週刊柏﨑 第458回_オリンピックその2
真夏まっさかりであります。今年は例年に比べて暑いとか、それほどでもないとかいう話しを聞きますが、基本的に近年の夏というのは間違いなくものすごい暑いものという認識を持っていた方が無難です。年配の方が昔は打ち水をして風通しを良くすれば、夏場は大丈夫という一般的な夏とはもはや次元が違うということです。しんどくても我慢するという感覚はもはや通用しません。エアコンを使い、こまめな水分補給をする。簡単なことかもしれませんが、これだけ分かっていながら熱中症の方が多いというのは「まさか自分が」という気持ちを沢山の方が持っているという事。自分の身は自分で守らなければなりません。
かと言って、朝娘を起しに行くと、家中は寒いくらいの温度で、これはこれで問題があります。
皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
やはりというか、これだけ暑くても、全く電力が不足する雰囲気ではありません。関西電力は大飯原発を再稼動させると同時に、水力発電所を8ヶ所だか、止めた事は以前このコラムで書きましたが、世間がオリンピックで忙しい中、全く注目を集めることはありません。本来であればメディアが先頭になって、この問題を追求しなければならないのに、連日のオリンピックのニュースに全てがかき消されてしまっています。
先週までは盛り上がりに欠くロンドンオリンピックをいう事を書いたのですが、ここのところのオリンピックフィーバーは凄いものがあります。
金を除くメダルの取得個数が多いのがこのオリンピックの特徴ですが、言い換えれば様々な種目でいい勝負をしているという事であります。
今まで見たことがない競技でも、日本が決勝に出るとなると、眠たい目をこすりながら、ついつい見入ってしまう訳です。アーチェリーやフェンシングなど、ルールも知らないようなスポーツでも見ていればそれなりに面白いものだし、日本選手が勝ち進めばことさらであります。
なでしこジャパン女子サッカーは、決勝で惜しくもアメリカに敗れ2位、銀メダルでありました。「体格で劣る日本女子が、相手からの怒涛の攻撃に耐えに耐え、数少ないチャンスを確実にものして何とか勝つ」というのが日本女子サッカーの戦い方だったのですが、その数少ないチャンスを生かせなかったのが、日本の敗因だと思います。
一年前のサッカーのワールドカップ女子の優勝以降、生活が全く変わってしまった日本女子サッカーなでしこジャパンですが、何となく思い出してしまうのが北京オリンピックの時の女子ソフトボールであります。あの時、日本チームは宿敵アメリカを倒して見事金メダルを獲得した訳です。
今のなでしこと同様、日本女子ソフトは毎日のようにメディアに取り上げられ、生活も一変したのです。しかしながらソフトボールは前回、北京オリンピックを最後に公式競技からはずされてしまいました。そして今、女子ソフトボールについて国民の関心はほとんどなくなってしまっているようです。ロンドンオリンピックの少し前、女子ソフトボールのワールドカップで日本がアメリカを破って優勝したのですが、新聞スポーツ欄の片隅に小さく載っているだけでした。現金と言ってしまえばそれだけなのですが、流行ということに敏感に反応するメディアにとっては、しょうがないことかもしれません。かと言って女子ソフトボール選手のモチベーションが下がるということは多分ないと思います。
公式競技がロンドンオリンピックで最後といわれているのが卓球なんだそうです。
ロンドンでは愛ちゃんをはじめとする女子団体で、初めて銀メダルを獲得しました。元々この卓球という競技においては男女とも中国が別格という程強いのですが、ロンドンオリンピックでは中国から国籍を変更した選手が、全世界で男女40人もいたそうであります。
確かに愛ちゃんや石川選手が予選から戦う国は、ヨーロッパだろうとアジアだろうと中国人ばかりで日本対中国Aチーム、Bチームという感があったのです。確かに今のままでは卓球という競技はオリンピックからはずされる可能性が高いと思います。しかしながらやはり、その競技に携わる人達にとってオリンピックというのは最高峰の場であり、なんらかの形で存続させることを考える必要があります。
最後に今回のオリンピックで一番感動して涙もろくなった私が、思わずホロリとしてしまったのが女子レスリングの小原日登美選手の金メダルであります。
小原選手は女子レスリング界において55㎏級の吉田沙保里選手、63㎏級の伊調馨選手と並ぶ無敵のチャンピオンであり実際、本来の彼女の階級51㎏級では世界選手権6連覇という訳です。彼女の不運はその女子レスリングがオリンピック公式競技となったアテネで51㎏がなくなったことにあります。
その後48㎏級には自分の妹が、そして55㎏級には鬼のように強い吉田選手がいることによって、彼女のレスリングには晴れ舞台というものが存在していなかったのです。一回諦めて引退した彼女が今のご主人と結婚したことによってもう一度、競技の世界に戻ることは並大抵な努力ではなかったと思います。その彼女が金メダルを取れたのは彼女の努力だけではなく、まさにご主人や家族からのサポートなしでは成し得なかったことだと思います。
