週刊柏﨑 第445回 運命と言う選択
ゴールデンウィークが終了して一週間が経ちました。
今週はQVCさんのオンエアーのために、週初めから東京に滞在しておりまして、昨日、京都に帰ってきたばかりであります。
東京では大学時代の友人や取引先のお偉いさんと飲んだりして、慢性的な二日酔い状態であります。
来週からは九州の工場に行かなくてはならないので、多分連日続く飲み会のために体調を整えなければなりません。
しかしながら、ここのところ頻繁に起きている事故で思いもよらず命を落としている被害者のことを考えると、それはもう運命としか言いようがなく、私がいくら節制をしようと、それもなんだか虚しい事であるような気がして、私的には好きなように生きようと思っています。
こんなことを書くと、先週の宮澤賢治の「雨ニモ負ケズ」の生き方はどうしたんだ、と言われそうでありますが、
あれはあくまで理想であって、少しでも近づこうと努力は続けていく所存であります。
ゴーデンウィーク中に、軽装で北アルプスに登るという無謀なパーティが遭難して全員が亡くなりました。
実はこのパーティ、全員が70歳アラウンドであり、しかもほとんどの方が医師であるということです。
お気の毒としか言いようがありません。最近元気なお年寄りが増えていて、山登りを趣味にしている高齢者も多いという話を聞いたことがあります。
健康的に生きると言ってもこのようなことも有るわけで、人生一寸先は闇であります。
私的には絶対にしないであろうことが、登山であります。
しんどい思いをして頂上に到達したとしても、そこで終わりではなく、再びしんどい思いをして下山しなければならないのですから、命懸けで雪山に登る方の気持ちが理解出来ません。
皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。
福岡の化粧品販売会社「優香」が販売している「茶のしずく石鹸」旧商品のアレルギー問題、皆さまもご存じであると思います。
2月末のアレルギー発症者数は1,567人にのぼり、その中の被害を訴えている535人が、製造物責任法に基づく損害賠償訴訟を起こしました。
原因物質といわれているのが「グルパール19S」という小麦のたんぱく質を分解した「加水分解小麦」であります。
小麦たんぱくは広く使われている天然由来の素材で、石鹸に用いると泡がもっちりとし、保水性も高かったということです。
実はこの石鹸問題も先週のバス事故と同じ根っこをもっています。
2001年以降、薬事法の規制緩和で、石鹸や化粧品のメーカーは原料の安全性を自らの責任で確認すれば、厚労省に事前の許可をとらずに商品に配合できるようになったのです。
メーカー側は安全性テストを社内及び外部検査機関で行い、特に問題は無いとの結果を得ていたそうであります。
アレルギー発症については当然予見出来なかったと思いますが、これだけ被害が拡大する前に出荷停止や商品回収などを行うべきであったことが、この事件の一番大きな問題であったと思います。
弊社も石鹸や化粧品を販売しているので当然他人事ではなく、この業界に生きる会社として他山の石としなくてはなりません。
さて、東京に出張すると、たまに「うな丼」を食べに行きます。関西にも「うなぎ」はあるのですけれど、東京出身の私にとって「うなぎ」といえば、蒸しをいれる江戸前のうなぎが一番です。
最近スーパーなどで見かける、いわゆる「うなぎの蒲焼」の値段が驚くほど値上がりしています。少し前に見かけた中国産のうなぎ、今はほとんど見掛けることがなくなりました。
スーパーや百貨店の食品売り場に並ぶ国産蒲焼は、一匹大体2,500円~3,000円といったところでしょうか。
以前に比べて倍近い値段であり、とてもかごに入れる勇気はありません。
今回の出張の際、いつも行っているチェーン店のうなぎ屋に入ろうと思ったのですが、その改定した値段を見て諦めてしまいました。
全てのメニューが1,000円近く上がっているのです。
この店は、うなぎが手軽な価格で楽しめるので、お昼時は混み合うのですが、流石にガラガラでありました。
原因はうなぎの稚魚、しらすうなぎが全く獲れずに値段が高騰しているからであります。
中国や台湾などの国も同様でしらすうなぎを手に入れることが出来ないようであります。
うなぎというのは、未だ生態が謎の生き物であり、日本で流通しているジャポニカ種の産卵は、あのマリアナ海溝の深海で行われているというのですが、それすらも確認されている訳ではありません。
最近、日本の沿岸部にクジラやイルカが打ち上げられたという話をよく聞きます。また通常では獲れないような深海魚が網に掛かったりしているようです。
原因として言われているのが、海の中の温度や形状面が変化です。
実はこのような現象は大地震の前触れと言われています。
今週、つくば市で竜巻が発生して大きな被害が出ました。
この竜巻は地上の気温が25℃と暖かかったところに、いきなりマイナス30℃という大寒気が流れ込むことによって発生しました。
寒暖差が激しいというのも、地震の予兆といわれています。
落雷が頻発したり、ひょうがよく降るというのと同様であります。
今、太陽の黒点群が巨大化しているのだそうで、これは太陽で磁気嵐が起きている証であるということです。
また、大地震の予兆として、ナマズが暴れたり、ネズミが大移動するといった動物や昆虫の異常行動でありますが、今年は皇居のお堀でおたまじゃくしが大量発生しているということであります。
蝉が鳴かないとか、数が少ないというのも地震の前に起こる現象ということですが、今年はいかがなものであるのでしょうか。
こうやって地震の予兆を書き並べると、なにやらすぐに地震が起こるような気がしますが、さりとてどうしてよいのか解らないのも事実であります。
日本で一番安全な地域は、福岡、熊本、山口ということでありますが、現実として避難するような人もいないでしょう。
来週、九州は福岡と熊本に行くのですが、その間に大地震が起きても、ラッキーとは思わないでしょう。
ただ今や、地震は想定外とは言えない訳で、しっかりとした対策や準備はしておかなくてはなりません。
でも運命と考えるのも、なにか悲しいですね。