週刊柏﨑 第449回_危機感をもつということ

6月も一週間が過ぎ、かなり暑くなってきたような気がします。来週あたりから梅雨入りとなるようですが、今年も多分亜熱帯地帯でありがちな、ゲリラ豪雨が多発する男性的な梅雨となるでしょう。

京都国際会議場近くの我が家周辺でも、あらかた田植えがおわりました。こちらに引越してきた頃からみると、本当に田んぼが減りましたが、やはり日本人としては、稲が植えられた田んぼというのは、心が安らぎます。夜な夜な、カエルの鳴き声がうるさいのですが、朝の犬の散歩時に田んぼの中を覗き込むと、豆粒ぐらいの頭のオタマジャクシが沢山確認できました。皆さま、お変わりなくお過ごしでしょうか。

6月9日、10日はQVC年2回のベストセラーイベントであります。皆様のおかげで、2012年上半期のこだわりサプリ部門にスーパークロワール・アイネオが選出されました。今回で5回目の受賞になります。QVCの数あるヘルスケア商品の中からこうやって選ばれるのは、ひとえに皆様からのご支持の賜物であり、本当に厚くお礼申し上げる次第であります。

今週、ひげの殿下として知られていた、寛仁親王様が亡くなられました。失礼ながら、天皇、皇后様以外はあまり知られていない皇族の中にあって、寛仁様は障害者福祉にご尽力され、人柄においても、私達平民目線で非常に庶民的な明るい方でありました。アル中であることを、フランクに語られるなど、私的には一番身近な皇族でありました。以前、中華レストランで細川元首相とご一緒に食事しているのを、たまたま見かけたことがありましたが、すごい勢いで紹興酒をお飲みになっていました。その後、ガンの手術、再発を繰り返しておられたようですが、非常に残念であります。心からご冥福をお祈り申し上げます。合掌。

街中では、寛仁様ご逝去の号外がでたもようでありますが、翌日の情報番組のトップは、どのチャンネルもAKBの人気投票の結果発表であります。私は、君が代の斉唱や日の丸掲揚の際の起立などの強要には、余り賛成は出来ない方なのですけれど、国民には、やはり寛仁様のような皇族が亡くなった時は、心の中で手を合わせて貰いたいと思います。」

なんでも千葉県大原の漁港に、浜を埋め尽くす程大量のいわしが、打ち上げられているそうであります。少し前から、くじらや、いるかが、何回かうちあがったというのはこのコラムでも取り上げていて、地震の前触れかもしれないと、書いてきました。ここにきて、何が原因かは解りませんが、浜を埋め尽くすほどの魚が打ち上がったというのですから、まあ非常食や水などの備蓄くらいは、した方が無難であると思います。先週、日本には地震や原発問題で、根拠なき安心感が蔓延していると書きましたが、基本的には危機感を持っていたほうが、正しいと私は考えます。危機感を持って備えていて、それでいて事態が起きなければ、それはそれでよしであります。またネットでは、大きく取り上げられているのですが、関東圏で獲れる、魚が以前と比べると、奇形魚が多くなっているそうであります。昔から尾やひれが無かったり、変形したりしている奇形魚は獲れることはあったのですが、ここにきてその頻度が非常に高くなっているのです。危機感を持っている漁師さんの中には、

ガイガ-カウンターで水揚げされた魚の放射線量を計測している方がいるそうであります。計測数値は、かなりバラツキがあるものの、ヒラメやカレイ、すずきなどの底魚や浅場にいるブリなどから、かなり高い確率で基準値を上回る放射線量が検出されるそうです。こういった高い放射線量の数値は国や県から、発表されることは無いそうであります。心ある漁師さんは、

こういう安全とは言えない魚が流通することに、心を痛めているのですが、かといって魚を売ることは、彼達の生計の糧であるのですから、全面的に魚の販売を否定は出来ないのです。実際、関東近海で獲れる魚からは、高い放射線量が出る魚がありますが、小笠原近海で獲れた魚からは、ほとんど放射線量は検出せれません。かといってゼロというわけではありませんので

私が驚いてしまうのが、先ほどの奇形魚をただ同然で、買っていく回転ずし業者がいるという話であります。先日、娘とスーパーに行ったのですが、魚売り場に高級魚の「きんき」が一匹千円の価格で売られていました。手にとってみると、けっこう

大きいし重みもあります。かといって古くなって、値引きという訳でもなさそうです。多分、普通であれば三千円~四千円というのが妥当な価格であるでしょう。はっきり言って、かなりお買い得であります。迷いましたが辞めました

前の漁師さんの話を聞いていたこともありますが、やはり、先日の事故を起こした高速バスもしかり、低価格の物はそれなりの理由があると思うのです。ただちに健康に害はありませんので、食したとしても解らないでしょう。それに、安く販売するには、それなりの理由があって、私の取り越し苦労かもしれません。しかしながら、商品を購入する責任は私達消費者であります。だったら、冒頭にあったような根拠なき安心感的な行動は慎むべきというのが私の考えであります。

ここのと所の報道を観る限り、大飯原発が再稼働することは間違いないと思います。多分一つ動かせば、なし崩しに他の原発も再稼働となるでしょう。やばい団体と間違うような名前の関西広域連合の首長さん達は、さかんに電力が不足する夏場だけの原発の限定稼働と言っていますが、原発以外の具体的な発電方法とその日程をしっかり決めなければ、こんな限定稼働など、結局は言うだけで終わることはあきらかであります。それに私が電力会社の人間だったら、電力が十分足りていても、計画停電を実行するでしょう。とにかく、原発無しでは、電力は供給出来ないという事実を創ると私は思います。所詮、去年の原発事故後、あれだけの期間がありながら、他の発電手段を全く打とうとしなかったのが、電力会社であり、それを放置したのが国であるのです。ですから、ここにきて夏場の電力不足など当たり前の話で、原発再稼働など去年から決まっていた事なのです。

今の時点で再稼働は避けられないのかもしれませんが、反対派もただ反対を叫ぶのでは無く、原発以外の発電方法、例えば一番簡単な火力発電でどうやれば、日本に必要な電力量を確保できるか計画するのです。そして、それにかかる費用、日程を決め、それまでの原発の再稼働を容認するのです。今のままでは、原発容認派と電力会社とのデキレースであることは間違いありません。

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