エーエルジャパンも妻と二人三脚でなんとかやっているのですが、小原選手のご主人のような一生懸命さを、もっと見習わなければと思います。
ちなみに小原選手は自衛官でご主人もだそうです。小原選手の方が階級が上で職場での会話は敬語らしく、この辺は私と多少似てます。
それにしても、あのレスリングのユニフォームのタイガーの顔、ありゃなんとかならんかったのですかね…。
かと言って、朝娘を起しに行くと、家中は寒いくらいの温度で、これはこれで問題があります。
皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
やはりというか、これだけ暑くても、全く電力が不足する雰囲気ではありません。関西電力は大飯原発を再稼動させると同時に、水力発電所を8ヶ所だか、止めた事は以前このコラムで書きましたが、世間がオリンピックで忙しい中、全く注目を集めることはありません。本来であればメディアが先頭になって、この問題を追求しなければならないのに、連日のオリンピックのニュースに全てがかき消されてしまっています。
先週までは盛り上がりに欠くロンドンオリンピックをいう事を書いたのですが、ここのところのオリンピックフィーバーは凄いものがあります。
金を除くメダルの取得個数が多いのがこのオリンピックの特徴ですが、言い換えれば様々な種目でいい勝負をしているという事であります。
今まで見たことがない競技でも、日本が決勝に出るとなると、眠たい目をこすりながら、ついつい見入ってしまう訳です。アーチェリーやフェンシングなど、ルールも知らないようなスポーツでも見ていればそれなりに面白いものだし、日本選手が勝ち進めばことさらであります。
なでしこジャパン女子サッカーは、決勝で惜しくもアメリカに敗れ2位、銀メダルでありました。「体格で劣る日本女子が、相手からの怒涛の攻撃に耐えに耐え、数少ないチャンスを確実にものして何とか勝つ」というのが日本女子サッカーの戦い方だったのですが、その数少ないチャンスを生かせなかったのが、日本の敗因だと思います。
一年前のサッカーのワールドカップ女子の優勝以降、生活が全く変わってしまった日本女子サッカーなでしこジャパンですが、何となく思い出してしまうのが北京オリンピックの時の女子ソフトボールであります。あの時、日本チームは宿敵アメリカを倒して見事金メダルを獲得した訳です。
今のなでしこと同様、日本女子ソフトは毎日のようにメディアに取り上げられ、生活も一変したのです。しかしながらソフトボールは前回、北京オリンピックを最後に公式競技からはずされてしまいました。そして今、女子ソフトボールについて国民の関心はほとんどなくなってしまっているようです。ロンドンオリンピックの少し前、女子ソフトボールのワールドカップで日本がアメリカを破って優勝したのですが、新聞スポーツ欄の片隅に小さく載っているだけでした。現金と言ってしまえばそれだけなのですが、流行ということに敏感に反応するメディアにとっては、しょうがないことかもしれません。かと言って女子ソフトボール選手のモチベーションが下がるということは多分ないと思います。
公式競技がロンドンオリンピックで最後といわれているのが卓球なんだそうです。
ロンドンでは愛ちゃんをはじめとする女子団体で、初めて銀メダルを獲得しました。元々この卓球という競技においては男女とも中国が別格という程強いのですが、ロンドンオリンピックでは中国から国籍を変更した選手が、全世界で男女40人もいたそうであります。
確かに愛ちゃんや石川選手が予選から戦う国は、ヨーロッパだろうとアジアだろうと中国人ばかりで日本対中国Aチーム、Bチームという感があったのです。確かに今のままでは卓球という競技はオリンピックからはずされる可能性が高いと思います。しかしながらやはり、その競技に携わる人達にとってオリンピックというのは最高峰の場であり、なんらかの形で存続させることを考える必要があります。
最後に今回のオリンピックで一番感動して涙もろくなった私が、思わずホロリとしてしまったのが女子レスリングの小原日登美選手の金メダルであります。
小原選手は女子レスリング界において55㎏級の吉田沙保里選手、63㎏級の伊調馨選手と並ぶ無敵のチャンピオンであり実際、本来の彼女の階級51㎏級では世界選手権6連覇という訳です。彼女の不運はその女子レスリングがオリンピック公式競技となったアテネで51㎏がなくなったことにあります。
その後48㎏級には自分の妹が、そして55㎏級には鬼のように強い吉田選手がいることによって、彼女のレスリングには晴れ舞台というものが存在していなかったのです。一回諦めて引退した彼女が今のご主人と結婚したことによってもう一度、競技の世界に戻ることは並大抵な努力ではなかったと思います。その彼女が金メダルを取れたのは彼女の努力だけではなく、まさにご主人や家族からのサポートなしでは成し得なかったことだと思います。
エーエルジャパンも妻と二人三脚でなんとかやっているのですが、小原選手のご主人のような一生懸命さを、もっと見習わなければと思います。
ちなみに小原選手は自衛官でご主人もだそうです。小原選手の方が階級が上で職場での会話は敬語らしく、この辺は私と多少似てます。
それにしても、あのレスリングのユニフォームのタイガーの顔、ありゃなんとかならんかったのですかね…。