週刊柏﨑 第371回_稼げニッポン!!

寒いです。東北の方では、至るところで雪が降っているようです。京都でも今日、犬の散歩に出ると、家から見える北部の美山が白くなっていました。それでも全国のスキー場にはまだ十分な積雪となっていないようで、まったくもって思い通りにならない中途半端な状態です。
先日、QVCさんのオンエア後、東京から京都に帰る新幹線の車中から、なにげに目に入った富士山は、すっかり雪化粧がほどこされていました。やっぱり雪をまとった富士山は一番キレイであります。
皆様お元気でお過ごしでしょうか。
来年は2月初旬から花粉が飛ぶようです。今からクロワールプラスを飲めば、かなりの確率で花粉症は改善できると思います。
さて、もしエーエルジャパンの社員の給料を来年から倍にする(ありえません)と宣言したとします。その時、「財源はどうするの?」と聞かれたら私は「そりゃ稼いだ中から出す」と答えると思います。皆さんに対しても車を買う、テレビを買う、洋服を買う「その財源は?」と尋ねれば、「稼いだお金や蓄えたお金をあてます」というのが普通であると思います。こんな当たり前のことを忘れてしまいつつあるのが日本という国家であります。日本というのは、900兆円という借金があり、破綻の可能性もあります。しかしながら、政治家や官僚を始めとする一部公務員は財政危機など、どこ吹く風という感じで私たちが収めた血税を平気でバンバン無駄使いしているのです。これは昔から私はこのコラムで言ってきたのですが、今の政治や公務員のシステムがあまりに生産性を持っていないということなのです。先日、週刊誌に出ていたユニクロ柳井会長のインタビューを見て、おそれおおくも柳井会長の考えと私の言ってきたことがほぼ同じなのです。たとえば、菅首相が訴えている「雇用の創出」でありますが、「稼ぐ産業」がないのに雇用なんか生まれるはずがありません。この働きたくてもできない人達に様々な給付金を出しているわけですが、もはやその中には働くことができても、この給付金で生活するよう人達が多くいるのが事実であります。要するにお金を「稼ぐ人」ではなく「もらう人」であるのです。これは政治家や公務員の人にも言えます。政治家公務員の給料をはじめとする経費は税金から支払われています。今の状況は政治家や公務員は仕事はしているかもしれませんが、稼ぐことはしていません。民間にとっての稼ぐ方法や手段も考えたり創ったりしてくれることもありませんし、むしろ民間の仕事の中にいろいろな許認可というしばりを設けて、彼らの既得権益をつくるぐらいであります。税金で勝手につくった道路や設備はまったくとは言いませんが赤字を垂れ流し後々になっても新たな資金(税金)をいれなくては維持できないのです。
その一方で儲けが出れば天下り先にしたり、特別会計に入れてしまうこんなことが昔からずっと繰り返されてきたのです。そんなことを続けてこれたのが、日本国民の「稼ぐ力」であったというのが皮肉であります。しかしながら、もはや人口は減少していくし、様々な経済状態の悪化により、それをカバーできなくなっているのです。マンゴーや地鶏を売り込んだくらいで東国原知事は一躍ヒーローに祭り上げられました。要はそれだけ役人は稼ぐことをしていないというあらわれであります。柳井さんは今こそ海外へという考えですが、日本の優秀な政治家や公務員が使う分の何割かを稼ぐことで日本はまだまだ変われると思います。もう一度国としてお金を稼ぐには何をすべきか考えなくてはなりません。

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