週刊柏﨑 第441回_人生楽あり、苦あり、ダイエットに楽は無し

朝晩はまだ少し肌寒く感じますが、暖かくなってきました。
京都の観光名所の桜も既にほとんど散ってしまいましたが、京都市最北部に位置する我が家の近所では、まだまだ桜は見頃であります。

全国的に報道されていましたので、皆さまもご存じであると思いますが、先週末京都祇園で大きな事故がありました。
事故後、全国のお客様や友人から、私や社員さんの安否確認の電話やメールを頂きましたが、私達はめったに祇園のような街中には行きませんので全員無事であります。

繰り返し、事故の映像が流されていましたが、とても悲惨な出来事であったと思います。
現場は京都の桜の名所円山公園や祇園の石畳にも近く、非常に人通りの多い場所であったため、被害が拡大してしまいました。

被害に遭われた方々には、本当に不運であったとしか言いようがなく、心からご冥福をお祈り申し上げます。

加害者はてんかんの持病持ちであったそうであります。
去年、クレーン車の事故で多くの幼児が亡くなった事件がありましたが、この時の加害者も同じ持病を持っていたことを思い出しました。

こういった病気を抱えている方達の就労については、基本的には応援したいと思いますが、やはりしっかりとした法律が必要であります。
いきなり、こういった不慮の事故で身内や友人を失った方からすれば悔やんでも悔やみきれない出来ごとであるのですから。

皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。

以前このコラムで石油を作るオーランチオキトリウムという藻について書きました。
私的には将来の再生可能エネルギーとして国家で取り組んでいくべきであるということを主張したのですが、宮城県仙台で実際に実用化に向けてのプロジェクトが始まったということです。

仙台東部の津波の被害が甚大であった地域は、今なお生活排水の処理に支障をきたしています。
この石油を作る藻は様々な有機物で育ちますので、生活排水はまさにうってつけであるのです。

この地区の浄化センターが元の状態に戻るまで4~5年、約900億円の費用がかかるといいますから、この藻の活用は石油生産と排水浄化の両方を解決できる理想的な方法であります。
大きな天災でありましたが、未来の仕組みが出来るきっかけになって欲しいと願っています。

さて、健康器機というか、体重計の会社のイメージが強いタニタが社員食堂のメニューを本にしたり、食堂を実際にオープンしたりして大人気になったりしていることをご存じの方も多いと思います。
まあ今も昔もダイエットというのは、消費者にとって大きな関心事であります。
私達が携わっている通販に於いてもダイエット関連は大きな市場を持っています。
実際QVCさんでも初めて億越えをしたTSVはダイエットサプリであると聞いています。

ダイエットというのは理論的には別に難しいことではありません。
要は摂取カロリーよりも消費カロリーが多ければ痩せる、少なければ太る、ただそれだけであります。

最近主流であるのが代替ダイエットという、ご飯の代わりに食べる商品で、ゼリー、ミルクシェークといったよくあるタイプから春雨ヌードルやシリアルバーなど腹もちがいい割に低カロリーという物であります。
金額的にも結構な価格の商品が多く、こんなゼリーかババロアみたいなものだったらフルーチェで十分なのでは?と個人的には思っています。
それに春雨ヌードルやシリアルバーにしてもコンビニに行けば100円位でいくらでも売っていると、突っ込みを入れたくなります。

このタイプの代替ダイエット商品が売りにしているのは、カロリーや味はもちろん、各種栄養素であるのですが、3食全てダイエット食品を摂るのでなければ、アミノ酸やミネラル、ビタミンとそんなに拘る必要はありません。
これらの栄養素は通常の食事から十分摂取可能であるのです。
この摂取カロリーを抑えるダイエット方法は、間食もせず、一日の摂取カロリーをしっかり管理するマネージメント能力があってこそ可能であります。
私のような酒飲みや食べることが好きという方にはきついかもしれません。
それに食べることを制限して痩せることは、健康上と精神衛生上あまり良いものではないと思います。

痩せるためには運動して消費カロリーを増やすというダイエット法では、以前、一世を風靡した燃焼系ダイエットサプリでありますが、こんなことが健康食品の原料で可能ならまさにノーベル賞ものであります。
基礎代謝を上げて消費カロリーを増やす為に筋肉をつけるアミノ酸を摂るというサプリ、理論的には正しい、しかしきつい運動をしなければいくらアミノ酸を摂っても、筋肉は絶対付きません。
またカプサイシンやLカルニチンなどの脂肪を燃やすというサプリはあくまでも、それなりの運動を併用という条件がつきます。

それなりの運動ということで思い付いたのが、昔から本当に様々なタイプの運動器機が出回りましたが、はっきり言ってどんなタイプの器機であっても毎日長時間、一生懸命やれば効果はあります。
運動で消費出来るカロリーというのは思っているよりもかなり少ないもので、軽いジョギング1時間で消費出来るカロリーは、約400~500キロカロリーで、これはカップ麺1個より少ない数字です。

世に様々なダイエット商品が存在しますが、絶対に商品の枕詞で使われるのが「樂に」という1字であります。
私達の体というのは本能的に脂肪分をため込むように出来ています。
ですから、その脂肪分を落とすということは本能に逆らうことで、とってもしんどいということを理解して下さい。

代替ダイエットと言っても量的にはかなり少ないのですから、確実に空腹感があり、それ相応の覚悟がなければ途中で挫折する可能性が高いと思います。
また筋肉を付けるということは簡単では無く、樂な運動でコマーシャルのような腹筋や胸筋がつくことは絶対有り得ません。
それはダイエット関連商品で長く続いた物がほとんど無いという事実が物語っています。
これだけ「食べて」「使って」簡単に痩せました、というモニター方はかなり辛い思いをして痩せているのです。

この頃はダイエット商品を紹介する番組もかなり減ったような気がします。
私がこんなことを書かなくても皆さん良くご存じなのでしょう。

柏崎

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