週刊柏﨑 第393回_放射線量

過ごしやすい陽気が続いています。京都のつつじもあらかた終了したようであります。それでも私には、今の新緑が赤や紫の花よりももっと美しく、そして眩しく感じられます。今はまさに植物の新しい生命が息吹く時。植物の力というのは、本当に強く神秘的なものであります。
この日曜日にいつもは、めったに混むことのない会社近くの北山通りが、大渋滞でありました。いったい何事が起ったかと思いながら途中から裏道に入りなんとか目的地に着くことができたのですが、後でその日は葵祭りの行列の日と初めて気がついたわけです。
京都御所を出発し、下鴨神社から上賀茂神社まで平安貴族の格好で進む葵祭り、京都の三大祭りのひとつであります。
500人近くの着飾った人がゆっくりと移動するのですから、そのくらい混雑するのは当然であるのです。
渋滞中、北山通り沿いのヨガスタジオで、銭湯で顔なじみのヨガインストラクターのお兄さんが頑張って働いているのが見えたのですが、
その日の夜の銭湯でお兄さんに「どこに行ったんですか」と、むこうにもしっかり目撃されておりました。
皆様お元気でお過ごしでしょうか。
多分全国的になんだと思いますが,黄砂がもの凄いことになっています。なんせ犬の散歩で朝、表に出ると、すぐそばに見える比叡山が
白く霞んでよく見えないのです。会社の窓から見える美山の方面も全くの視界不良であります。この黄砂の中には、有害な物質を多量に含んでいることは間違いないだろうと思います。車も外にとめておくとすぐキリン模様になってしまうのです。
有害であるものは、原発の放射線量の話題ばかりでありますが、こちらもしっかり調べれば調べる程、ヤバい感じがします。
先週のポジティブリストと放射能の話でありますが、なんとも考えさせられる質問がお客様より寄せられました。
簡単に言いますと「上限値500ベクレルの基準値で検査結果が480ベクレルの数値の食品をあなたは食べますか。同様に0.005PPMが上限値のメタミドホスが0.004PPMだったら食べますか。」ということであります。
消費者は放射能だって農薬だってゼロが当然なのであって、少しでも含有していればそれを受けいれることはないということです。とすると含有した数値を正直に出すことは無意味であり、仮に消費者がいくらか不安に思っても何もしないほうが双方にとって良いということです。
やはりというか、静岡掛川茶が自主的に放射線量を測って上限値500ベクレルのところ40ベクレルだから安心してくださいと、アナウンスしたところ返品の山であったそうです。国としてしっかりとした安全基準を設け徹底させなくてはなりません。
だいたい放射能というのはどんな所にでもあるものであって、ほとんどのものから放射線量は計測されるのです。
掛川茶だって多分今回の原発事故がなくても、今と同じぐらい放射線量はあったんじゃないかと思うのです。ポジティブリストが機能しなかった理由と、今回の放射線量の話は同じということです。
それに、例えばクロワール茶の放射線量を計って(実際に日本食品分析センターに依頼中です)0であってもそれは多分、公に発表することはできないと思います。クロワールは出なかったけれどこちらの商品は?ということになったら取りかえしのつかないことになる可能性があるからです。それくらい放射線量はどんなものからも出るということを認識してください。
とにかく今は福島の原発の安全が確認できてみんなの放射能に対する関心がなくなるのを待つというのが業界の本音であると思います。
今の状況はあの毒餃子のときよりもはるかに深刻であります。放射能は、どこかの国会議員がいっていたように、ただちに健康に害がないからです。それだけに一層不安を煽るのですが。
さて、今年の夏のテーマは、例年以上に省エネということになりそうです。
現に大手家電量販店では扇風機がバカ売れということですし、クールビズなんて忘れた言葉も様々なメディアで大きく取り上げられています。知り合いの雑貨のメーカーさんが、画期的な新商品という触れ込みで送ってきたのが水とメントールとアルコールを混ぜたスプレーなのですが、なんでも服の上からかけるとスースーして涼しいのだそうです。その名も「スースー」。あまりに安易なネーミングに笑ってしまいますが、実際に試してみると本当に体が全体的に冷たくなったような感じがします。これはいいと思いましたが、先日ドラックストアーに行ったらほとんど同じ成分の商品がいろいろなメーカーから出されていて山積みになっていました。何処も考えることは一緒のようであります。まあ、このところの夏場の異常気象もCO2が原因というより、むしろエアコンを始めとする電力の使い過ぎが起因していたと思え、電力不足で却ってこの夏がいくらか涼しくなるのかもしれません。
今年の初めに行ったケニアはエアコンもあまりないですし、なにしろ電気が通っていないところがほとんどで、道も舗装されていない場所も多いのです。当然緑はたくさんあります。私たち日本人からみれば、灼熱の地というイメージがケニアをはじめとするアフリカにありますが私としては、日本のほうがはるかに暑く感じました。
今の政府や役人には言いたいことは山ほどありますが、電力料金の値上げはもはや避けて通れないと思います。
今年は節電を心がけて過ごしたいと思います。

今回初めてクロワールシリーズのクロワールファインを動画で紹介しております。動画コンテンツだからこそ言えるファインの良さを伝えていますので、是非ご覧になってください。
 
クロワールカフェ:http://www.al-japan.com/movie/index.html
楽珍堂:http://www.rakuten.ne.jp/gold/al-japan/movie/index.html

柏崎

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメントする