週刊柏﨑 第582回_ 今年に入って半月がたちました

1月も半分が過ぎ、毎日の生活は、通常モードになりました。相変わらず寒い日が続いています。特に今の京都の冷え込みはとってもキツイです。まあ、それは北海道とかとは比べようも無いのですが、東京などとは、肌に感じる具合が全然違いますな。東京の出張から帰ってきて京都駅に降りた瞬間にその違いは分かります。

インフルエンザが流行っているようですが、最早冬はそれが当たり前のようになっていて余り報道もされません。この日曜日はセンター試験でありますので、受験生やその家族の方々は、人ごみに行かない方が無難です。息子の大学受験から早2年でありますが、毎年この時期は受験生を持つ家庭は大変です。「報われない努力は無い」受験生の皆さん、頑張って下さい。

 

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

この連休は息子の成人式でありまして、家族で記念写真を撮った訳でありますが、まだまだ子供と思っていましたが、結構凛々しい青年になりました。その時に私と娘の晴れ着写真(婚活写真に使用予定であります)を撮ったのですが、娘の結婚式で私は多分号泣すると思います。(まあ、結婚できればの話ですが)私のようなおっさんは、成人式は1月15日という固定概念がありますので、今の日にちがコロコロ変わる方式はなんかなあーという感じです。実際、私の従兄に正人というのがいまして、誕生日は1月15日です。

 

毎年話題になっている築地で行われているマグロの初競りでありますが、今年は約180キロの青森県大間産本マグロが451万円で競り落とされました。まあ、これでもビックリの値段でありますが、2年前は1億5540万円という驚愕の値段だったことを考えると、この初競りのマグロのバブルというのは過去のものであります。競られたマグロの価格の80%が捕った漁師さんの取り分なので労働対価は激減でありますな。まあ、マグロの味が落ちたとか、マグロがめちゃくちゃ取れるようになったとかいう話では無く、原因は値段に関係なく競り上げていた買い手が2社から1社になった、それだけであります。

ここでも需要と供給の経済原則は生きていますね。今年も働き手と経営サイドの関係が変わらない限り給料は上がらんでしょう。去年から一貫して原油の価格が下がっているのも基本は需給が崩れたこと、要は需要より供給の方が大きいということであります。マグロ程ではないにしても、ここ数年の最高値1バーレル160ドル台からみると1バーレル45ドルと、もうそろそろ4分の1位になります。こちらも理由は色々有るとは思いますが根っこは全く同じなんですね。

これは原油だけに限ったことではなく、資源と呼ばれる、鉄とか銅、そして金なども同様であります。但し、今回の動きははっきり言って異常です。今迄、資源や株とか為替などが短期間に大きく変動することは多々ありましたが、それは近年であればリーマンショックのように大きな事件があって偶発的にということが殆どだったのですが今回の場合は何が原因ということはありません。ただ言えるのは、米国を始め世界中が金融緩和、量的緩和を大胆に行った為に行き場を失ったお金が大量にあり、それが投機資金として原油とか資源などに向かっているので、一旦思惑が外れたり、調整しだすとトンデモナイ動き方をする訳であります

。特に資源というのは、現在、世界的に過剰開発、過剰生産、過剰在庫状態であることは間違いなく米国以外は日本も含めて世界中が不況という状況では、いつこのような暴落はあっても可笑しくないのです。特に金融緩和、量的緩和によって世界中の景気が良くなったという錯覚があった、要はアベノミクスの景気回復効果を日本人が過大評価したのと同じことが世界中であったということですな。それに、世界の成長エンジンと目されていた中国の需要を大きく読み間違えたのも今回の波乱の要因であります。資源国、新興国というのは基本経済基盤がぜい弱であり、虎の子の石油などの資源価格が大きく下がったり、投機資金が引き揚げられたりしたら、間違いなく経済危機、金融危機に陥るでしょうな。その時、日本の金融機関や大手輸出企業が無傷でいられる筈もなく、その時は世界同時不況になるでしょう。

まあ、世界的にデフレ要素満載の訳でありますが、ここで日本の無理くりインフレ誘導政策は大きなリスクを孕んでいると思います。現に物の値段は、消費税増税もあって上がったものの、肝心の所得がそれに伴っていないのです。円安などで儲かっている企業だって、この先再び増税することで去年と同じように消費不況になるならなるべくお金を使いたくないのは当たり前田のクラッカーであります。

人手不足と言われていますが、正規雇用であれば人は幾らでも集まると知り合いの会社経営者が言っていました。また、ネットの記事で知ったのですが、あの政府の給料アップの要請に二つ返事で応じて社員の給料のベースアップをした大手コンビニエンスチェーンは、結局給料は上げたものの、ボーナスとか他の手当てなどを下げて社員の年間所得はマイナスであったということです。

 

昨晩、スイスが突然ユーロ為替相場の買い支えを止めると発表し、発表後たった数分でユーロはスイスフランに対し30%も暴落(USドルも同様その後持ち直し10数%の下落で推移しています)、スイスフランとともにリスクヘッジ通貨と言われている円も高くなり日経ダウは大きく値を下げています。

つい最近、産油国のロシアが原油の暴落に嫌気をさされて通貨のルーブルが数日で半分になったのですが、こんな、ユーロとかスイスフランのような市場規模が大きいメジャー通貨でもこんなことが起きるのですね。まあ、ロシアの場合は、孤立国なので、こんなことがあってもなんとかなりましたが、新興国であれば間違いなく吹き飛びますよ。

要は、この状況は私達が絶対大丈夫と思っている円だって起こりうる可能性があるということで、円が瞬時に30%も動くとこがあると考えていた方がいいということであります。それが円高であるか円安であるかは分かりませんよ。為替取引の先物FXをしている人もいると思いますが、これは今までの利益を全て失って逆にその数倍も損を造れる値動きであることを肝に命じて下さい。まあ、上手く立ち回れば、一攫千金を狙えますけどね。余りお薦めしません。

 

私は、楽観主義者であります。ですから常に頑張れば、なんとかなるとは思っています。けれども私は臆病者であります。ですから見通しは慎重に考えるほうであります。基本私は怠け者であり、出来れば楽をして簡単にやりたいと思っています。しかしながら、私の背には家族もいるし、社員さんも居る訳で、出来ることを愚直に遂行する、これしかないということを、やっと悟った今日この頃であります。

来週からQVCさんでのオンエアーが始まります。本年も宜しくお願いします。

柏崎

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