化粧品         週刊柏﨑 第188回

ゴールデンウィークも過ぎ、過ごしやすい日が続いています。ただし、朝、晩は日中に比べると冷え込みますので、体調を崩す方が多いようです。
それが原因ではないのでしょうが、日本中で麻疹(はしか)が流行しています。特に成人麻疹(15歳以上)は、関東地域を中心に拡大し、先日も上智大学で休校措置がとられました。
麻疹は、空気感染などでうつり、10日前後の潜伏期間を経て発病し、38~40度の高熱が出て、脳炎を併発することもあり、お年寄りが発病したりすると死亡することもあります。皆様くれぐれも気をつけてください。もし麻疹ワクチン未接種で、麻疹になったことが無いような方は、早く予防接種を受けるようにしてください。
といらぬお世話かもしれませんが、皆様、お元気でお過ごしでしょうか?
 
最近、私は化粧品に関する本を読みあさっているのですが、よく商品に記載してある美容成分とは一体なんであろうかと考えています。
まあ、単純に思い当たるのは、コラーゲンとかヒアルロン酸などが思い浮かびます。私が興味深く読ませていただいた本の中に、日本化粧品工業会のおエライさんが、「化粧品の成分が皮膚に浸透したり、医薬品的な働きをするのはありえない。」とコメントしています。このコメントは、全ての化粧品は全く意味がないと言っているのと同じだと思うのです。例えば、「化粧」ということをおしろいとか口紅を塗ってメイクアップする、シミ・シワを隠すという事だと考えれば、「化粧」は役割を果たしているといえます。
しかし、化粧水とかクリームをつけて、シミ・シワをとるとか、肌に潤いを持たせる、ということになると、話は違ってくるし、その役割は果たしていないと言わざるを得ません。
化粧品を利用している人は、おそらく何千万人もいるわけですから、中にはシワとかシミが消えたという人もいるでしょう。しかし、それと同等以上に化粧品によって肌にトラブルを抱えている人もいるのです。ある本の中で、有名な皮膚科の医師が、「化粧品が売れなくなると日本の皮膚科の半分は、食べていけなくなるだろう。」と述べています。またその本の中では、ほとんどの皮膚科医が、化粧品というものに疑問を持っていて、「肌に化粧品をつけることは、はっきり言って不安である」という先生が大半です。
「保湿や日焼け対策として、ある程度は化粧品が有効である」としている先生でも、その成分に防腐剤やアルコール、添加物、香料など、人体に明らかに良くない成分が入っていないことを条件としています。
確かに私達が、美容成分と考えているものも、大部分は植物や動物由来のもので、これらは、私達の皮膚からみると異物であって、気休めでしかないですし、それが、肌の上とか毛穴などの中で酸化すれば、有害物質に変わってしまうのです。これらの理由から、私は化粧品は無い方が良いと思っています。
しかし、化粧というものは無くならないし、女性から美や若さに対する夢や希望を取り上げるつもりもありません。だったら、少しでも悪い物を入れない、皮膚や肌に対して安全なものを使って化粧をして頂きたいのです。お客様や嫁や母親の要望もあり、化粧品を作ります。良いものを仕入れて売ることは出来ます。でもそれでは、責任が希薄になると思うのです。また、仕入れた商品をお客様に安く売ると値段の規制で怒られます。だったら良い物を少しずつつくって、少しずつ安く売っていきたい、と考えています。
 
追伸.
弊社では、年に4回会報誌を出しています。その中で商品を紹介していますので、会報誌をご覧になりたい方はお問合せください。
 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメントする