週刊柏﨑 第503回_情報の開示

先週から続いて大雨が降っていましたが、今日は中休みか朝から晴れ模様であります。
昨日何気に観ていた、BS釣りチャンネルでは、天草でのクロダイ釣りを放映していたのですが、南九州では観測史上2番目の速さで梅雨明けだそうです。ただしこの番組、平気で去年とかの番組を再放送していますので、その情報は定かではありません。ただ確実に言える事は、梅雨という季節というか期間が既に存在していないということです。
前々から言っていますが、梅雨どころかもはや春と秋の存在までもが、だんだん意識出来なくなっています。日本は確実に夏と冬の2季状態になりつつあります。
日本の文学を代表するカテゴリーに俳句がありますご存知のとおり俳句には季語があり、その季語の中に俳句が詠まれた季節を感じる事が出来るのですが、もう訳が分かりませんな、芭蕉先生もさぞかし驚かれることでしょう。
日々の気温の変化が激しすぎます、ここのところ長袖トレーナーにスエットパンツという結構重厚ないでたちで寝ています。くれぐれも体調管理に気をつけて下さいね。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。
私は、見かけによらず、料理をするのが好きであります。テレビに出る以外は基本役に立ちませんので、必然的に大体は私が夕食を作る訳であります。当然、スーパーなどへの買い物も行きますので、食料品の値段には結構詳しくなります。
この頃、食材を購入するにあたり、釈然としない変化があるのです。それが、野菜や肉、魚などの生鮮食品に関してのことであります。特に野菜や果物では顕著です。私が買っているスーパーやデパートに限ってのことかもしれませんが、明らかに福島近郊、茨城産、栃木産、宮城産などの野菜の値段がそれ以外の産地のものよりかなり安くなっているような気がします。肉に関してはまちまちでありますが、やはり安い特売品は同様であります。また、肉は国産とだけ記載してあって、産地が記載されていない表示もかなりあります。
先日のこのコラムに書きましたがなぜ放射能についての情報を開示しないのかと思うのです。中々細かい数字までは無理でしょうから、せめて「本商品は基準値以下であります」と表示すべきでしょう。
この前、通販番組でこの地区産の肉を販売していて、高品質とか安い、美味しいとはさかんに言うのですが、最後まで放射能については言及することはありませんでした。消費者としては、「多分大丈夫でしょ。」という感じなのか全く気にしていないからなのか知りませんが、私は買って食するからには聞きたいと思います。

そうすることをしないのなら、その野菜や肉が何故、他の産地に比べて、こんなに安くしているか理由を聞きたいのです。推測でありますが、魚に関しては、余り価格差が無いのですが、きちんと放射能の数値を測定しているのだと思っています。それでも、それを表示することはできないのでしょう。大体、食材を買うのに、安全性を推測して買わなければならないなんておかしいと思いませんか。
さて国家による国民の監視体制がここまできたかと驚いてしまうのが、元CIA職員エドワード、スノーデン氏の亡命事件であります。これは米国のNSA(国家安全保障局)が個人や企業などの電話の通話記録やメールなどの情報監視(早い話盗聴やメールの傍受)を日常的に行っていたということを暴露したものであります。
薄々、あり得るなと思っていましたし、ハリウッドのスパイ映画でもよくある話なのですが、実際それが真実であったという事実に直面するとただただ驚くばかりです。
スノーデン氏は逃亡先の香港からモスクワからキューバ、そして亡命先としてベネズエラと並ぶ反米色を打ち出しているエクアドルを希望していましたが、米国からの強力な力が働いてモスクワに足止めされている模様です。当初はスノーデン氏が持ち出した情報はすでに全て暴露してしまったとして米国もそれほど無理はしないと思われていたし、スノーデン氏の情報の価値もそれほど無いというのが大方の予想でありましたが、ここにきてパソコン4台分、数千件の秘密情報を彼がまだ持っているらしく、もしこの情報が公にされれば米国の信用は地に落ちて国家間同士のパワーバランスが崩れるという米国にとっては相当苦しい立場になる恐れがあるのです。
米国側はとうとうケリー国務長官も出張ってきて、香港(中国です)、ロシアにスノーデン氏の引き渡しを、恫喝気味に要求しましたが、こういうところは流石共産国、プーチン氏も習氏もこれを拒否しました。

ウィキリークスという様々な内部告発情報をインターネットで公開しているウェブサイトがあります。このウイキリークスも始めはとんでもない秘密情報を暴露しているとして、米国から問題視されましたが、その創設者アサンジ氏よりもはるかにきつい扱いであって、それだけでもこのスノーデン氏が持ち出した情報の秘匿性が分かると思います。
ブルームバーグという米国の大手情報サービス会社がありまして、日本も含めて世界中の金融機関とかがブルームバーグからの情報を得るために情報端末を設置していて、その数31万台といわれています。先日金融機関などが、このブルームバーグの端末でどんな情報を検索しているかブルームバーグの記者が覗いていたということが発覚したのです。まさに壁に耳あり状態でありますな。まさに現代はビジネスにおいても政治や外交に至るまで、正しい情報をいかに早く得るかということが肝要であります。まあ、この状況を見る限り、情報を得るためには、何でもありという事であります。多分、こういう分野では後進国といってもいい日本は情報戦においては昔さながら、竹やりで戦闘機と戦っているようなもんです。
少し前の、米国の情報で知る、アルジェリアの石油コンビナートの日本人質の安否、現地の日本大使館より速いのですから、納得であります。フィクションの世界なら。
ここで米国が、ゴルゴ13を雇ったり、イギリスに要請して007が派遣されたり、という風になるのでしょうがね。この秘密の情報、
米国があんなに慌てふためくのですから、興味津津でありますな。

柏崎

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