週刊柏﨑 第388回_新たな発電方法

桜が満開です。この陽気、花粉症の人は辛いんでしょうか?まったく花粉症ではない私には非常に過ごしやすい季節であります。京都は、先週同様それなりに旅行者が多くなっていますが、全くという程外国人観光客をみかけなくなっています。ただし、中国や韓国からの旅行者は、ぱっと目には日本人と見分けがつかないのでなんとも言えませんが、先週QVCさんのTSV出演のため、宿泊した幕張のホテルには、あんなにいつも居た中国人が全く見当たらなかったことから、中国人や韓国人旅行者も西洋人同様、ほとんど日本に来ていないと思います。それにしても、先週のQVCさんでのクロワール・アイネオのTSVは、本当にありがとうございました。先週は、大震災で全国が混乱している中、再び大きな余震が東北・北関東地方を襲い、本当に厳しい状況の中、皆様の大きい応援を頂くことができました。この場を借りて厚く御礼を申し上げます。
番組中でも申し上げましたが、売上の中から東北への支援を継続していきます。私どもは4~5年前から毎年、社会福祉法人と児童福祉法人の2団体に皆様からの売上の一部を寄付してきました。今後も皆様を代表して、エーエルジャパンとして福祉関連に加えて、被災地への支援もずっと続けていきたいと考えています。
京都にいると、ほとんど気にならないのですが、数日関東に滞在して、閉口してしますのが余震の多さであります。なんでもマグニチュード5以上の余震がすでに400回以上あったということです。実はTSVのオンエア最中も地震があったのですが、私は思わず叫んでしまいそうになりました。東北の被災地には、いまだ震度5とか6の余震が頻発していますが、本当につらく不安であると心中お察しいたします。
さて、私達はこの地震による原発事故が身近で起こるまで電力をどのような方法で造るかということにとっても無頓着であったような気がします。今回の事故によって、日本という国が世界で第3位の原子力発電量の国で、この狭い国の中に計画中のものまで合わせると、69基もの原発が建っているのです。日本という国は、全国的に水に恵まれている国です。だったらなぜ水力発電をメーンに考えなかったか。ブラジルという国は、92%の電力が水力でまかなわれています。しかしながら、水というのは雨量という天まかせな資源であります。実際、ブラジルでも雨が少なくなると電力が不足します。だったら今日本のメーン発電法である火力発電では?火力発電には石油が燃料となります。そうです。日本では石油はほとんど出ませんし、なにしろCO2を大量に排出し、今の環境問題にはふさわしい発電法とはいえません。それに原油価格の上下によりコストも大きく変化します。それで原子力による発電量が急増しているのです。しかも、日本の有名な学者や専門家が安全だと太鼓判をおすのだから。要するにコスト的に安く、原料がすぐ手に入り、しかも環境面にも優しいまさに現在の発電方法として理想的であるという考え方であります。そして、私達もなんとなくは不安であるものの、実際には原発というものが推進されていくことに何の疑問も持っていなかったのです。だからと言って、何かあったら取り返しのつかない事態になることが容易に想定できる原発を民間企業である電力会社が独断で導入できる訳でもなく、日本の原発は確実に国策としての国の先導であったと思います。
今週にとうとう今回の原発の被災レベルが最悪のレベル7に引き上げられました。なんとなくうすうすヤバいとは感じていましたが、されとて、運転中に原発が爆発しちゃったチェルノブイリは同じレベル7といっても全然レベルが違う訳で、私達としては今後もっと悪い事が起きないことを祈るだけであります。今確かなことは、この事故が収束するにはまだまだ時間はかかることと、今後予断を許さないということであります。
先日、ある雑誌で興味深い記事をみつけました。実は昔から藻の一種に石油が造る力があるというのは知られていたのですが、ある大学の研究グループが従来より10倍以上の生産能力が高いタイプの藻を発見し、工業利用に向けて特許申請をしたということです。この藻は海中の有機物をもとに重油と性質を同じとする炭化水素をつくるのです。研究グループの試算では、深さ1mのプールで培養すると1ヘクタールで年内約1万トンの重油を作り出せるということで、仮に2万ヘクタールの生産施設にすれば日本の輸入石油量に匹敵するということなのです。
クロワールのアフリカカメリヤシネンシスの畑の広さが約5,000ヘクタールです。この4倍、ディズニーランドとディズニーシーを合わせた面積の約200倍、すごく広いようにみえますが、日本の耕作面積460万ヘクタールからみれば、たったの0.5%以下です。山林を切り開いたってできますし、各地でつくれば日本だって産地国の仲間入りです。この原油さえあれば安定した電力発電が可能になります。CO2が増えたって、日本初の放射能汚染のことを考えればアリだと思います。国策として予算を投入し、可能性を探らなければなりません。今回の犠牲と危機を大きなエネルギーに対する転機にしなくてはいけません

柏崎

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