週刊柏﨑 第425回_1年間の感謝を込めて


今年最後の更新となります。思い起こせば、クロワールの原点でありますカメリアシネンシスの畑の視察の為にケニアに赴いたのが、今年の初めであったのですが、なにか遠い昔のような気がします。かといって、この一年はあっという間であったのも事実で、記憶と時間の経過はかなり違った印象があります。
28日、正午よりQVCさんでスーパークロワール・アイネオのオンエアーがあり、このコラムは26日に書いています。
今日の朝、京都では今年初めての雪らしい雪が降り、今年一番の冷え込みであります。新幹線が雪で折れた木が架線に引っ掛かった影響で大幅に遅延しているようでありますが、明日はなんとか予定通り東京に出発したいものです。
QVCさんにご縁あって出させて頂くようになってから早10年が過ぎようとしています。始めの頃は、まさかここまでやれるとは思いませんでした。本当に皆さまには感謝の言葉しかありません。この場を借りて厚く御礼申しあげます。
今年は大変な年であったのは間違いないところでありますが、来年は皆さまにとって良い年になりますよう祈願する次第であります。
皆さまお元気でお過ごしでしょうか。健康に明るく過ごすことがこの歳になるとなによりも大切と痛感している柏崎であります。
年末の大掃除を前倒しでぼちぼちやっているのですが、机の中からダイヤモンド社が発行した2010年を占う、2010総予測というとんでもなく古い本が出てきました。まあこんな本が出てくる位ですので、私の掃除なんてそんなものであります。
その冒頭の特集は、【九州電力で日本初のプルサーマル開始「展望なき先送りの策」のあだ花】というもので、原発の核燃料リサイクルの問題点と危険性に対する不安が書かれています。また日本経済の先行きに対してかつてミスター円と呼ばれた榊原英資氏が70円台の超円高、株価の日経ダウ8000円割れの下落を懸念し、それを回避するため福祉社会への転換のための積極的な財政出動を提言しています。その時はなんとなく眺めていたこういう記事も、現実の問題となって私達の身に降りかかると、なにかもっとやれることがあったのではないかと後悔の念にかられてしまします。
今年は「想定外」という言葉をよく耳にしましたが、このような警鐘は至る所で鳴らされていた訳であります。ただし、想定外=最悪の事態、ということでありますので、誰しもが考えたくないということであったと思います。
例えば、表に出かければ、車に轢かれるという可能性があります。だから表に出かけないという訳にはいきません。
そういう可能性があるのだから、交通ルールを守るとか、廻りに気を配るといった注意が必要になるのです。果たして原発事故や今の経済問題に国が注意をしてきたかというと疑問であります。ただし「事故に遭う」ということを考えると、いくら細心の注意を払っていても酔っ払い運転の車に突っ込まれたり、倒れた壁に押しつぶされるといった不運としか思えないこともあるのです。
こうなると、もはや人間の運命というレベルの話なので、こういった場合を想定外というのではないでしょうか。
そう考えると、原発事故や経済問題はいずれも「想定外」とは言えないと思うのです。まあ今となっては、遅いですが。
来年の私の抱負でありますが、冒頭でも述べましたが、とにかく健康に明るく毎日を送ることであります。
それは皆さまに対しても同様で、微力ではありますが、皆さまの何かの力になれればと思っております。
それでは、お体に十分注意して、何卒良いお年をお迎えするよう祈願しています。
繰り返し、本当に一年間有難うございました。

敬具
柏崎貴之

柏崎

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