週刊柏﨑 第710回_ダイエット食品の宣伝が大きく変わりそうです

いやはや、先週の秋めいた陽気が嘘の様で、今週に入って日中は、真夏日が続いています。

朝の気温はそれ程大差が無いので、先週同様着込んで出かけますと、昼間はその気温差に驚きます。

ご存知の通り私はかなりの汗かきでありまして、ハンカチが離せません。

油断していますと、10月の中旬だというのに熱中症の心配があるというのですから尋常ではありませんな。

まあ、今週末でこの異常な陽気も終わりそうで、来週からはまた秋らしくなるみたいですが、定かではありません。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

衆院選挙が公示されまして各党選挙戦に突入しました。

今朝の新聞では、与党が優勢と報道されていますが、どうなんでしょうか。

これだけは言っておきますが、消費税が増税になったら日本の景気の立ち直りは望み薄です。

外国に行きますと分かりますが、今や日本は経済大国でもなんでも無いです。

中国人が何故爆買いをするか?日本より景気がいいからです。

大学を卒業して就職しますと、初任給は中国企業で日本の約5分の1です。

日本の方が圧倒的に高いです。

でも役職者になると課長職でほぼ同額、部長になりますと数倍です。

役員になると10倍以上中国の方が高くなります。

給与は労働者のやりがいに大きく関与しているのです。

今や日本という国家のモチベーションが私には感じられません。

その原因は何か?ということなのですが、私は、国が国民を大切にしてこなかったからだと思います。

消費税は国民の懐からお金を搾取するペナルティみたいなものでしょう。

国の借金がとい言うのが政治家や官僚の言い分です。

しかし、国家バランスというのは、借金があれば、資産がある訳でその比率は私達には全く分かりません。

国の資産である不動産を森友、加計にタダであげているのですからかなり裕福なのでしょう。

また税金で集めたお金だってどのように使っているのか明確な説明はありません。

消費税を上げなかったらそれを補う財源がと二言目には言いますが、その分予算を削ればいいのではないのですか。

どんな会社だって収入が少なければ、使うお金を減らす、どうしてこんな当たり前のことが出来ないのか、私は不思議であります。

日本が何故こんな国家になってしまったのか、私は消費税を導入したことと、全てをアメリカの顔色を窺ってきた政治家の責任であると考えております。

まあ、そんな政治家を選んできた国民にも勿論問題はありますが。

兎に角個人的には、与野党共に、勝たせ過ぎはいかがなものかと、保革伯仲の方が、何にしても偏らず無難ということですね。

あと、基本的には与野党どっちもどっちでありますので、お互い悪口の言い合いは見ていて気持ちがいいものではありません。

さて、毎度触れていますダイエットサプリについてでありますが、置き換え系やファスティング系のダイエット食品に初めて消費者庁が違反認定をしました。

ダイエット食品はその訴求ポイントから「燃焼系」「体外への排出系」「ファスティング系」の3つのカテゴリーに大別されます。

過去、消費者庁によるダイエット食品への処分事例は全て「燃焼系」と「排出系」でありました。

要は「特別な運動や食事制限することなく、このダイエット食品を摂りさえすれば簡単に痩せられる」と消費者に思わせるダイエット食品を対象に違反認定をしてきたのです。

置き換え、ファスティング系のダイエット食品というのは、基本的に「食事制限」が前提になりますので、普通の食事の代わりに、そのダイエット食品だけを食べていれば確実に痩せる可能性が高いのです。

ですから、「燃焼系」や「排出系」に比べて違反認定がされ辛いという面があるのです。

今回、消費者庁から指摘された商品と言うのが、ダイエットを謳うプーアール茶であります。

エーエルジャパンもダイエットの効果効能を謳ってはいませんが、ご存知の通りクロワール茶を販売しています。

違反認定された会社は上場企業でありまして、それもダイエット茶はその会社の主力商品でありますので、影響は大きいと思います。

今回、消費者庁から下されたのが、「景品表示法」による優良誤認です。

「食生活における水分補給の飲料をこのプーアール茶に替えることで、商品に含まれる成分による痩身効果の促進作用が容易に得られるかのような表示」を問題視したということですが、要は、ジュースや砂糖入りのコーヒーなどの飲料をノンカロリー、ノンシュガーのお茶に替えれば痩せるのは当たり前ですが、このプーアール茶は他のお茶より痩身の為の成分が含まれていて、普通のお茶より痩せますよということが問題視されたようです。

実際、このプーアール茶が痩身効果があると謳っていたのが「重合カテキン」と「没食子酸」という2つの成分です。

ただ「重合カテキン」というのは、お茶が発酵していく過程で含まれるカテキン同士がくっついたもので、プーアール茶(ウーロン茶)や紅茶には必ず含まれるカテキンです。

クロワール茶は全発酵茶でありますので、半発酵のプーアール茶より多くの重合カテキンが含まれています。

紅茶の赤い色はテアフラビンという重合カテキンであります。

また没食子酸というのもお茶であれば必ず含まれている「エピガロカテキン」や「タンニン」でありまして、特別なダイエット成分ではありませんね。

確かに、これで特別なダイエット茶であるのなら、クロワール茶も立派なダイエット食品でありますな。

今後、酵素ドリンクやスムージーなど置き換え訴求をしている「ファスティング系」のダイエット食品がどのようになるか分かりません。

ただ、注目しているのが消費者庁からメーカーに出された措置命令書の中で、打消し表示について触れられていることです。

それは健康食品の宣伝全体に見られる「個人の感想であり、実感には個人差があります(効果を保証するものではありません)」という但し書きであります。

これを我々業界は打消し表示と呼んでいますが、通常であればこの表示は錦の御旗でありまして、今迄この表示を入れれば処罰されることは殆ど無かったのです。

命令書では、この表示を「効果への認識を打ち消すものではない」と指摘しています。

これはもう完全に葛の花イソフラボンのダイエット機能性表示食品に対する問題から派生していることであります。

ダイエット食品自体は無くなることは無いと思いますが、売り方は大きく変わりそうです。

「これだけ飲んでも痩せる程甘くない無いです」とか「毎日10キロ歩いて、2000キロカロリー以下の食事をしろ」とか、かなり過激な打消し表示が必要になるかも知れません。

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