週刊柏﨑 第543回_ホルモンって何?

京都北部では、今が満開の桜も、市内ではピークが過ぎて、
花が散り、ピンク色の花弁が残った木々が目立つようになってきました。

まだ朝晩は肌寒く感じますが、陽気は完全に春めいてきて、衣替えの為かクリーニング屋さんはどこも混雑しています。それに引き換え一般のお店はどこも閑散としていて消費税増税の深刻さを伺わせます。市内の道も何か4月に入ったら空いているような気がするのですが気のせいですかね。業者さんの話によるとテレビ通販はどこも壊滅状態らしく、厳しい経営を余儀なくされています。それはエーエルジャパンとて例外でなく、やはり消費税増税というのは日本経済にとって良いことは一つもないのでは無いかと思います。

それでも4月に入ってTSVをやった千代一の西田さんとかホットピックをやったパピリオの稲田さんとかこの厳しい状況下でも健闘しているのだから私も見習わなくてはなりませんな。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

今年は余り花粉が飛んでないみたいですが、それでも、クロワール茶で体質を改善しましょうね。消費税を外税にするところが増えているのですが、結構見かけるのが、前の5%の消費税込みの値段を平気で税前価格と表示しているお店、要は100円の商品は4月以前、税込105円として販売していたのを、消費税増税後の4月以降本来だったら100円税前価格、消費税8円で税込価格108円とすべきところを、税前価格105円+8%=114円としているのが実に多いのですね。電気などの公共料金が上がったり、円安で原料価格が上がったりしてしんどいのは分かりますが、こんな闇討ちみたいなやり方は余り感心できません。まあ、私としては早く皆さんの消費行動が元に戻るよう祈るだけであります。そして、来年に控えている更なる追加増税に対して強く反対をします。(実際、私も食品以外は殆ど買い物をしていませんが)

さて、皆さんも良く耳にすることがあると思いますが「ホルモン」、いったいどういうものなのでしょうか。ホルモンの定義としては、ホルモンとは、体内で創られ、ある特定の器官に対して情報を伝達したり、作用を及ぼす化学物質であります。語源としては、ギリシャ語の「ホルマオ」。呼び覚ますもの、刺激するものから名づけられています。

代表的なホルモンだけでも70種以上発見されていて、

糖分を処理するインスリンや
興奮状態の時のアドレナリン、
女性ホルモンのエストロゲンなどは良く耳にすると思います。

ホルモンは普通、化学構造などから大きく3つの種類に分けられます。

それが
(1)タンパク質ホルモン、
(2)ステロイドホルモン、
(3)アミノ酸誘導ホルモンであり、

それぞれ有名なものは、タンパク質ホルモンとしては、インスリンや成長ホルモン、ステロイドホルモンとしては、女性ホルモンのエストロゲンや男性ホルモンのアンドロゲン、アミノ酸誘導ホルモンとしては、アドレナリンやドーパミンがあります。またその他にも、脂肪酸により誘導されるプロスタグランジンのようなホルモンもあります。これらホルモンは体の様々な器官の受容体といわれる鍵穴に対する鍵のようなものであり、それがピタリと合えば大きな効果を及ぼします。

しかしながら、ホルモンはほんの微量で体に大きい影響を与えますので、リスクも大きいのですよ。ホルモンの大きな特徴としては、ホルモンは基本体内で創るものであって、それを含む食品を食べても消化の過程で分解されてしまって、そのまま作用しないというものであります。例えば糖尿病患者が摂っているインスリン、普通経口では摂らず、注射によりインスリンを体内に補給します。但し、それでも例外がありまして、エストロゲンとか甲状腺ホルモン(チロキシン)などは経口でかなりの効き目があるようです。おたまじゃくしが蛙になることは皆さんご存知の通りでありますが、実際それはかなり驚くべき変身であります。その時に大きな力を発揮しているのが甲状腺ホルモンであることは余り知られていません。私達人間には甲状腺は喉仏の下の方、首の付け根の前あたりにある内分泌器官と言われているものであります。ここから分泌される甲状腺ホルモンとして代表的なホルモンがチロキシンであります。

このヨウ素から創られるチロキシンは体内の代謝機能に大きな影響を及ぼします。代謝機能というのは基礎代謝という言葉で、皆さん耳にしたことが有ると思いますが。エネルギーや糖分、脂肪分を消費する役割をしているのです。経口では効き目が無いと言われているホルモンではありますが、このチロキシンは経口で摂りますと、代謝が上がります。代謝が上がるという事は、座っていてもマラソンをしているのと同じようなことでありますので、ダイエットにはとても良い訳であります。バセドーシ病という病気がありまして、これは、甲状腺ホルモンが異常に多く分泌される病であります。結果、ガリガリにやせ細り、目が出てくるという症状が特徴です。また、甲状腺ホルモンを摂ると、人間の機能というのは本当に良く出来たもので、外から甲状腺ホルモンが入ってくるのですから、体内の甲状腺からホルノンを分泌しなくなってしまうのですね。鶏や豚モツの甲状腺にはチロキシンが入っています。まあ、ダイエットには効果がありますが、お薦めは出来ません。

今、巷で大人気でありますプラセンタですが、これにもホルモンが含まれています。プラセンタの謳い文句で、アミノ酸、ミネラル、ビタミンや脂肪酸が豊富に含まれているとありますが、基本それらの成分を摂っても体感は殆ど無いと思います。プラセンタといのは胎盤を原料として造ります。胎盤からは女性ホルモンのエストロゲンと黄体ホルモンのプロゲストロンを分泌しています。エストロゲンは乳房を発達させるなど女性らしい身体をつくり。排卵を促進し生活習慣病の予防や健康を維持する効果が見込めます。プロゲストロンは妊娠準備や維持に効果がありまた基礎体温を上げたりします。それだけの効果が見込め、体感もあるのですから、基本リスクもあり、私はプラセンタや同じようにホルモン的な効き目を示すタイ産の芋からとれるプエラリアは薬に近いものであると考えています。実際、人由来のプラセンタは現在、薬であり、しかも摂ってからは暫く献血が出来ないそうであります。これはタンパク質が異常プリオンになる恐れがあるからだと言われています。大体、女性ホルモンは一生かかって分泌されるホルモンの総量がスプーン一杯位というそうです。以前にプラセンタで大きな副作用があったという方とお話したことがありますが、合わない方は直ぐに中止して下さいね。鍵穴が合う人にはとっても効果がありますが、あくまでホルモンである薬効と考えていますから。毎日欠かさずではなく、体調がすぐれない時とかに摂ることをお薦めします。ホルモンは、毎日補わなくてはならないものではありません。私としては、間隔を開けて摂ることをお薦めします。

因みに、環境ホルモンというのは正常なホルモンの動きを阻害する合成化学物質であります。そして、焼肉のホルモン焼きは関西弁の放るもん(捨てるということ)からきているとか、食べるとホルモンが分泌されたように元気になるとか色々説がありますがどちらも本当のホルモンとは別物であります。 ご存知の通り、ホルモンというのも、まだどういうものか完全に分かっていない人間の謎の物質であると思いますね。

柏崎

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