週刊柏崎 第822回 「アビガン」「レムデシビル」の早期の認可を
5月に入りました。普通であれば今は正にゴールデンウイークの真っ最中でありまして、京都は内外の旅行者や他府県ナンバーの車で溢れかえる筈でありました。京都だけでは無いと思いますが、街中は驚く位人がいないし、道もガラガラで空いています。ここのところの天気は正に五月晴れでありまして、気温も上がっています。私は、薫風吹くこの季節が一年を通して一番好きです。どんな事が起きようと自然は変わりなく、時は進みます。止まない雨は無いし、明けない夜も有りません。
嘆いていても、事態が変わる訳でもありませんから、今は次の更なる発展に備えてしゃがんでいる時です。高く飛ぶためにもしっかり準備して毎日を過ごしていきましょう。
新型コロナウィルスに対して。細心の用心をして暮らすことは大切なことだと思いますが、必要以上に神経質になることは無いと思います。考え過ぎて精神的に病んでは元も公も有りません。私みたいな人間でもお役に立てるなら、ご連絡下さい。
皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。ストレスを強く感じたり、色々考え過ぎることは人間の免疫力を落とします。
今は新型コロナウィルスに特効薬もワクチンも無い以上、最後にモノを言うのは免疫力です。強い免疫力は健康な身体と、精神が無ければ獲得出来ないと思っています。必要以上に楽観的になることは、このご時世余り褒められたことでは無いですが、適度に楽観的に生きることはとても大切であると個人的には思います。いけないことは現状を舐めて、軽率に行動することです。インフルエンザ同様、どんなに気を付けていても、感染してしまうことは有ります。それがウイールスというものです。
それを自分は大丈夫と根拠の無い過信の元に出歩くことで、自らが感染者になるというのは言語道断のことであります。新型コロナウィルスによって今の生活が健康的にも経済的にも脅かされている方が多い今、なるべく色々な方と接触しないように暮らす、それは絶対に実行しなければならないことです。
さて、先週から言っている新型コロナウィルスの薬である「アビガン」が中々日本で認可にならないという話なのですが、基本感染者が望めば使えるというのが当たり前であると私は思います。例えば、海外の日本で認可されていない薬は個人輸入で使用者の責任で服用すれば厚労省は文句を言えません。まあ、当然麻薬であるとか、成分がワシントン条約などで輸入禁止になっていないという条件がありますけど。それにやっぱり、志村けん氏や岡江久美子さんは「アビガン」使っていなかったんですね。先日、テレビで新型コロナウィルスに感染した様子をライブで放送した元プロ野球選手の片岡氏が「アビガン」の服用で熱が下がり、急速にに回復したということをネットニュースで語りました。片岡氏があのしんどそうな映像を流した時、私は正直危ないじゃないかと思いました。それが一日2回、1回に9錠を服用し回復し、先日無事に退院したのです。宮藤官九郎氏の場合も、入院した当日に担当医から「今日がヤマ場です」と言われた程、実は病状はヤバかったといいます。それが、片岡氏同様「アビガン」を処方され回復し、退院しました。実は現在、「アビガン」に先んじて日本での認可の審査が進んでいるのがアメリカ製の「レムデシビル」です。「レムデシビル」は液体薬であり「アビガン」は錠剤です。一般的に錠剤の場合、コロナの重病者であれば、口から飲み込むのが難しいので、点滴で投与出来る液体薬の方が重病者には向いていると言われています。それに「レムデシビル」はアメリカでの臨床データーがそれなりにあるのに対して、「アビガン」の場合は主に中国のデーターが多く、これだけ日本で実績がありながら、中々正式な認可に進まないのは、日本政府の中国に対するプライドみたいなものを感じますな。大体「アビガン」は富士フィルムの子会社である富山化学という製薬会社が造った日本製のインフルエンザ治療薬であります。薬剤師の娘の話ではインフルエンザになりますと通常「タミフル」とか「リレンザ」という一般的なインフルエンザ治療薬を出すのですが、「アビガン」はそれらの薬が効かない時に出すインフルエンザ治療薬ということで、まあ一般的なインフルエンザ治療薬では無いそうです。それでもメイドインジャパンの薬が何故にこんなにも認可に手間取るか私には全く持って不思議でなりません。現時点で日本は39か国に「アビガン」を無償供与しています。そして何でも、ここにきて世界の80か国から提供要請がきているそうで、何故にそんなに世界の国から新型コロナウィルスの特効薬として期待されている「アビガン」が日本の感染者に広く使用されていないか本当に謎です。
兎に角「レムデシビル」であろうと、他の特効薬であろうと、そして「アビガン」であろうと私達は出来ることは何でもしたい訳であります。もし、私の身内がそういった治療薬を使えずに新型コロナウィルスで命を落としてしまったら、絶対に後悔すると思うからです。政府は、この新型コロナウィルスとの戦いを総力戦で臨むと言います。それなら、国民が望むこと納得することを先ずして欲しいと思うのです。もし、巷で噂されてるように、官僚と製薬会社の思惑で意図的に認可がされていないのなら、はっきり言って日本は終わりですな。
今、新型コロナウィルスによって脅かされているのは、健康だけでは有りません。暮らしていく上で、根底である経済的基盤の安定も脅かされています。毎日のように日本中の会社がコロナの影響を受けて倒産しています。昨日、私の犬の散歩コースに建ったばかりのホテルの親会社が民事再生法を申請しました。4月の日本の国内総生産は20〜30%程度の減少を予想しています。(アメリカは40%の減少予想ですから、日本がその位で済めばめっけものかも)まあ、世界中が同じ程度の悪化を見込んでいますが、アメリカなどはすぐさまV字回復をすると予想しています。果たして、日本が同様にV字回復するか甚だ疑問です。ただ、株式市場にしても不動産にしてもこういった混迷期こそ資産倍増のチャンスはあります。暗い話ばかりで本当に滅入りますが、こんな時こそ明るく、しっかりとした生き方が求められる時だと思います。