週刊柏﨑 第515回_台風18号と原発のその後

日本列島を縦断した台風18号、各地で大きな爪痕を残しました。

テレビ報道であった通り、京都は特に大きな被害を受けました。

今まで、京都という地域は余り大きな天災は起きたことが無く、この地に長い間、朝廷があったのもうなずける訳であります。まあ、私は京都人ではありませんし、京都に移り住んで、まだ16年位ですが、こんな洪水は初めてであります。
(京都生まれの方達でさえもこんな事は初めてと言っていました。)
台風が直撃している間は当然外に出ることは無かったのですが、あの嵐山の映像は衝撃的でありました。関東在住の友人やお客様から多くの安否確認のメールを頂いたのですが、私が住んでいるのは、京都でも北東部で山の上の方なので、強風で木々が倒れていましたが、大丈夫でありまして、京都がこんな大被害になっているとは思いませんでした。ただ連休明けに聞いた話では、近所を通る高野川と鴨川が後1メートル位で氾濫したということなのでヤレヤレであります。

先週末は、QVCでヘルスアンドビューティデイのイベントがありまして、スーパークロワールアイネオのオンエアがありました。ホットピックでしたので1日3回クロワールアイネオをご紹介させて頂いたのですが、皆さんのおかげで好調に乗り切ることが出来ました。まあ、1日遅かったら関東から帰って来れなかったので、その点はラッキーでありました。全国で台風の被害に遭われた方々には、本当に心からお見舞い申し上げる次第であります。

皆さん、お元気でお過ごしでしょうか。

今日の朝刊をなにげに見ていたら、気象庁の青山主任研究官という人が国際原子力機関(IAEA)の科学フオーラムで福島原発汚染水が毎日600億ベクレル、海に放出していると報告したという記事が目に飛び込んできたのです。東電は「法定基準以下の濃度であって問題無い」とコメントしています。青山研究官も「海水で濃度は薄められ漁業に影響しない」と言っています。なんでも原発直後の2011年4月頃には1日当たり100兆ベクレルだったそうでかなり改善しているといいます。しかしながら、海に流れている汚染水は毎日約300トンと言われていているので、1リッター=1キログラム当たりにすれば2万ベクレル、どこが安全なのかというレベルであります。大体その1日100兆ベクレルだって海に流れているのであって、この2年間半で海に放出された放射能物質は天文学的な数値になるでしょう。そりゃ、毎日流せばいくら海は広いといってもだんだん濃度は濃くなると思いますしね。福島沿岸や沖合の海の放射能濃度を毎日公表するべきですな。

先日、大震災後の津波で亡くなられた幼稚園児の親御さんが起こした裁判の一審判決が出ました。これは震災時高台に位置する幼稚園から園児を帰宅させようとした園の判断が園児の不慮の死を招いたとし、そのまま園に留まれば園児の被災を避けられたと主張する亡くなられた園児の親御さんが幼稚園を相手に起こした裁判であります。結果として、裁判所は園に判断ミスがあると判断し、園に1億7千万円の賠償を命じました。亡くなられたお子さんは本当にお気の毒としか言いようがなく、また親御さん方の無念もとても理解できる訳であります。

私として、この裁判結果にはコメントする立場にはないと思います。ただ言えることは、この幼稚園の責任が問われるのであれば、この原因を招いた東京電力と原発を推進してきた政治家や関係者の責任を問わないのはおかしいということです。第1次安倍内閣時に共産党の議員がこの福島原発の事故の原因となった地震と津波の規模を想定していて、「もし、こんな規模の地震と津波が原発を襲ったらどうするのか?」と当時の安倍総理に質問した際の答えは「万全の対策を常時しているので、特にその為の対策はしない」というものでありました。要は今回の災害は決して想定外ではなく、野党の議員さんや関係者はこの位の災害の可能性は充分考えられるとして昔から対応を求めていたのです。それを放置して起きた福島原発事故は明らかに人災であり、幼稚園の事故の責任が問われるなら、もっとその責任は重いと私は思うのですが。放射能問題が原因で直接的、間接的に命を落とした方は多いですよ。

(与党のお偉いさんの話では原発事故での死者はいないそうですが。)

前置きがとっても長くなりました。
この頃病気や健康問題を治す為には気持ちというのが、物凄く大切であると思っています。先日、読んでいた本にも書いてあって「なるほどな。」と思ったのですが、病気や健康面での問題というのは、生活習慣の乱れや、考え方、生き方が原因になっているという理論であります。人間、誰しも大きな病気になったりすると、後悔をする訳であります。それは、人間関係や仕事面でのストレスであり、暴飲暴食であったり不規則な生活リズムであったりします。ただ後悔先に立たず、病気になった後に気付いても遅いと考える方が多いでしょう。

しかし今、私が思うのは、こう言った病気や健康問題を改善するためには、その原因の一端になったであろう、後悔するようなことを、認め、改め、精神的や肉体的にも生まれかわらなくてはならないということです。病気になって私達は、病院に行って薬を貰ったり、治療を受けたりするのですが、薬や治療の大きな役割というのは、病気の症状を一時的に抑え込むことであります。慢性的な病状を訴える患者さんは、この薬剤や治療を受けて良くなる~また病状が悪化するというスパイラルに陥っている方が多いのですよ。医者というのは、病気を治すことが職業であります。しかし、医者は神様ではありません、あくまで医者というのは薬を処方したり手術したりして、病気を治そうとしているのであります。結果として病気が完治することもあれば、改善しないこともあります。

人間というのは、誰しも強い自らの治癒力というものを持っています。医者任せにすることなく、自分で病気を治そうと向き合う姿勢、食生活の見直しがとても大切であると考えています。

柏崎

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