしいという風潮があります。 ましてや、子供がお金を稼ぐために商売をすることには、眉をひそめる方が多いと思います。 でも、皆さん良く考えて欲しいのです、日本の経済の躍進を支えてきた制度は終身雇用制と年功序列制です。 今や、誰でも知っているような多くの大企業がその終身雇用は維持できないと言っているのです。 若い時は文句も言わず一生懸命働けば、年功で役職者になり、給料が上がって、何となく定年を待つ、そして定年退職すれば、それなりの退職金を貰って、年金生活に入ると言う具合です。 でもそんな生活は、今では叶わぬ夢になりつつあります。政府の発表のようにもしかしたら老後に破産するかも知れません。

現在様々な企業が勤務時間外の副業を認めるようになっています。

これだって、将来は会社をあてにしないで、自立しろというメッセージです。 だったら、自分で「稼ぐ」ノウハウを身に付けなければなりません。 「稼ぐ」ことは、これから何よりも重要なことになると思います。 人任せにして、将来こんな筈では無かったという事は言いたくないですね。 私は、人に誇れるような人間では有りませんが、自分で生きる力の大切さをずっと意識して生きてきました。 だからこそ子供達には「稼ぐ」大切さを、口を酸っぱくして言っています。 まあ、彼らがどの位危機感を持っているか分かりませんけどね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメントする