皮脂            週刊柏﨑 第214回

人に会う時の挨拶で「寒くなりましたねぇ」ということが多くなってきました。私が住んでいる京都国際会館付近は、京都市でもかなり北地区に在りまして、京都の中心部(四条あたり)から比較すると気温が4~5度くらい低いです。暖房器具を使う人も多くなっていると思いますが、灯油、電気、ガスと今年はどのタイプの器具が安いのか悩むところです。
皆様、お元気でお過ごしでしょうか?

椿油についてのお問い合わせを多くいただくようになってきています。このコラムでもう一度なぜこの商品を扱うかを述べさせていただきます。基礎化粧品、すなわち肌、皮膚ケアということを考える以前に肌、皮膚というのは、どういう役割をしているのか考えてみましょう。
皮膚のもっとも基本的な役割は体を保護することです。外から水分やいろいろな化学物質が浸入するのを防ぐ役目をしています。私たちの体は、きちんと決められた成分で出来ていて、余計な物質がむやみに入ってきては困るのです。反対に体の中の必要な成分が体の外に逃げ出しても困るので、皮膚がバリヤーの役目をしています。要するに、体の中の水分が蒸発するのを防ぎ、バイ菌や化学成分の侵入を防ぎ、紫外線が体の中に届かないようにしているのが、皮膚の働きなのです。皮膚は人間最大の臓器なのです。
さて、皆さんこうやって、皮膚の役目ということを見てみると化粧品の効能っておかしいと思いませんか?よくパッケージに書いてあるうたい文句、皮膚に潤いを与え、様々な美容成分を皮膚に浸透させ、・・・etc.
ちょっと待ってください。このうたい文句をさせないのが皮膚の役目じゃないの、と思いませんか?
化粧品を使った結果として、シミ、シワを防ぐとか、色を白くとかいうのは、皮膚が持っている治癒力であって、決して化粧品の効果ではないわけです。「だったら化粧品の役目は何?」と思われるでしょう。答えは、表皮のケアなのです。表皮は、肌の上にのっているたった0.2mmの皮です。この表皮そのものに、約20%の水分が存在しており、この水分量の変化が、肌が潤っているとか乾燥していると感じる根拠となっています。
表皮の中でも、この水分を保っているのは、主に角質層で、その上を皮脂というラップでくるんでいる、そんなイメージです。ちなみに肌(皮膚)の表面に水分を補給するシステムは汗になり、汗が出る限り表皮から水分が失われることはありません。しかし多くの女性は、肌のトラブルとして乾燥肌をあげる人が多いのではないでしょうか。
化粧品の一番大きな役目は、保湿です。要するに表皮にあるラップ機能。皮脂が一時的に失われる時、要するに洗顔後につっぱりとか乾燥を感じる時、ここで、化粧品の登場です。皆様は、様々なタイプの化粧品をつけまくります。しかし、表皮も肌も栄養は要らないし、吸収もしないのですから。人間の体というのは、とても賢くできていて、皮脂がなくなっている時(洗顔後)にたくさんの化粧品をつけすぎると、皮脂を出すことをやめてしまいます。これが慢性的な乾燥肌です。そして、皆さんが肌に良いと思ってつけているたくさんの化粧品に含まれる美容成分は、私たちの肌にとって異物ですし、その美容成分をくさらせない防腐剤やアルコール類、色素や香料は最も肌や表皮に望ましくない化学物質です。こんなものを塗って、上からラップしてしまうのですから、化粧品のトラブルが後をたたないのも納得してしまいます。
ですから10年先を考えるなら、いかに化粧品を使わないかが大きなポイントなのです。しかし、お風呂上がりにどうしてもつっぱるのが嫌という人もたくさんいらっしゃいます。そこで何か表皮をケアするものはないかと考えたところ、私が一番良いと思ったのが精製して臭いと不純物を取り除き、化粧品登録した国産椿油だったのです。
椿油の主成分オレイン酸は皮脂に最も多く含まれている脂質。それがオリーブ油(74.9%)、アルガンオイル(47%)に比べて85%と一番多いし、この百椿は玉絞りによって86.7%という最高の記録も持っています。他社の商品で、通販会社の化粧品部門の2位になっている商品があるのですが、私が高く評価したいのは、そのクレーム数(その通販会社では、全商品に対するクレーム数も掲載しています)。なんとクレームランキングに入っていないのです。(他の化粧品は全て出ていました)
どうぞ、肌、髪などに少しだけつけてあげてください。でも忘れないで下さい。あなたの自然の皮脂は、この百椿よりも、またどんな高価な化粧品よりも、素晴らしいのです。 

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