週刊柏﨑 第471回_アメリカの選挙の仕組み

今週初めに、久しぶりに東京に行きました。QVCさんのオンエアーが有りまして、思っていたよりかなり暖かく、京都との気温差に驚いてしまいました。

夜でも、薄手のシャツ一枚で全然大丈夫でありましたので、多分京都とは5~6度くらいは違ってたのではないでしょうか。

今秋の京都の観光客は、かなり順調な出足ということでありますが、目玉の紅葉の色付きは良いとは言えないようです。それでも、清水寺など名所のライトアップはかなり見応えがあるようですので。どうぞ、京都に皆様お越しやす。

QVCさんでのオンエアーは、「薬用クロワールはみがきジェル」でありました。早朝と翌日の午後2時の二回、皆さまのおかげで良いショーをすることが出来ました。厚くお礼申しあげます。今年もあと残すところひと月余り、これからスーパークロワール・アイネオや、はみがきジェルクロワール茶などのオンエアーが立て続けですが、頑張りたいと思います。

皆さん、お元気でお過ごしでしょうか。

元東京都知事が今週立ち上げた政党名が「太陽の党」。「芸術は爆発だ」との名言を残した彫刻家が、同じような名称の建物を万博会場に造ったような気がします。マスコミは盛んに、この元都知事のことを報道して、既存政党に対する第三極と持ちあげますが、政策云々よりも、この人の言動をみていると、この人が政権を獲ったら中国との関係が複雑になりそうな気がするのが、ちょっと心配であります。今日買った週刊誌に、あの菅原文太氏が有識者と新党を立ち上げるという話が載っています。

色ものっぽく見えますが、菅原文太氏は小沢一郎氏や亀井静香氏、河村たかし氏などと近い「憂国の士」であります。彼の志は簡単で命を大切にしようということ、政党名も「いのちの党」ということです。このコラムで昔、ノーベル平和賞はこういう人にと紹介したアフガニスタンで難民の医療活動を続ける中村哲医師などが参加を予定するなど、こういう私利私欲がない人達を中心に、第三極はあって欲しいです。

菅原氏は政党立ち上げの記者会見を開いたようですが、マスコミは全く無視であり、朝から元都知事の話ばかりであります。菅原氏を中心に小沢氏、亀井氏、河村氏、橋下氏などが集い、いわゆるオリーブの木として政治集団ができたら、かなりの勢力になりそうですが、脱原発や反消費税を掲げる勢力であります。小沢氏の無罪報道しかり、本当に国民の為に何かしてくれそうな勢力にはマスコミは興味がないようです。

アメリカ大統領選挙でオバマさんが再選されたわけでありますが、基本、予想通りであったのにも関わらず、ニューヨーク株式市場は暴落しています。なんせ当選当日、ダウ工業株平均が前日比300ドル以上の値下がりをしたのです。理由は色々言われているのですが、私が思うにオバマさんを再選させるにあたって、アメリカ政権与党が相当無理をしていたということであります。様々な経済指数や失業率など全くのでたらめとは言いませんが、それでもいくらかの、下駄をはかせていた可能性が高いということです。その事実を正当化するために、株価をなんとか高値に持って行ったのではなかろうか。要するに、オバマさんが、ちゃんと仕事が出来る有能な大統領ですとアメリカ国民に納得させるために株価を高く誘導していたということです。

実際、こういう思惑で株価を調整させることをドレッシング相場といいます。ですから選挙が終わった瞬間に、やれやれ売りがどっと出たと考えています。今言われているアメリカの難題が「財政の崖」であります。これは今年年末から年始にかけて訪れる、大型減税の期限切れと歳出の強制削減をいい、金を刷ることでなんとかやってきたアメリカにとって、とても厳しいものであります。

巷で話題になっているTPPなどアメリカにとってみれば、金を大きく得ることが出来るビジネスチャンスであります。日本を始めとする、多くの国相手に決める貿易の取り決めなど、ほとんどアメリカに有利な条件になることなど、現在のアメリカの金欠状況を見れば明白であります。貿易の自由協定ということは、今の国際社会ということを考えれば、必要なことだと思います。しかし、それはアメリカや他の国々に対して、言いたいことは言うというタフネゴシエーターに日本がならなくてはなりません。今のアメリカの舎弟状態の日本政府では絶対無理です。だから、私は今すぐのTPP参加は反対であります。

最後に原発のお話を少し。

現在、日本の原発の中で稼働しているのが、大飯原発であります。この大飯原発の敷地内に破砕帯が通っており、皆さんご存じの通り、この大飯原発の直下に活断層はあるのか、ないのかが問題になっています。専門家が実際、大飯原発の破砕帯の地質を調査した結果、「活断層」とした者と、「地滑り」とした者と意見が分かれているのです。
もし、この破砕帯が活断層であった場合、「日本には活断層の上に原発を建設してはダメ」という法律があるので、原発の運転を停止して、廃炉にしなくてはならない訳であります。まあ原発を止めないで、近い将来もっとたくさんの原発を稼働させたい、いわゆる原発村の方々は「活断層」などはもっての他、この破砕帯は間違いなく「地滑り」でなければならないのです。

私も含めて、活断層と地滑りの違いもよく解らないのですが、あるブログによると、原子力規制委員会のホームページには、原発を建設して可とする場所として、「地震、風、津波、地滑りなどにより大きな事故が発生しないと考えられるところ」とあるそうです。要するに、活断層であろうと、地滑りであろうと造っちゃまずい処に大飯原発はあるのだから、とりあえず、止めなさいよということです。そもそも、こんなことを調べずに原発を造るんだから、無茶苦茶であります。というより、津波の被害が無い場所といいながら、日本の原発は、ほぼ間違いなく海の側にあるのですから・・・・。

柏崎

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