週刊柏﨑 第542回_桜並木と消費税増税
4月に入りました。朝晩は少し肌寒いですが、日中は完全に冬終了という陽気であります。
それでも、出かけに久しぶりに実家帰りしている娘の話では週末はかなり冷え込むようです。
桜は満開でありまして、会社があります北山は植物園もあることから、多くの人で賑わっています。北山という場所は、東京で言いますと、かなりショボイ表参道という感じというと理解してもらえるとおもいます。元々バブル期に地下鉄が北山まで延びまして、京都に、こ洒落た街づくりをしようとして北山は注目されたのですが、その瞬間にバブルが崩壊してしまった為、とても中途半端なモダンな街、それが現在の北山であります。
基本、京都の田舎地域でありますので、道は広いし、高いビルもありませんし、田んぼや畑も沢山残っていて、個人的には気に入っています。今の時期、嵐山や清水程ではないものの、北山も一年で一番混み合いまして、どこの飲食店もかき入れ時として、定休日返上であります。
皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。私の京都桜名所一押しのスポットは木屋町の川岸桜並木のライトアップであります。京都にお越しの折はどうぞ。
STAP細胞の問題が大きくなっています。
前回にも書きましたが、あくまで私の推測ですが、この小保方さんが作ったSTAP細胞は偶然に出来た細胞であるのです。確かに奇跡的なことでありますが、何せ自然の事象でありますので何が起こるか分かりません。細胞は出来ちゃったのですが、偶然ですので造り方分からない訳であります。この世界、画期的な発見でも、基本早い者勝ちであり、こんな画期的な細胞ですので、一日でも早く申請をしなくてはなりません。細胞の特許を申請しますと、決められた期間内にそれを実証する論文を提出しなければなりません。この科学の世界に於いて、全世界の研究者から注目されている場が、ネイチャーやサイエンスという本でありまして、ここに研究論文を載せますと、全世界の研究者が認知し、かつ論文内容が検証されるのです。記憶がリセットされたSTAP細胞はあるのですけれど、作り方が定かではありません。
しかし実証の期間は決められています。
そこで、まあ、確かこんな風にやった時に、出来たなという頼りない記憶のもとに色々なそれらしきデーターや画像をくっつけて無理やり作成したのがこの論文であるのかなと思うのです。ですからこの論文を忠実に実行して新たなSTAP細胞を造ろうとしてもそりゃ出来ないのです。聞いた話でありますが、中国の科学者が小保方さんの理論をアレンジしたらSTAP細胞の作成に成功したということも聞いています。人間の身体はまだまだ分からないことだらけということは、いつも述べていることですが、よってたかって小保方さんを噓つきように扱うのは、私はおかしいと思います。STAP細胞はIPS細胞を凌ぐ大発見であります。こんな形で葬るのは避けて欲しいですね。兎に角STAP細胞を創る方法を見つけることこれがこの問題を解決する唯一の方法であり、それが出来れば再び小保方さんは大きくクローズアップされるでしょう。(いい意味ですよ)まあ、私の見てきたような推測でありますよ。
話は違いますが、医学的や科学的には効果が見込めないといわれているグルコサミンやコラーゲンなどのサプリですが、ある大学の教授がいうには、「確かに、医学的にはおかしな話なんだけど、実際に本当に皮膚などに改善があるのは間違いない。それはこれらに含まれている何か分からない成分か、消化の過程で創られる何かの成分が、体の内部にある細胞などの傷を修復しているのであって、これは実証出来ないけどありうることなんだよ」と奥が深いですな。人間の身体には絶対がありません。
消費税が上がりました。
テレビのニュースで報道されていたような、駆け込み需要は、私たちが携わるテレビ通販では思っていたような盛り上がりは無かったように感じます。自社サイトでの売り上げに関しては前年同月比40パーセント以上の売り上げアップとかなりの増加がありました。お客様がクロワールシリーズを生活必需品と考えていらっしゃると思うと、とても光栄なことであります。但し、その分将来の需要の先食いをしたのですから、複雑な感じです。
ここのところの様々な経済指標は、ほんまかいなと思えるような回復を見せています。中でも信頼性が高いと言われている日銀の短観、この短観というのは、日銀が年4回全国の大中小約10000社に直接調査かけるもので、殆どの会社が回答するという「実体経済の生の声」であります。この短観では業況判断指数という良いと答えた会社数から悪いと答えた会社数を引いた数がインディケーションとなっていて、大中小の全ての業種の指数が前年を上回りました。実感わきませんけど。信じる、信じられないに拘わらず、生の会社の声は相当良いのですね。しかしながら、これが3か月後となると全く数字が変わって、これら企業の全てが大きな悪化予想をしています。まあ、この悪化予想の元凶が消費税の増税であるというのは明白である訳であります。前にも述べましたが、テレビ通販に関しては思った程ではなかったですが、生活必需品と高額商品に関しては駆け込み需要が相当大きかったようで、確実に売り上げは落ちます。
エーエルでも4月に入ってまだ数日でありますが、注文は少なくなっていています。政府やメディアは楽観的な見方をしていますが、注文減を肌身で感じる企業経営者は、私も含めて相当大きな危機感を持っていると思いますよ。たかが3%、されど3%でありますが、実際電卓片手に原価と販売価格を洗いなおすと、3%アップというは、かなり大きいというのが実感であります。それに今回の消費税増税はこれで終わりでは無いというのが、更に私達を不安にする訳で、今後の経営は慎重にならざるを得ません。大体、この消費税アップで国民の負担は8兆円と言われているのですから、景気が低迷するのは当たり前です。GDPで個人消費というのは一番大きいウェートを占めます。皆さんが、財布の紐をほんの少し絞めるだけで増税の恩恵は吹き飛びます。それに、増税して景気が悪くならないように、公共工事を増やしたり、大企業の減税をするなんて、どうなんでしょうね。それにも増して、個人的に納得出来ないのが便乗値上げであります。
その最たるものが高速道路料金、これには、酷いというしかありません。私は、嫁の腰痛の治療の為に毎月一回、エーエルジャパンのホームページのコラムでお馴染みの中辻先生の治療院がある岐阜に車で通っています。先生の治療のおかげで、嫁の腰の爆弾もなんとかなっている訳であります。この時利用する高速の代金ですが、4月までは、時間帯割引が効いていたと思いますが、行きが2450円で帰りが1750円位でありました。それが昨日岐阜に行った際は、ななんと、往復それぞれ3050円 ですよ。3パーセントの増税で、なんで2000円近く高くなるのでしょうね。大体、何年か前の民主党の時は、高速料金を無料にするなんて話があった筈です。民主党政権というと、どうしても末期の管さんや野田さんの時をイメージしてしまうのですが、設立当時の鳩山政権の時は確かに国民目線であったと思います。当時は、なんかなーと思っていたのですが、今となったらかなりやっていたことは、評価出来ますな。確かに、今既存の道路や橋などが老朽化して、補修や作り変えが必要なことは理解出来ますが、こんな闇討ちのような、殆ど説明がないままに、しかもこんなに大幅に値上げすることには疑問があります。話によると休日の料金を値引くそうですが、私には納得出来ないことです。安倍政権になって、良く見ると民主党時代に、官公庁や外郭団体に対し打ち切られた補助金や予算が復活しているのですが、こういうことをメディアにはチェックして欲しいと思います。私達の税金が使われているのですから、お願いします。
大体、増税した分は、本当は社会保障に全額回すんだったんですよね。