週刊柏﨑 第346回_世論調査ってどうなんでしょう?

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本格的に梅雨の季節となったようです。週初めに出張した関東地方も、週末の近畿地方も雨模様であります。実は私、今週に入って驚いたことが2つありました。一つは日曜日のQVCさんでのイベント「ベストセラー」であります。QVCさんに9年間も出ていますので、1回くらいはこのベストセラーを受賞していそうなんですが、実は初受賞なんです。以前は「なんでだろう」と疑問に思ったこともあったのですが、現在は全くどうでもいいとう感じです。今回の初受賞についても。オンエア時間は朝の6時に1回きりであるし、受賞の際の感想「長くやってますから」というのは、光栄であるのですけれど、何かしら冷めたところもあった訳です。しかしながら、私は少し勘違いをしていたのかもしれません。朝の6時にもかかわらず、ビックリするくらいの皆様の応援があった訳で、本当に皆様には深く感謝する次第であります。
 2番目のビックリは、サッカーワールドカップの予選で、日本がカメルーンに勝っちゃったことです。この大会までの日本代表は、もしかして京都パープルサンガよりも弱いんじゃないのというくらいの絶不調で、まぁ順当に3つ負けて帰国という感じだったわけです。しかしながら、ヨーロッパの強豪チームに所属する選手ばかりのカメルーンを完封して、世界をアッと言わせたのです。日本国内では、もう決勝トーナメント間違いなし言う雰囲気で、今週末のオランダにも勝つんじゃないかという報道がされています。皆様、お元気でお過ごしでしょうか?
サッカーという競技は、世界で一番ポピュラーであって、競技人口もぶっちぎりの一番であります。ですから4年に1度開催されるワールドカップはオリンピックを凌ぐくらい、世界中から注目されているのです。しかしながら、誰もが世界一の大国と認めるアメリカ合衆国では、サッカーはあまり人気のあるスポーツではありません。実際、先日アメリカの友人と話をしていたのですが、確かにワールドカップにアメリカも出場していて、それなりに注目はされているのですが、今週行われているNBAバスケットボールのファイナル選の方が注目度は高いそうなのです。彼が言うには、サッカーというのは余り点は入らないし、0対0の引き分けなんていう試合は最後まで観る気がしないというのです。確かに日本はカメルーンやオランダ相手に、はなから引き分け狙いにいっている訳で、守って守って守り抜いて、あわよくばカウンターアタックで少ない人数で点を取って1対0で勝つ。これが戦いかと言われれば、なにか「違うな」という違和感があるのです。バスケットボールなどは、点数が100点以上入ったりする点取りゲームであり、アメリカで人気があるフットボールであるとか野球も同様であります。はなから引き分け狙いで、あわよくば勝つという戦略は、引き分けという決着がなく勝敗が決まるまで戦うアメリカ型のスポーツになじまないのです。私も、今の守り主体の近代サッカーはあまり面白いとは思いませんが、その中で超攻撃的な、3点取られたら4点取るというスペインやブラジル、アルゼンチンのようなサッカーに魅了を感じます。
前置きが長くなりましたが、日本では菅内閣が発足し、民主党の人気がV字回復しています。つい2~3週間前の鳩山内閣の支持率が20%割れであったものが、菅内閣の支持率は直近で60%を超えています。それに伴い、民主党の支持率も回復し、7月11日の参議院選挙前に民主党はウハウハ状態であります。しかしながら、今の政権は鳩山さん時代に抱えていた問題を一つでも解決したわけでもないのに、この結果であります。この世論調査というのは本当に信じられるものなのでしょうか?確かに小沢一郎氏を無役にして小沢色を一掃したことで、国民が民主党に対して再び期待感を持ったことはあるでしょう。しかしながら、それだけで支持率を40%以上あげる効果があったとはどうしても信じがたいのです。どうしても私には、マスコミ・メディアの恣意的な力を感じてしょうがないのです。要するに小沢氏はどうしても受け入れられないが、小沢氏抜きであれば民主党でいいよという考えであります。それが国民の声として、マスコミの世論調査という形でコントロールされているのです。コントロールしているのは、マスコミ・メディアの裏にいる官僚機構、それを動かしているアメリカという具合です。
これは、日本の総理大臣という役職自体が、国民の民意で決められていないことが根っこにあるからであると思います。要するに、政権を取った与党の人気投票で総理大臣が決められるから、与党の失態のよって簡単に総理大臣は辞めさせられるし、逆に総理大臣の失態によって与党の力が落ちると、それを止めるために総理大臣を変えるということであります。
これを変えるためには、アメリカや韓国のように総理を決めるのは、国民の直接選挙にすべきであると思います。今の制度であれば、今後も日本の総理大臣はコロコロ変わることになると思いますし、もっと怖いのはマスコミ・メディアの報道次第で、日本の未来が簡単に変えられてしまうということであります。誰がみても今の日本には強いリーダーシップを持った総理大臣が存在していないし、これからも多分生まれないと思っています。少なくとも政党の人気、要するに総理大臣を変えるなんてころは絶対にあってはいけないのです。前にも述べましたが、国民が本当の総理大臣を育てる意味でも総理大臣の直接選挙を取り入れるべきであります。でも、日本でそんなことをしたら、いまだったら橋下徹氏のような人が総理大臣になっちゃうんだろうなぁ。
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