週刊柏﨑 第704回_通販業界の問題点と課題

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8月も今週が過ぎると後残すところ僅かとなり、暦の上では秋になります。

まあ、今は9月と言っても後半くらいまでは真夏と大して変わらないような陽気が続くのが当たり前であり、暫く暑さ対策が必要であるでしょう。

京都でも天候が不安定でありますが、関東ではそれに輪をかけて安定しない天候が続いているようです。

何せ、3週間程連続でいきなり豪雨が降っているようで、今が書き入れ時のプールとか海水浴場は閑古鳥が鳴いているみたいです。

こうなると、心配されるのがこの夏場の日本の景気でありまして、エアコンや扇風機などが不振な家電業界や冷夏で消費量が振るわないビール業界、飲食業界、夏物が売れないアパレル業界と経済界ではかなりの下振れが予想されます。

また、アメリカがくしゃみをすれば風邪をひく日本、ここにきてトランプ大統領の政権運営に完全に赤信号が点滅してきましたから、頼みのアメリカがどうなるか全く訳が分からんようになってきています。

そして相変わらず、近隣の朝鮮半島の迷走や中国の不良債権問題はどうなるか予測がたちませんし、ヨーロッパはここにきてテロのリスクが増大しています。

まあ、これで今迄堅調でありました世界の株式相場が崩れたら完全にアウトです。

それでも、日本人の大きな関心ごとは、芸能人や政治家の不倫問題だと言うのですから、ある意味余裕がありますな。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

爆弾豪雨とか言っても、暑いことは暑い訳でありまして、皆さんには残暑見舞い申し上げる次第であります。

昔から、この時期は甲子園相場と言う言葉あるように閑散期でありまして、外国人観光客でごった返していた京都も心なしか人出が減ったようです。

反面ヒートアップしている夏の甲子園大会ですが、ありゃ確実にボールが飛び過ぎですな。

あんなこすったような打球が簡単にオーバーフェンスですから、毎度のことながら打力のあるチームが有利です。

もし早実清宮君が出場していたら何本ホームランを打ったか、残念です。

まあ、巷では、だからボールを飛ぶボールに変えたとか言われているようです。

今年の通販の売り上げが前年比6.4%アップの6.5兆円になったそうであります。

まあ、エーエルジャパンも一応は零細通販業者でありますので、業界が栄えるのは有難いことであります。

ただ、それでも業界内での勝ち組と負け組ははっきりしていまして、今迄、通販をけん引していた千趣会やニッセンなどの所謂カタログ通販は負け組と言われています。

これは、ネットやスマホが主流になってきた通販業にカタログに頼ったやり方が完全に乗り遅れたのが原因であると言えましょう。

その反面、完全に勝ち組であり、今後通販業界のガリバーになると思われるのがアマゾンです。

今年のアマゾンの売り上げが20%近く伸びて約1兆2千万円と通販売り上げ全体の20%近くに迫るほどであります。

2位のアスクルの約3.5倍、テレビ通販トップのジャパネットや2位のショップチャンネルの7~8倍、QVCジャパンの12倍とまるで勝負になりません。

このアマゾンの恐ろしい処は、アマゾン自身はテレビ通販のように新しい市場を開拓することなく、日本に存在する様々な業者からその売り上げを奪って存在していることです。

例えば、現在は消費者が何か欲しい物が有った時、以前と違ってネット使って情報を得ようとします。

先ず気になる値段を調べ、同じ商品であれば最安値を選ぶのです。

そしてその次は、最短で届く日を調べます。

最後に、商品はデリバリーで届きますので、送料も当然に商品代金に加味しなければなりません。

アマゾンが提供するサービスというのは、数多くの品目の商品を安値で出し、早ければ当日という最速で、送料無料でデリバリーするというものです。

今迄、店頭やネットで商品を購入していた消費者を瞬く間に取り込み奪いここまで大きくなったのがアマゾンであります。

競合していた大手家電販売とかカタログ通販、総合スーパー、一般のネット通販などは顧客を奪われてしまいました。

ただ、そのアマゾンにも問題があります。

それが、先日クロネコヤマトや佐川急便などで問題になったデリバリー体制の限界であります。

全国に張り巡らしたデリバリーシステムというのは、一朝一夕で構築できるものではありません。

日本の場合それが出来る会社が限られていましてそれがクロネコヤマトと佐川急便、郵便局位でこのシステムが手を上げたら、いくらアマゾンが1強として売り上げを伸ばしてもその成長は短いものになりますね。

まあ、日本の通販業界はこのデリバリーシステムがネックになる可能性が高く、将来はいかにして高騰していくデリバリー代を吸収していくかが課題になると思います。

テレビ通販においては、長らくショップチャンネルが1,400億円、QVCジャパンが1,000億円と売り上げが良く言えば安定、悪く言えば伸び悩んでいました。

ところが、今年ショップチャンネルの売り上げが10%以上伸びました。

QVCジャパンは981億円と横ばいでありますので、同じようなビジネスモデルであり、視聴者世帯もそれ程増えていない筈ですからチョット驚いています。

ただ、バースデーイベントの際、数10億円のクルーザーや1億円近いスポーツカーなど話題性がある番組作りをしたこと、地上波を使ったインフォマーシャルなどが功を奏しただとしたら、今後の宣伝のやり方、商品の売り方次第では成長の余地があるのでしょう。

24時間テレビ通販の場合、恐いのは顧客に飽きられることであり、その意味ではショップチャンネルのチャレンジは上手くいきました。

エーエルジャパンとしましても、今後ともテレビ通販をしっかりやっていくと方針には変わりはありませんが、オリジナルの体感を確実に感じて頂ける商品や自然食品、雑貨類など商品化し独自の販売網や海外の引き合いに答えていこうと考えています。

機能性表示食品は例の葛の花のサプリに当局の指導が正式に入ったようです。

今後は、ルテインコエンザイムなど体感のある成分が残っていくのでしょうね。

来週は一回お休みさせて下さい。

すみません。

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