週刊柏﨑 第248回_原油価格と広告放送
暑い日が続いています。今週の京都は祇園祭真っ最中で、街中は夜遅くまですごい人出でした。
京都はご存知の通り政令指定都市で、人口も100万人以上いますが、京都駅発の北行きの地下鉄の終電は、普段11時40分頃ととんでもなく早い時間で終わってしまうのが、この祇園祭の期間は午前1時近くまで、本数もラッシュアワー並みに増発されます。まあ、この祇園祭が終わると、例年関西は梅雨明けとなり、夏真っ盛りとなる訳です。
皆様お元気でお過ごしでしょうか。
今週、全国の漁師さん達が、史上初めて一斉ストライキをしました。原因は燃料価格の高騰であり、全国で20万隻以上の漁船が、漁を休んだそうです。 TVに映される漁師さんたちは、皆、「漁にでると赤字になる」とか「燃料を魚の価格に転嫁できない」とか訴えているのです。これを観て思ったのが、数ヶ月前のガソリンの暫定税率の撤廃・復活のドタバタ劇です。
あの時、自民・公明の与党は、このガソリン税率からなる道路特定財源を、道路だけでない一般財源にするとかしないとか言って強行採決して、一旦下げたガソリン税を元に戻したのです。その後、尚一層の高騰により、ガソリンや軽油などはとんでもない価格になり、とうとう漁船やトラック、バスなどはビジネスとして成り立たなくなってきたのです。
はっきり言って、こういう生活の死活問題になる燃料代に対しては、ガソリン税は免除して欲しいと思います。私達はガソリンが高ければ使わない様にすればいいのであるし、それでも車に乗りたいのなら高い燃料代を負担するのは、法律で決まった以上、従うのが国民としてしょうがないことであると思います。(そういう政権を選択してしまっているのですから)
しかし漁やトラック輸送などは、食糧や流通を考えればそれは日本に必要なものであり、それを総理が一言「しょうがないでしょ」では、片付けられないと思うのは私だけではないはずです。
この漁師さんのストには、とっても同情している柏崎でございます。
さて先日、朝日新聞の一面に、新規にBSデジタル放送に参入する業者に対し、通販ショッピング番組など「広告放送」の総量を規制するとの記事が載っていました。これはBSチャンネルにはまだ何回線かの空きがあって、その分に対しては、いわゆる広告チャンネルには使わせませんよ、ということなのですが、私がちょっとひっかかったのが、全ての通販を「広告放送」とひとくくりにしている事なんです。
確かにビデオで繰り返し同じような内容を流し続けたり、拍手や歓声で盛り上げている通販は「広告放送」だと言われても納得します。しかし、私自身がQVCで出演しているのは、半分は広告放送かもしれませんが、半分は本当にお客様への健康とか生活に対するメッセージだとか考えてやっています。
ですから、お客様からの問い合わせやご質問、ご相談に対しては、真摯に損得など全く考えずに対応させていただいてます。総務省の言い分としましては、視聴者の苦情・相談が多く寄せられていたり、消費者団体の希望もあるとしています。
確かに内容を見る限り、とんでもないことを言って(宣伝して)販売している商品も多いですが、別にチャンネルは他にもある訳だし、嫌なら見なければ良いのですから、お国がこんなところ迄規制する事に少し疑問を感じてしまいます。
私もこの通販業に携わって8年経ちますが、今回の様々な物の値上がりはとっても堪えていますし、今迄勢いのあった通販ビジネスも、曲がり角に来ていると思います。私としては今まで通り、自然素材にこだわった、化学物質を使用しない製品を安価で提供する。それだけを考え、お客様と供に、歩んでいきたいと思います。